第34話 小麦
これで2部は終わりです。
「よう、アスマ。邪魔するぞ」
ユージェックはそう言ってハルトの家に上がり込んできた。
「何のようだ? 人の家にアポなしで上がり込んできて」
「お前もしょっちゅうアポなしで奴隷商館に来るじゃねえか」
「……あそこは一応公営だろ? お前の許可が必要なのか?」
「実質俺のもんだ」
ユージェックは笑いながら勝手にソファーに座る。
「どうぞ。紅茶です」
ロアはユージェックに紅茶を出す。ユージェックはカップをゆっくりと口に運んだ。
「いい茶葉使ってるな。さすが金持ち」
「お前が言うと皮肉にしか聞こえんよ」
ハルトも紅茶を飲みながら言う。
「それにしても静かな家だな。もしかしてお前ら二人だけで住んでるのか?」
「……何か問題あるか?」
ハルトがそう言おうとユージェックは呆れた顔をする。
「お前は欲のない奴だな。使用人くらい雇え。俺はお前くらいの年のころは30人くらい性奴隷を買って、全員孕ませたぞ。実は今可愛い顔をした性奴隷を20人ほど入荷してな。買うか? あ! 当然全員処女だぞ?」
「このクズ野郎が」
ハルトはそう言ってからカップを置く。
「そんなくだらない話をしに来たわけじゃないだろ?」
「ああ」
ユージェックはそう言ってポケットから何かを取り出し、ハルトに投げ渡した。
「確かお前の誕生日は1週間後だったな。プレゼントだ」
ハルトはユージェックに渡された物を見る。それはバッジだった。どこかで見覚えがある。
「そ、それは!」
ロアは口に手を当てて驚く。ハルトはロアを振り返って聞く。
「何だこれは?」
ハルトがそう言うと、ユージェックは大きなため息をついた。
「鈍いにもほどがあるぞ。こいつだよ」
ユージェックは自分の胸ポケットを掴んで、ハルトに見せる。そこにはまったく同じバッジが輝いていた。
「これは議員の証だ。お前はクラリスの議員に選ばれたんだ。分かったか?」
ユージェックがそう言ってから三秒後、ハルトは目を見開いた。
________
「お兄さん! 議員就任おめでとう!!」
ウェイトレス服を着たマリアがハルトとロアにステーキを持ってきた。
「ああ、ありがとう」
二人はステーキを受け取り、食べ始める。
「うちの店に食べに来てくれるのは嬉しいんだけどさ……あんたら高級レストランとかで飯を食ったりしないのか?」
マルソーが苦笑しながら言った。
「たまにするぞ? 割引券もらった時とか」
ハルトはステーキを食べながら言った。
「それに贅沢してますよ?」
ロアはステーキを指さしながら言った。
「月収億越えの人間が1200ドラリアのステーキを『贅沢』とか言ってるんじゃねえよ。豪遊とかしないのか?」
「俺も考えたんだぞ? でも案外豪遊って難しいぞ。逆に聞くとあんたは何に使うんだ? 参考までに聞かせてくれ」
ハルトは顔をしかめながら言った。
「そうだな……もし億単位の金があったら……レストランと宿を大きくするな!!」
「お父さん……それ豪遊って言わない」
マリアが冷静に突っ込んだ。
「言われてみると難しいな……議員の人達は何に使ってるんだ?」
マルソーは首をかしげながら言った。
「ユージェックとブランチは性奴隷に使ってるらしいぞ。酒の風呂に入りながらいろいろとするんだと。他にも豪邸を建てたり、宝石を買って愛人を喜ばしたり」
「ハルトさんは愛人なんて絶対にダメですからね!!」
ロアはハルトの腕に絡みつく。ハルトはロアの頭を撫でた。
「いいなあ。お姉さんはお兄さんみたいなお金持ちと婚約できて。私もお兄さんみたいな金持ちと結婚したいなあ」
マリアはハルトとロアを見ながら、羨ましそうに言う。
「昔はお父さんと結婚するって言ってくれたのに……聞いてくださいよ、アスマさん。最近マリアが家だと碌に口を聞いてくれないんです。今はこうやって愛想良くしてるけど……」
「お父さん! お兄さんに何言ってるの!!」
マリアは声を尖らせてマルソーに怒鳴った。
