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異世界商売記  作者: 桜木桜
第三章 拡大編 第二部
34/60

第33話 風呂

 「ハルトさん」

 「何だ?」

 「暑いですね」

 「そうだな……」

 ハルトは額の汗を拭った。


 7月になった。ハルトからすると三回目の夏になる。


 「そう言えばもう少しで誕生日じゃないですか。確か次で18歳ですよね。何が欲しいですか?」

 「特に欲しい物はないな……何でもいいよ」

 「何でもが一番困るんですけどね」

 ロアは苦笑した。

 

 「話は変わりますが、来月新しい工場が完成しますね」

 「そうだな。アレンかエレンのうち、どっちかを派遣しようと思うんだが……二人に聞いてみるか」

 ハルトはアッシュ兄弟を呼び出した。


______


 「というわけで新工場にどちらか行ってもらいたいんだ。頼めるかな?」

 ハルトがそう聞くと、アレンの方が手を上げる。

 「私が行くわ」

 「そうか。よろしく頼む」

 新工場に向かうのはアレンで決まった。


 「一つ相談があるけどいいかしら?」

 「何だ?」

 エレンはハルトに言った。

 

 「あたし一人じゃ工場を切り盛りするのは無理だわ。何人か人を雇わない? 正社員として」

 「確かにそうだわ。私が行く工場は今までより大きいのでしょう? こっちも人が欲しいわ」

 二人は口ぐちに言った。


 「そうだな……そろそろ正社員の人数を増やした方がいいかもしれないな。何人くらいがいい?」

 ハルトは二人に聞く。


 「そうね……アレンがいなくなることを考えると最低3人は欲しいかしら?」

 「私が行くのは新しい工場だから……5人くらいは欲しいわね」

 「そうか……ロア。お前はどう思う?」

 ハルトはロアに意見を仰いだ。


 「そうですね……いい機会ですし、20人くらい雇ったらどうですか? 技術の向上にもつながりますし」

 ロアは考え込みながら言った。

 「そうか。お前がそう言うなら」

 こうして20人雇うことが決まった。

 「給料はいくらにするか……15万でいいか。それでアッシュ兄弟の給料を20万にすれば差別化はできるし。そうしよう」

 ハルトがそう言うと、二人は抱き合って喜ぶ。


 「やったわエレン! これで新しい服が買えるわ」

 「やったわ姉さん! これで新しいお化粧道具が買える」

 「何かシュールですね……」

 ロアは抱き合う同じ顔のオカマを見て呟いた。

 

______


 「売上はどんな感じだ?」

 ハルトはロアに聞いた。ロアはハルトに書類を渡す。

 「こんな感じです。石鹸は生産量を少し減らしたおかげであまりは出ていません。ですが値下げの影響でそんなにもうかっていませんね。高級石鹸は今まで通り売れています。牛乳石鹸も好調です。もっと増やしていいと思いますよ」

 ロアは笑って言った。


 「新しい工場も始まるからな……電気分解装置も増やした方がいいか。3台でいいかな。今は薄い板を張っているだけだけど、そろそろアルカリ生産用の施設を建てた方がいいかな?」

 ハルトは報告書を見ながら言った。

 「そうですね。今の工場を少し削って別の施設を建てましょう。別に工場があるおかげで生産量もそんなに変わらないでしょうし。奴隷も増やしますか? 牛乳石鹸の生産を増やすためにも」

 「そうだな。40人くらいユージェックに頼んでおくか……施設もドモールに頼もう。新しい工場の拡張を考えて新しく鍋を注文するか。30でいいかな?」

 ハルトは大体の方針を決めた。


 「ところでサマラス商会はどんな感じかな?」

 ハルトは声を潜めて言った。

 「だいぶ売上が落ちているそうです。アイーシャさんに頼んで盗聴して貰いましたが、かなり悩んでいるようです」

 「盗聴なんてさせるなよ。まあ、ばれなきゃいいけどさ。俺もユージェックからいろいろと情報を集めたが……泡の実を買う人は相当減っているみたいだぞ。うちの名前も有名になった」

