内政チートのお勉強　これから書く人の参考程度に

なろう等で良く見かける「ノーフォーク」農法は、実は殆どの小説で時代にそぐわない。

畑と言う漢字は火に掛けた田圃と書く。

作物を育てた畑は燃やして残さを鋤き混む「回帰型農法」をしていたことを意味しているからだ。

作物の枯れた残さは植物だから固い繊維質であり、それをそのまま畑に鋤き混むのは重労働だった為に行われていた原始的農業だが、この焼き畑によって土中の病原菌や線虫類が抑制されていた時代に連作障害は起こらなかった。

連作障害の発生は牧畜の発達で植物の残さを家畜の餌にするようになってから始まった現象であり、「休耕地」の概念そのものもこの時代に生まれている。

時々お年寄りが主人公に休耕地の必要性を訴えているが、休耕地の無い時代の人間が訴えるのは滑稽な話だろう？

加えてノーフォーク農法を鉄器が普及して無い時代にやるとむしろ生産性はがた落ちする。

技術は魔法ではないのだと理解してほしい。

古代から継承されてきた知識の集大成でありだからこし尊いのだ。

陳腐な魔法の言葉にしないで貰えたら賢明であろう。