「ふむ、こうしてみると時が流れるのは早いな」
「変なもので時の流れを実感しないでください」
ロアは苦笑しながら言った。
「そう言えば王国では日照りが続いているようですね」
マリアとマルソーの言い争いが喧嘩に発展しないように、ロアは新しい話題を振った。
「そうそう。何か小麦の病気も流行ってるみたいでさあ。うちは値上がり対策で小麦を買いだめしといたよ」
「大げさだよ。多少は値上がりするだろうけど……あんなに買う必要はなかったんじゃない? 小麦は王国だけじゃなく、都市国家連合、帝国でも生産されてるんだよ? 多少は値上がりするけど爆発的に上がる心配はほとんどないってお兄ちゃん《デニス》も言ってたよ?」
マリアが呆れながら言った。
「いや、世の中何が起こるか分からない。今回は悪い予感がするんだ」
「何それ」
再び険悪なムードになる二人。ハルトとロアは二人してため息をついた。
______
「実はマルソーさんの悪い予感ですが当たっています。小麦から値上がりの匂いがします。匂いの強さから考えると最低でも2,3倍に跳ね上がりますね」
ロアは店を出た後、真面目な顔で言った。
「王国で大飢饉が起こるってことか? でもそれだけじゃそんなに値上がりしないだろ」
ハルトは訝しい目でロアを見た。ロアの加護の力は十分に理解できている。だが値上がりの『匂い』はハルトには理解しがたいものだ。ハルトにはすべて信用するということができなかった。
「そうなんですよ。で、私もいろいろ考えてみました。確か鉄も値上がりしているんですよね? 総合的に考えると……戦じゃないですか?」
「戦? でも最近小競り合いは減ってるんだろ? ユージェックも嘆いていたぞ?」
ハルトがそう言うと、ロアは頭を抱えて唸る。
「そうなんですよ。それが分からないんです。でも値上がりは数か月後です。前回はまだ時間が離れていたので確証が持てませんでしたが、今は自信を持って言えます。間違いありません」
ロアはハルトの目を見つめて言った。
「で、俺に何をしろと?」
ハルトがそう言うと、ロアは微笑んだ。
「投資しましょう。小麦を今のうちに買うんです。あとオリーブなどの油も値上がりします。こっちも買いだめしましょう」
ハルトは少し考えてから言う。
「そうだな。小麦は3億ドラリアくらい買っておくか? 油は……4億ドラリアほど買い占めておこう。これでいいか?」
「小麦はもっと買い占めてもいいと思いますが……いいんじゃないですか?」
ロアは笑った。
_____
それから1か月後、王国での小麦の不作により小麦などの穀物の価格が高騰した。それと時を同じくし、帝国が大規模な兵士の徴兵と小麦の買い上げを行う。これを受け王国も兵士の徴兵と小麦の買い上げを行い、小麦の価格が2倍に跳ね上がった。さらに西方の商人達が小麦への投機を行い、小麦の価格は4倍にまで跳ね上がり市場から姿を消した。
「というのが今回の騒動の原因だ。まあ、ここに居る議員の方々なら当然お分りだろうが」
ユージェックが議会での発言をした。
現在クラリスでは2級市民による暴動が起こっている。原因は小麦の高騰だ。中流階級以上の人間は小麦が高騰を始めたのを見て買いだめをしている。だがその日生きていくだけの賃金しか得られない2級市民は買いだめなどできない。
「はあ、税金を払っていないくせにうるさい連中ですね……」
アドニスが深いため息をつく。
「ですが放っておくわけにもいかないでしょう?」
ブランチはそう言ってユージェックを見る。
「ええ、ですから決を採ります。2級市民への施しに賛成の方は手を上げてください」
議員全員の手が上がった。
_____
「ということがあってな」
「ハルト君も大変だねー。議員になった途端これじゃあ」
プリンがハルトへ同情の目を向ける。
「まあ、俺もちょっと投機したから他人事じゃあないんだけどな」
ハルトが苦笑いで答える。