 ハルトは満足そうに言った。


 「一つ提案なんですが良いですか?」

 「ん? 何の提案だ?」

 ロアはクラリスの地図をハルトに見せた。

 「私たちのお店があるのはここです。ここは大通りでたくさんの人が通ります。高級住宅街にも近いです」

 ロアは店がある位置を指さしながら言う。

 「普通の石鹸を買っているのは中流階級です。中流階級の人が住んでいるのはこっちの方です。大通りから少し遠いんです。物価が高いですから」

 「つまり中流階級の人が住んでいる地区に新しい店舗を建てろってことか?」

 「そう言うことです」

 ハルトは少し悩む。現在の位置でも石鹸は十分に売れている。まったく意味がないわけではないが、労力が見合うかどうか分からない。

 「でもサマラス商会を潰すにはスフェルトとかにも出店しなくちゃならないんだよなあ。それを考えると試しに増やしてみるのも悪くないか。責任者は……デニスでいいか」

 「早速場所を探しましょう」

 ロアはハルトに言う。


______


 幸い場所はあっさり見つかった。都合よく潰れた店があったのだ。そこを買い取って新しい店舗にすることが決まった。

 「というわけで出世だ。良かったな」

 ハルトはデニスに花束と任命書を渡した。

 「要するに仕事が増えるってことか……」

 デニスはめんどくさそうに言った。

 「まあ、そう言うな。その代り補助員を付ける。入ってきてくれ」

 ロアがドアを開けると三人の女の子が入ってきた。

 「「「こんにちは」」」

 デニスは暫く三人を眺めてから言う。


 「えーと、状況が読めないんだけど……誰だい? この子たちは。どう見ても15歳にも満たないんだが……」

 ハルトの代わりにロアがデニスに説明する。

 「この子たちはハルトさんの奴隷です。今のうちに経営を学ばせておけば将来的に良い戦力になるかと思いまして」

 デニスは暫く黙ってから言った。

 「……最低でも読み書き、算術ができないと話にならないんだけど……」

 「その辺は大丈夫です。将来を見越して奴隷の子供達には文字の読み書き、算術を教え込んであります」

 ロアは胸を張って言った。デニスは頭を激しく掻きむしる。

 「要するに僕に子守をしろっていうことか……」

 「給料は今までの三倍出すぞ」

 ハルトがそう言うとデニスは深いため息をつく。

 「三倍か……断ったら母さんと父さんに怒られそうだしなあ。分かったよ。受ける。君たち、自己紹介をしてくれないか?」

 「エミルです」

 「ケイミーです」

 「アンです」

 三人はデニスに頭を下げて自己紹介をした。


 「ところで会長」

 「何だ?」

 「何で女の子だけなんだ?」

 デニスは三人を見ながら言った。

 「いや、俺とロアも四人の男の奴隷の面倒を見ることにしているけど。インとウルスとクロルとキルとサウルだ」

 「そう言うことじゃないんだけどなあ」

 デニスはロアに視線を移す。ロアはニコニコと笑っている。

 

 「女の嫉妬っていうのはめんどくさい物だね。まあ、いいか。女の子の方が素直そうだし」

 デニスはぼそりと呟いた。





_____


 さらに数か月が経過して4月になった。


 「予定より時間が掛かったが完成したぞ」

 ドモールはハルトとロアに言った。

 「こうしてみると結構大きいな。もう少し狭くても良かったんじゃないか?」

 ハルトはようやく完成した家を見て言った。

 「いいじゃないですか。あと10年もしたら狭くなりますよ」

 ロアはハルトに抱き付きながら言った。


 「ほら、これがカギだ。説明はさっきした通りだ。分からないことがあったらこれを読んでくれ」

 ドモールはハルトに資料を手渡す。家の間取りや、風呂の使い方が書いてある。

 「いろいろとありがとな」

 ハルトはドモールに礼を言った。


 「ハルトさん。折角だからお風呂に入りません? 新しいお風呂に入りたいです!」

 ロアはバスタオルを片手に言った。



 ハルトが新しく建てた家には二つも風呂がある。一つは室内にある普通のお風呂。もう一つは屋外にある露天風呂だ。ちなみにこの露天風呂は夏にはちょっとしたプールになる。ゴムプールほどの大きさだが。


