第31話 根回し
詳しくは30話の前書きに書きましたが、税金と言うシステムをすっかり忘れていたというアホなミスをやらかしました。再度計算したらだいぶ数字が違いました。とはいえ物語の進行にはあまり影響はないので大丈夫です。
「それで値上げ交渉ですが……いくらまで?」
ハルトは集まった各村の村長に聞いた。
「4000ドラリアほど値上げしてもらいたい」
代表者がそう言った。それを聞いたロアは目を丸くする。
「ふざけているんですか?たかが海藻の灰です。1000ドラリアでも高いくらいですよ」
ロアがそう言うと、代表者が鼻で笑う。
「たかがと思うなら買わなければいいのではないか?」
そう言われてロアは押し黙る。ここに集まっているのはハルトが契約しているすべての漁村の村長だ。『買わなければいい』と言われてしまえば強くは出れない。
「あなたたちは儲かっているのでしょう?我々にもその果実を分けて欲しい」
「「そのとおり」」
代表者がそう言うと、他の村長もそれに同調する。
ハルトは少し悩んでから口を開いた。
「さすがにいきなり4倍はないでしょう。我々も困る。2倍でどうでしょう?」
ハルトはそう言うと、代表者は首を横に振った。
「あなた達は好景気で儲かっているかもしれませんが、我々は物価高で苦しいのです。妥協して3倍ですな。これ以上は譲りませぬ」(もしこれ以上下げようと言うなら本当に契約を打ち切ってやろう)
ハルトは加護を使って代表の本音を聞く。どうやら本気で譲らないようだ。ハルトはため息をつく。
「分かりました。3倍でいいでしょう。詳しくは後ほどということで」
ハルトはそう言って立ち上がり、その場を去った。後ろでは商人に交渉で勝ったと大喜びをしている声が響く。
「まあ、喜んでいるのは今のうちだけどな」
ハルトは捨て台詞にもとれるような言葉をぼそりと呟いた。
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「なんであんなにあっさり値上げ交渉に応じちゃったんですか?あの人たちは生活に苦しんでいたはずです。こっちも強気で出れば拒否できたのではないですか?」
店に帰った後、ロアは口を尖らせてハルトに文句を言った。
「無理だよ。加護を使って本音を聞いてみたけど譲る気はなさそうだった」
ハルトは呑気に言った。
「そうですか……それにしてもなんであんなに強気なんですかね?おかしくないですか?」
ロアの疑問にハルトは答える。
「最近大漁だったようだよ。だから灰がなくなっても生活の当てはあったんだろう。まあ、それだけじゃないだろうけどね。今、デニスに調べさせてるよ」
ハルトがそう言った瞬間、デニスが息を切らして走ってきた。
「大変だ会長!!」
「どうしたんですか?デニスさん。あなたが息を切らして走るだなんて……天変地異の前触れですか?」
ロアはそう言いながらデニスを見る。デニスは息を切らしながら言った。
「サマラス商会が石鹸を販売するようだよ。さっき看板を役所に取り付けていた。セールで400ドラリアで販売するようだよ。どうする!?」
デニスの言葉にロアは顔を青くした。
「ど、どうするんですか!!ハルトさん!?」
ハルトはお茶を飲んでから答える。
「落ち着け。2級市民を雇った時点である程度情報の漏えいは予想済みだ。アルカリの製法も調べればある程度分かる。1年間何もしなかったってことはそれまで試行錯誤してたんだろう。漁村の連中が余裕だったのはこれだな。俺らが断ってもサマラス商会に売れば良いってことだろ。まあ、予想通りだよ」
ハルトは空になったカップにお茶を注ぐ。ハルトはお茶を飲もうとするが、ロアはそのカップをむしり取り、飲んでしまう。
「飲んでる場合ですか!大ピンチじゃないですか」
ハルトは頭を少し掻いてから立ち上がり、ロアに説明する。
「いいか?400ドラリアという値段から察するにおそらくあいつらがパクったのは普通の石鹸だ。高級石鹸は油の種類や配合は複雑だからそう簡単に真似できない。あいつらが400で販売するならこっちは350で販売すればいいだけだ」
ハルトは一呼吸置いてから続ける。
「今まで俺たちはサマラス商会を殴り続けてきた。今回はあいつらが少し反撃してきたに過ぎない。それに大した攻撃じゃない。値下げすれば対応できるし、石鹸の契約は俺たちが独占しているからな。今まで高級路線で売ってきたんだ。庶民に売るのは難しいだろう。俺たちはサマラス商会の攻撃をかわしながら、今まで通り高級石鹸を売ればいい。あいつらには俺たちの攻撃を防ぐ手段はないからな。俺たちの勝ちはゆるがないよ」
ハルトがそう言うと、ロアは少し落ち着く。
「なるほど、こちらは攻撃を防ぐ手段はあるけど、あちらにはないと。確かにその通りだね。慌てて損したよ。……でも灰の値上げはどう対応するんだい?」