「そういえば帝国と王国で大規模な傭兵の応募があったみたいだな。都市国家連合からほとんどの傭兵が帝国と王国に向かってるんだと」
ラスクが言った。
「これは本格的に戦になりそうですなあ」
ラングが遠い目をしながら言った。
「ところで帝国と王国じゃどっちが強いんだ? 国力は帝国が上なんだろ?」
ハルトがそう聞くとタルトが答えた。
「帝国と王国が4回大規模な戦をしていますが、すべて王国が勝利しています。30年前に起こった第4次帝王戦争では帝国は大敗北しています」
さらにプリンが続く。
「帝国は兵の質そのものが大幅に落ちてるんだよー。だから王国に負け続き。しかも帝国の主力が歩兵なのに対して王国は騎兵が主力。これじゃあ勝てるものも勝てないよねえ」
プリンが肩をすくめながら言った。
「しかも王国には竜騎兵隊という兵科があってな」
ラスクが言った。
「竜騎兵?」
ハルトの知っている竜騎兵は馬に乗ってピストルで攻撃する兵科だ。もっとも西方にはピストルは存在しない。
「地竜っていう竜に騎乗して戦うんだ。地竜の瞬間速度は馬の2倍だからな。あれに突っ込まれればたまったもんじゃない。ただ維持費がバカにならないらしい。帝国も昔保有していたが軍事費の削減でやめちまったみたいだな」
「じゃあ今回も王国の勝ちか?」
ハルトがそう言うと、傭兵4人は頷いた。
「高確率で王国が勝つって言うのがみんなの意見だよ。ウェストリア陛下はたぶん功を焦ったんじゃないかなあ」
プリンがのんびりと言った。
_____
「いやー、いい天気だ。出陣日和だね」
ウェストリアは空を見上げた。頭上では太陽が輝いている。
「陛下、兵士たちが待っています」
マルクスはウェストリアを急かした。
「そうだな。決めるとするか」
ウェストリアは城の上から見下ろした。
まず見えるのは精鋭の重装歩兵三万。彼らは帝国の常備軍で高い練度をもつ。その右側に視線を移すと見えるのは重騎兵一万と軽騎兵二万。そして左側に見えるのは騎馬民族からの援軍一万。彼らは王国の騎兵に対抗するために集められた。そしてその後ろには水兵たちと歩兵二十万が並んでいる。歩兵二十万はこの戦での帝国の主力だ。、奥には戦像五百頭とウェストリアの私兵の砂漠の民三百が並ぶ。
ウェストリアは声を張り上げた。
「これより長年わが帝国に逆らい続けた王国を滅ぼす!! ゲルマニス人を王国の手から救うのだ!!」
ウェストリアは叫ぶ。これは聖戦だと。
ウェストリアは叫ぶ。重税で苦しむゲルマニス人を救うと。
ウェストリアは叫ぶ。これは正義の戦であると。
「神は我らと共にあり!!」
ウェストリアがそう叫んだ瞬間、兵士たちが大きな声を上げる。
「帝国万歳!!」
「ウェストリア陛下万歳!!」
閲兵式は大成功を収めた。
______
「陛下。加護をお使いになられましたね?」
「あ、やっぱりばれた?」
ウェストリアは舌をちょろっと出した。さっきまで兵士を熱狂させた男とは思えない。
「それにしても羨ましいですね。陛下の魅了の加護は」
ヒュピアは微笑みながら言った。
「その言い方だと魅了の加護がなかったら俺の演説は失敗していた。という意味に聞こえるなあ」
ウェストリアがにやにやしながら言うと、マルクスとヒュピアは顔を強張らせた。
ウェストリアはそんな二人を見て笑う。
「冗談だ。本気にするな」
マルクスとヒュピアはほっと息をついた。
「陛下!! 感動しました!!」
そう言いながらクレアはウェストリアに抱き付いた。
「そうか。ありがとな。お前の力、期待してるぞ」
「うん。私は陛下のために頑張ります!!」
クレアはそう言いながらウェストリアの胸に顔を埋めた。クレアは女だが騎馬民族の族長の娘で弓の名手だ。独立心の強い騎馬民族を統率するためにこの戦に同行することになっている。
「さて行こうか。目指すは王都ベルスだ!!」
こうしてウェストリアは出陣した。
_______
ウェストリアが出陣した後、アンネリーゼ、カトレア、セシルの三人は茶会を開いていた。