 「おお! 本当に自動でお湯が沸くんですね。さすが8000万!!」

 自動的にお湯が出てくる風呂を見てロアは大喜びだ。

 「これには金をかけたからな」

 日本人のハルトからすると自動で沸かない風呂の方が珍しい。わざわざ風呂に入るのに桶から水を汲むという作業が我慢ならないのだ。


 「じゃあ一緒に入りましょう」

 ロアはそう言ってあっという間に服を脱いでバスタオルで前を隠す。

 「ほら、早くハルトさんも脱いでくださいよ!!」

 ハルトはロアに急かされて服を脱いだ。できるだけロアの裸体が目に入らないようにする。

 「なんでこっち見ないんですか?」

 ロアはハルトに抱き付いた。

 「お、おい!」

 ハルトは少し焦る。ロアはもう15歳。体も女性のものになってきている。ハルトの体の一部が反応してしまうのは避けられない。

 「気にしなくていいですよ。生理反応なんでしょう? ……いっそしちゃいますか?」

 ロアは微笑んでからハルトに体をさらに押し付けた。


 「いや……子供ができたら困るだろ」

 「別に私は良いですよ?」

 ロアはハルトを見上げて言った。


 「……そう言うのはサマラス商会と決着をつけてからだ。それに俺の国だと15歳の子供を孕ませたらロリコンって呼ばれて後ろ指をさされるんだ。最低でもお前が18歳になってからだ」

 ハルトがそう言うとロアはハルトから離れた。

 「そうですか。じゃあ後三年待ちます。15歳で子供を産むのは危険そうですし」

 ロアはニコリと笑った。


 二人は気を取りなおして風呂場に入る。湯につかる前に体を洗うのがマナーだ。二人は牛乳石鹸で体を洗い始めた。

 「ハルトさん。背中洗いますよ」

 ロアはそう言ってハルトの背中を洗い始める。

 「娼館じゃあ胸を使って体を洗うところがあるそうですが……やりますか?」

 「我慢するのがつらくなるからやめてくれ」

 ハルトはロアの申し出を丁重に断った。


 「ん、ありがとう。次は俺が背中を洗うよ」

 「え!」

 ハルトはロアの後ろに回り込んでロアの背中を洗い始めた。

 「あ! ダメです。そこは! んっ、ああ」

 「いちいち変な声出すな!!」

 「すみません……」

 

 二人は体を洗い終えてから浴槽に入った。

 「そう言えば一緒にお風呂に入ったのは3年前でしたっけ? 懐かしいですね」

 「そうだな。あの時と比べて成長したな」

 ハルトはロアの特定の部分を見ながら言った。

 

 「そんなにじろじろ見ないでくださいよ。恥ずかしいです」

 ロアは顔を赤らめた。

 「のぼせてるのか? 早く上がった方がいいんじゃないか?」

 ハルトは笑いながらロアに言った。

 「ふふ、懐かしいですね。そんなやり取りしましたね。そう言えばハルトさんが私に告白してくれた時、あれはすごかったですね」

 ハルトは頬を書きながら言った。

 「あのときはテンパったというか……俺も若かったんだよ」

 ハルトは笑ってごまかした。


_______


 クラリスの隣にある国、スフェルトでは農業が盛んだ。特に有名なのが泡の実で、都市国家連合で消費されている泡の実のおよそ7割が生産されている。

 

 そのスフェルトで最も大きな力を持つのがサマラス商会だ。そのサマラス商会の名前を都市国家連合に広めた男、レイナード・サマラスは不機嫌だった。

 彼が不機嫌なのはクラリスに出した支店が大赤字をだしているからだ。クラリスは富裕層が多い。泡の実の需要はたくさんあり、当然のように黒字になると思われていたのだ。


 レイナードにとって誤算だったのはアスマ商会という新興商会だ。アスマ商会が販売し始めた高級石鹸という商品と牛乳石鹸という商品がサマラス商会の客を奪っていったのだ。


 レイナードも対策を打った。まずは石鹸の製法を調べることだ。これは労働者を通じて簡単に調べることができた。レイナードはアスマ商会の客を奪うために安価で石鹸を販売した。

 同時にアスマ商会と取引している漁村と契約を結んで、灰の値上げをするように仕組んだ。サマラス商会とアスマ商会とでは資金力が違う。計算ではアスマ商会を疲弊させることができるはずだった。だがレイナードの計算とは違い、アスマ商会は漁村との契約を打ち切って灰の代用品を生産することでそれに対応した。サマラス商会が作った石鹸よりもアスマ商会が作る石鹸の方が質がいい。よってレイナードの策は通じず、資金を無駄にしただけだった。