「そうですよ。このまま値下げ競争になったら赤字になりますよ?」
デニスとロアは再び不安そうにハルトを見る。ハルトはにやりと笑った。
「それについては考えがある。ついてこい」
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「ここは……ウルフスタン商会の本部ですか……何があるんですか?」
「まあ、黙ってついてこい」
ハルトはそう言ってドアを開け、アドニスを呼んでもらう。
「いやあ、アスマさん。お待ちしておりました」
しばらくするとアドニスはニコニコしながら出てくる。
「えーと、そちらのお二人は?」
アドニスはハルトの後ろで、不思議そうな顔で立っているデニスとロアを指さして聞く。
「この二人はうちの商会の従業員です。同席してもよろしいですか?」
ハルトがそう聞くと、アドニスは笑顔で頷いた。
「ええ、構いません。どうぞこちらに」
3人はアドニスの案内で建物の奥へと移動する。
「一体なんですか?ハルトさん」
「この状況を解決する秘密兵器だ」
ハルトは勿体付けてそう答える。
しばらく歩いていくと目的地にたどり着く。
「どうですか?我が商会の技術力で何とか完成させました」
アドニスはそう言って3人に発明品を披露した。
それは5台の大きな魔法具だった。もっとも見ただけでは使い方など分からない。
「なんの魔法具なんだい?これは?」
デニスはハルトに尋ねる。ハルトは待ってましたとばかりに答える。
「これは電気分解装置と言ってな。まあ、アルカリを作る機械だ。再現できるかどうかは不安だったが……アドニスさんのおかげで何とかなった」
アドニスはニコニコしながら言う。
「まあ、雷を起こす仕組みそのものは難しいものではないですからね。それにしても雷にこんな使い道があったとは思いませんでした。私たちもいろいろと勉強になりました。これからいろいろ試していきたいと思っていますよ」
アドニスとハルトは笑いあう。ロアやデニスの知らない内に相当仲良くなったようだ。
「さて、値段ですが……いくらですか?」
ハルトの問いにアドニスは答える。
「5台合わせて1億1500万ドラリアでどうですか?本体の価格は300万ほどですが……開発には費用がかかりまして。開発費用で1億は取らしていただきたい。今回限りで1億1500万ドラリアでお願いします。追加注文されるなら300万でお売りしますよ」
ハルトは軽く頷いて答える。
「ええ、構いません。こんなに素晴らしいものを作ってくださったんですから。私は3億ドラリアは取られると思っていましたが」
ハルトがそう言うと、アドニスは苦笑する。
「いえいえ。こんなに素晴らしい発想をくださったのはハルトさんですから。むしろこちらがお金を払いたいくらいです」
アドニスとハルトは再び笑いあう。ハルトは一頻り笑ってからアドニスに言う。
「ところでサマラス商会を知っていますか?」
「ええ、当然です」
今まで笑っていた二人の目が鋭くなる。
「サマラス商会が石鹸を売り始めたのはご存じで?」
アドニスはニコリと笑って答える。
「はい、知ってますよ」
ハルトは電気分解装置に視線を移す。
「あれを何に使うかはご存じで?」
「はい。塩水を分解して石鹸の材料を作るのでしょう?原理を完全に理解できているわけではありませんが……ある程度はわかります」
ハルトはアドニスに視線を戻して言う。
「私はサマラス商会に有利に立つためにこの装置をあなたに作って貰いました。ですからサマラス商会や他の商会にこれを売られたら困るわけです。それに開発費用として1億ドラリアも余計に払ったわけですから」
アドニスは大きく頷いて答える。
「確かにその通りですね。この装置はあなたの発想がなければそもそも開発することはなかった。ですが我々は魔法具を売って儲けています。あなたにしか売らないというわけにはいきません」
どちらの言い分も正しい。ハルトとの案で作った魔法具をほかのライバルに売ったらそれは道義に反している。だがハルトにしか売らないというわけにはいかない。アドニスも開発には尽力したし、これを発展させて大々的に売りだせば莫大な儲けが出るのだから。
ハルトは再び笑顔になり、アドニスに言った。
「できれば我々の専売にしておきたい。ですがそちらにも都合があるでしょう。ですから10年契約ということにしませんか?」
「10年?」
アドニスはハルトに聞き返す。
「はい。10年間は我々と専売契約を結んでいただきたい。我々はその10年ですべて終わらせるつもりです。それまではウルフスタン商会には中立でいてもらいたい」
アドニスは少し悩んでから答える。