「出陣なさいましたね。寂しくありませんか?」
アンネリーゼは紅茶を飲みながらカトレアに尋ねた。
「いいえ。ウェストリア陛下は必ず勝利を手見上げにご帰還なされますから。それに私は帝都を守るという使命があります。あなたこそ不安ではないのですか?」
カトレアはアンネリーゼに尋ねる。
「ええ。出陣した夫の留守を守るのが妻の役割ですから」
アンネリーゼがそう言うと、セシルが吹きだした。
「どうかなされました?」
アンネリーゼが顔だけは笑顔でセシルに尋ねた。
「いえ、お二人は婚約者ですよね? まだ結婚式も上げていないのに夫とは……随分と気が早いですね」
セシルはにやにやと笑う。
「同じようなモノですから。婚約者も夫婦も。まあ、どうあがいても結婚できない神官殿には違いが分からないかもしれませんが」
セシルのこめかみに青筋が浮かぶ。
「実は昨晩、蚊に刺されてしまいまして。見てください」
セシルは首筋を二人に見せる。そこには当て布がしてあった。
「奇遇ですね。私も昨晩やられてしまいまして」
負けじとアンネリーゼは胸元を少し開ける。そこにも当て布がしてあった。
「お二人もですか? 私もですよ」
カトレアはスカートをたくし上げる。カトレアの太ももにも当て布がしてあった。
三人は暫くにらみ合う。
「一晩で三人の血を吸うとは……本当に好色、じゃなかった。食いしん坊な蚊ですね」
「本当です。帰ったら、じゃない。また見つけたら潰してやりましょう」
「あの蚊には神の裁きが必要なようですね」
三人は黒い笑みを浮かべた。
_____
「ああ、ウェストリアめ! こんなところにも!」
象牙色の肌の少女、アスカは鏡を見ながら怒鳴った。彼女が綺麗な黒髪をたくし上げると綺麗な首筋とキスマークが現れる。
「ああ、もう!!」
アスカは布をキスマークに当てる。アスカの体は当て布だらけだ。
「なんでこんな目立つところに!!」
アスカは昨晩の行為を思い出し、顔を赤らめた。
「私の後にはカトレアさんのところに行ったんだよね、確か。本当なんであんなに体力が持つのか……というか昨日ちゃんと寝たの? あの性獣は」
アスカは首をかしげる。
「はあ、戦に響かなきゃいいけど」
アスカは深いため息をついた。
「まあ、何度もシミュレーションしてたし、私の設計した兵器も持っていったみたいだから大丈夫だとは思うけど……」
アスカは考え込む。
この国にはウェストリアしかアスカの味方がいない。そもそもアスカはロマーグ語が話せない。最近は片言程度に話せるようになってきたが、それでも片言程度だ。それがアスカをウェストリアに依存させている原因だ。もしかしたらウェストリアは狙ってやっているのかもしれない。
「お願い、神様。あの性獣を守ってあげてください」
アスカは両手を組んで祈った。
_________
ウェストリアの出陣後、ロサイスの市民は戦争で持ち切りだった。
「ウェストリア陛下を見た? かっこいい人だったわね!」
「本当だわ。そう言えば女好きって噂を聞いたことがあるわ」
「やだー、見初められちゃったらどうしよう」
「あんたの顔じゃありえないわよ」
「女どもは呑気だねえ」
「お! 嫉妬か?」
「ちげえよ。勝てばいいが負けたらどうすんだ? 最悪野蛮なゲルマニス人がロサイスに来るんだぞ?」
「そうだよな。ところで将軍は誰なんだ?」
「マルクス将軍だそうだよ」
「マルクス将軍か……無能とは聞いたことないけど、有能とも聞いたことがないよなあ」
「そう言えばリュティス侯爵は出陣しないって聞いたけどどういうことだ? あの方は対王国の要だろ? それに陛下の叔父だし。なんで出陣しないんだ?」
「何度も腰を悪くしたらしいぞ?」
「年だからなあ」
「ラゴウ将軍はどうなったんだ? あの方は王国と何度も戦ったことがあっただろ?」
「あの人はガリアの北東鎮台に飛ばされたよ。可哀想に。世が世なら……」
「おい、滅多なことを言うんじゃない!!」
「そう言えばペンティクス殿下には子供がいなかったか?」