 「スフェルト国内なら多少強引な手段に出られるんだがな……」

 レイナードは呟く。レイナードはクラリスに人脈を持っていない。三大商人にも近づいてみたが彼らは中立の立場にいるらしく、あまり大きな情報は得られなかった。


 「レイナードさま。クラリスから今月の報告書が来ました」

 秘書はそう言ってレイナードに紙を手渡す。

 「ふむ」

 レイナードは紙に書いてある数字を読んでいく。内容を簡単に表すと『大赤字』だ。

 「クラリスからは撤退するように命じろ。これ以上あそこにいても出血が増えるだけだ。今回は石鹸の製法が分かっただけで十分だ」

 レイナードがそう言うと、秘書はゆっくりと頭を下げて退出する。


 「スミスは降格させるしかないか……あいつは俺に素直な部下だったが仕方がない。不満が出るからな」

 サマラス商会は一枚岩ではない。ヘレンやリヴァスの死、ロアの失踪を疑う者も多くいるのだ。表だって騒ぐ者はクビにしたが、それでも心の内に秘めている者は非常に多い。レイナードにとって相手が腹の底で何を考えているのかを読むのはたやすいことだが、そういった者を全員クビにしてしまえば7割もの従業員を失うことになる。


 「時間はまだある。一旦撤退して態勢を立て直せばいい」

 サマラス商会はクラリス以外にもアルトやリンガにも出店している。そこでは大きな儲けを出していた。


 まだレイナード・サマラスは余裕だった。



________


 33.5話  賭け事


 「ハルトさん。ついに来ましたよ、カジノに!!」

 ハルトとロアはカジノに来ていた。クラリスではカジノは合法で1億ドラリアまで金を賭けることができる。

 「おい、15歳未満立ち入り禁止って書いてあるぞ」

 今は9月、ロアの誕生日は10月なのでロアはまだ14歳だ。当然入れない。

 「大丈夫ですよ」

 ロアはハルトと一緒にカジノの入り口に立つ。


 「市民登録証か入国許可証を出してください」 

 係員の男性が二人に言った。ハルトは何もやましいことがないので素直にだす。

 「そこのお嬢さんも早く出してくれ」

 ロアは係員に言われて市民登録証と銀貨を同時に渡す。

 「どこからどう見ても15歳ですよね」

 ロアは可愛らしく微笑む。係員はにやりと笑って言う。

 「確かに、どこからどう見ても15歳だな。楽しんできてくれ」

 係員はあっさり二人を通した。

 「ほら、大丈夫だったでしょう?」

 ロアはにんまりと笑う。ハルトは苦笑する。

 「賄賂は犯罪だぞ」

 「クラリスでは潤滑油ですよ」

 

 二人は奥に入っていく。そこにはたくさんのゲームがあった。

 「じゃあ手持ち金は一人金貨一枚ということで」

 大金を持っていったら、もし負けた際に取り戻そうとして大金を失う可能性がある。だから二人は金貨を二枚しか持ち込んでいなかった。


 二人はルーレットに向かった。ハルトもロアもカジノゲームには詳しくない。あらかじめ調べておいたが、二人ともあまりルールは理解できなかった。一番分かりやすかったのがルーレットだ。

 「じゃあ私はあっちの台に向かいます」

 「じゃあ俺はこっちにするよ」

 二人は一時別れた。


 「残念、外れちまったな兄ちゃん。まだ賭けるか?」

 大柄な男性がハルトの背をバシバシ叩いた。

 「生憎金貨一枚しか持ってきてないんでね。ここでやめにするよ」

 「そいつは利口なこった」

 男性は楽しそうに笑う。

 ハルトもボロ負けしたわけではない。最初は勝っていたのだ。だが途中で調子に乗って賭けすぎ、自滅した。

 「奥が深いなあ。カジノは」


 ハルトはそんなことを呟きながらロアを探す。

 「赤の9にすべてのチップを賭けます」


 「おお、また一点賭けかよ」

 「おいおい、マジか」

 「俺はこの赤毛の嬢ちゃんが負ける方に賭ける。お前は?」

 「俺は勝つ方に賭けるよ」


 ロアの周りには人だかりができていた。ロアの前にはチップの山ができている。

 野次馬が固唾を飲んで見守る中、ルーレットは回り始めた。そして……

 赤の9に入った。


 「おお!!」

 「マジか。すごい強運だな」

 「負けちまったよ。何やってるんだよディーラー!!」

 「やった!! 今日の酒代ゲット!」

 

