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第四章 深夜研修  7

「だるう! 夜点呼だるう!」

就寝前の点呼を終え、僅かな休息を俺が満喫しようとした時だった。

『ブゥウウウウウ!』

「ああ?」

机の上の携帯が鳴っている

「もしも~し?」

『……もしもし一輝?』

携帯から聞こえて来る懐かしい声ですぐに誰だか分かった。

「佐伯?」

『うん。そうだよ』

佐伯のどこかほっとする声。この声を聞くだけで俺は安心出来る。

「おう、久しぶりじゃねえの。どうした?」

久しぶりの旧友からの電話に俺のテンションが上がる。

『うん。どうしてるかなぁって思って』

「おう、まあ厳しいけど元気にやってるよ。お前は? どうよ?」

『私? ふふ、今日も残業よ』

珍しく疲れた声。本人は隠しているつもりだろうが長年一緒にいればそれくらい分かる。

「大丈夫かよ、おい。疲れてんじゃないの~?」

『…………別にぃ。大丈夫よ! 変な気を回さないでよね』

馬鹿野郎変な気を回して欲しくないなら、変な間を作るんじゃねえ。

「そうかよ。まあお前が暇になったらどっか遊びにいこうぜ。この前メールで見たい映画が有るって言ってただろ」

『本当? 社交辞令じゃないよね?』

「当たりめぇだばっきゃろ~俺は建前は言わねえ男だぜ」

『なら今度の土曜日空いてる?』

土曜日……轟教官と九月既に二人と約束してる。

「あ、う~ん」

さすがに無理かなと俺が断ろうとした時だった。

『あ、うん。やっぱり無理なら良いの別に――』

「無理じゃない」

割り込む様に俺は言う。

「土曜日の夜でいいか?」

『え、でも一輝何か用があるんじゃ……』

「うるせえ、うるせえ。遊ぶぞ。俺は佐伯と遊ぶ。もう決めた。はい決めました!」

『ふふ。何それ。でもありがとう。楽しみにしてる』

そう言った佐伯の口調に少し元気が戻ったのを感じ俺は少し嬉しくなる。

「おう俺も楽しみにしてる」

そう言って俺は電話を切る。

「したっけモテるね~坂本」

「うるさいよ」

だるそうに椅子に寄り掛かる永井くんに俺はそう言った


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