「いたな。確か見つからなかったんだろ? 川に身を投じたって噂じゃないか?」
「何にしても勝ってもらわないとな。陛下には」
________
1週間後、王都ベルス。
「陛下、1週間前に帝国軍がロサイスを発ったようです」
王国の家臣が王国国王フリードリヒ5世にそう告げた。
「我が軍は? まだ集まっていないのか?」
「申し訳ございません。兵は集まったのですが兵糧が……」
陸軍元帥が申し訳なさそうに言った。
日照りと疫病によって王国の小麦はほぼ壊滅したと言ってもいい。当然小麦以外の作物も育てているし、ある程度の備蓄も存在するが大規模な軍事行動を起こすにはまったく足りていなかった。
「しかたあるまい。ザルトラン辺境伯は?」
「帝国軍を1週間は足止めすると」
「そうか……貴公の忠誠に感謝すると伝えてくれ」
早馬からの情報では帝国軍は二十万以上。これを足止めするのだ。まず助からない。
「ドレイス伯爵、ライフェルス侯爵、ハノール公爵はどうした?」
「それが体調が優れないということで……」
フリードリヒは鼻で笑った。
「王国の危機に出兵を断るとは……ザルトラン辺境伯を見習ってもらいたいものだ。この戦が終わった後で追求せねば」
フリードリヒは不機嫌そうに言った。
「海軍はどうなっている?」
海軍元帥は誇らしげに言った。
「海軍はいつでも出陣できます」
フリードリヒは愉快そうに笑う。
「そうか。長年海では帝国に負け続きだったからな。前回の帝王戦争以降、海軍に力を多くの国費を注いだのだ。勝ってもらわねば。今すぐ出陣し、帝国海軍を撃破せよ!!」
「は!」
海軍元帥は敬礼したのち、去っていく。
「確かウェストリアとか言ったな。内乱を鎮圧した程度で調子に乗りおって。叩き潰してやる」
フリードリヒはニヤリと笑った。
1~6月
収入 7000万(石鹸20万個)+2億(高級石鹸5万個4000ドラリアに値上げ)+5000万(牛乳石鹸1万個)合計3億2000万=1か月分
合計19億2000万
支出 6200万(石鹸の材料費20万個分)+900万(高級石鹸の材料費5万個+牛乳石鹸の材料1万個)+17万(牛乳石鹸1万個分の牛乳)+600万(奴隷維持費)+800万(2級市民)+90万(傭兵)+385万(従業員)+960万(売上税)+3200万(所得税)+25万(魔石)合計1億3177万=1か月分
合計7億9062+3億3000万(借金返済)=11億2062万
売上-支出=7億9938万
負債 0
残金 21億4124万
実質残金 21億4124万
奴隷 200
従業員
会計担当兼奴隷取締役 ロア・サマラス
会計輔佐 デニス →給料45万
現場指揮 アッシュ兄弟(姉妹)→給料20万
正規雇用労働者 20人→給料15万
傭兵 ラスク&プリン ラング・タルト
労働者 200人(第1工場100人・第2工場100人)
7月
収入 7000万(石鹸20万個)+2億(高級石鹸5万個4000ドラリアに値上げ)+5000万(牛乳石鹸1万個)合計3億2000万
支出 6200万(石鹸の材料費20万個分)+900万(高級石鹸の材料費5万個+牛乳石鹸の材料1万個)+17万(牛乳石鹸1万個分の牛乳)+600万(奴隷維持費)+800万(2級市民)+90万(傭兵)+385万(従業員)+960万(売上税)+3200万(所得税)+25万(魔石)3億(小麦)4億(材料費)合計8億3177万
売上-支出=-5億1177万
負債 0
残金 16億2947万
実質残金 16億2947万
奴隷 200
従業員
会計担当兼奴隷取締役 ロア・サマラス
会計輔佐 デニス →給料45万
現場指揮 アッシュ兄弟(姉妹)→給料20万
正規雇用労働者 20人→給料15万
傭兵 ラスク&プリン ラング・タルト
労働者 200人(第1工場100人・第2工場100人)
ハルトに豪遊させて散財させたいけど何も思いつかない……