 凄まじい盛り上がりようだ。

 「あ! ハルトさん。見てください。すごいでしょう!!」

 ロアはチップを両手ですくって見せる。ハルトはロアの服をつかんで引き寄せ、耳打ちした。


 「お前加護を使っただろ」

 「てへ」

 ハルトはロアの頭を軽くひっぱたく。そしてカジノが潰れてしまう前にロアを回収してカジノを後にした。


 「別にいいじゃないですか。まったく」

 「ダメだ。カジノっていうのはイカサマするところじゃないだろ」

 ハルトはロアをしかりつける。だがその顔は嬉しそうだ。

 「でも私のおかげでものすごく高いワインを買えたんですよ。感謝してください」

 ロアはハルトに言った。

 「感謝してるよ」

 ハルトはそう言ってロアの唇にキスをする。ロアもそれを受け止める。


 「お前照れなくなったな」

 ハルトが笑いながら言うと、ロアは頬を膨らませた。

 「いつまでも子供じゃないんですよ!」


 二人は笑いあった。

 

5~6月


収入 4550万(石鹸13万個350ドラリアに値下げ)+1億500万(高級石鹸3万個3500ドラリアに値上げ)+1500万(牛乳石鹸)=1億6550万=1か月分

→合計3億3100万


支出 4000万(石鹸の材料費)+450万(高級石鹸の材料費)+5万(牛乳石鹸3000個分の牛乳)+500万(奴隷維持費)+400万(2級市民)+90万(傭兵)+45万(従業員)+497万(売上税)+1655万(所得税)+20万(魔石)=8472万=1か月分

→合計1億6944万

売上-支出=1億6156万

負債 3億(年利10%)

残金 3億6995万

実質残金 6995万

奴隷 160

従業員

会計担当兼奴隷取締役 ロア・サマラス

会計輔佐 デニス 

現場指揮 アッシュ兄弟(姉妹)

傭兵 ラスク&プリン ラング・タルト

労働者 100人


7月 新工場完成前


収入 4550万(石鹸13万個350ドラリアに値下げ)+1億2000万(高級石鹸3万個4000ドラリアに値上げ)+1500万(牛乳石鹸5000ドラリア)合計1億8050万


支出 6200万(石鹸の材料費20万個分)+900万(高級石鹸の材料費5万個+牛乳石鹸材料費1万個)+17万(牛乳石鹸1万個分の牛乳)+500万(奴隷維持費)+400万(2級市民)+90万(傭兵)+385万(従業員)+497万(売上税)+1655万(所得税)+20万(魔石)1200万(奴隷40人)210万(鍋)1000万(アルカリ工場)900万(電気分解装置)1000万(新店舗)合計1億4974万

売上-支出=3076万

負債 3億(年利10%)

残金 4億71万

実質残金 1億71万

奴隷 160

従業員

会計担当兼奴隷取締役 ロア・サマラス

会計輔佐 デニス →給料45万

現場指揮 アッシュ兄弟(姉妹)→給料20万

正規雇用労働者 20人→給料15万

傭兵 ラスク&プリン ラング・タルト

労働者 100人



8〜12月(工場完成後)


収入 7000万(石鹸20万個)+2億(高級石鹸5万個4000ドラリアに値上げ)+5000万(牛乳石鹸1万個)合計3億2000万=1か月分

合計16億


支出 6200万(石鹸の材料費20万個分)+900万(高級石鹸の材料費5万個+牛乳石鹸の材料1万個)+17万(牛乳石鹸1万個分の牛乳)+600万(奴隷維持費)+800万(2級市民)+90万(傭兵)+385万(従業員)+960万(売上税)+3200万(所得税)+25万(魔石)合計1億3177万=1か月分

合計6億5885

売上-支出=9億4115万

負債 3億(年利10%)

残金 13億4186万

実質残金 10億4186万

奴隷 200

従業員

会計担当兼奴隷取締役 ロア・サマラス

会計輔佐 デニス →給料45万

現場指揮 アッシュ兄弟(姉妹)→給料20万

正規雇用労働者 20人→給料15万

傭兵 ラスク&プリン ラング・タルト

労働者 200人(第1工場100人・第2工場100人)


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