「ふむ、まあいいでしょう。10年なら。約束します。10年間は我々ウルフスタン商会は中立でいましょう」(「むしろこちらがお金を払いたいくらいです」なんて言わなきゃ良かったな。断ったらさっきの言葉は嘘になるし。本当に失言だった。すこし油断したな。まあ、いいか。たった10年だ。俺たちもあんまりこいつらの争いには関わりたくないし。それにしても大した自信だな。この小僧)
ハルトは加護を使ってアドニスに約束を反故する意思がないことを確認してから紙を取りだした。
「では密約ということにしましょうか」
ハルトとアドニスはお互い書類にサインをする。これでアドニスがサマラス商会に味方することはなくなった。
「ではこの装置は明日までに工場の方に運んでおきます。受け入れ態勢を整えて置いてください」
ハルトとアドニスは握手をして別れた。
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「それであれは何ですか?」
ロアは再びハルトに聞いた。
「だからアルカリを作る魔法具だよ。品質は灰から作るよりもずっといいはずだ。魔石は砂漠の民から安く買えばいいし、原料は塩水だからコストも安い。元は30年もすれば取れるだろ」
ハルトはロアの質問に答えた。
「で、あれはどういう仕組みなんだい?」
デニスが興味深そうにハルトに尋ねた。
「うーん、簡単に言うと電気……雷で塩水を分解して水酸化ナトリウムと塩素に分解するんだよ。って言ってもわかんないだろうけど……すまんが俺も上手く説明できる自信はないな」
ハルトは笑って答えると、デニスは少し考え込む。
「そうか……まあ、後でいろいろと調べればいいか……」
デニスはぼそりと呟いた。
「で、なんで今まで黙ってたんですか?」
ロアは少し怒りながら言った。
「私に黙って1億1500万も使うなんて!」
ロアの怒りももっともである。会計担当の自分のあずかり知らぬところで勝手に大金を使われたのだから。」
「すまん。ちょっと驚かせたかった。出来心で……」
ハルトはロアに頭を下げて謝る。ロアはため息をついた。
「まあいいです。この商会はハルトさんのものですし。リスクはまったくないと判断しての行動なんですよね?今回は許してあげます。今度埋め合わせしてください。次は許して上げませんからね」
ロアは笑顔でそう言った。
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「さて、これで値上げ対策は問題ない。断ってやればいいからな。次はサマラス商会への対策だ。何か意見を言ってくれ」
ハルトは店に帰り、ロアとデニスを前にして言う。
「取り敢えず普通の石鹸に関しては値下げするしかないですね。売上も減るかもしれませんから生産量を少し下げましょう。高級石鹸の価格を少し上げれば損失はカバーできます」
ロアの意見にハルトは頷く。ハルトの意見もロアと同じだ。
「ちょっといいかな?」
デニスが手を上げて発言する。
「僕は商売に関してはそんなに知識はないけど……サマラス商会との値下げ競争が非効率であることは分かるよ。このままなら十分に勝てるけど……できれば早期に決着をつけるべきだね」
デニスの言い分はもっともだ。値下げ競争は不毛な戦いだ。回避できるものなら回避したい。
「でもそうするんですか?値下げはやらないとサマラス商会にお客さんを取られちゃいます」
ロアはデニスの意見に反対する。
「いや、僕は値下げをするなとは言ってないよ。ただ勝負は早期に終わらせるべきだ。サマラス商会がいまだにクラリスに残っているのは泡の実ファンがいまだにいるからだ。その泡の実ファンを奪ってやればいい。牛乳石鹸を前倒しで製造することを提案する」
「なるほど。だが生産するスペースがないぞ?」
新しい商品を売り出せていないのは製造するスペースがないからだ。人ではいくらでも集められるが、スペースはなければ意味がない。
「石鹸の製造数を減らすだろ?そうすれば幾人かの2級市民の手が空く。彼らに高級石鹸を作らせるのさ。それで手が空いた奴隷が牛乳石鹸を作ればいい」
デニスは淡々と言った。その意見にロアが噛みつく。
「ですが高級石鹸の製法までばれたら致命的ですよ?」
「リスクを恐れていては何もできないよ。油の調合は奴隷にやらせればいい。他の作業は2級市民がやる。高級石鹸に使われている油はマイナーなものばかりだよ。混ざっている状態で見分けられる2級市民なんていないと思うけどね」
ハルトはデニスの意見について考える。この策が成功すればサマラス商会を早期に追い出すことができるだろう。彼らがクラリスから撤退すればリスクは減る。だがこの策を実行すれば高級石鹸の材料がばれる危険がある。デニスが言うには可能性は低いようだが、それでもばれる危険性は必ずある。ハルトはデニスの案を採用すべきか不採用にすべきか天秤にかけた。
「……分かった。お前の言う通りにしよう。俺は少し恐れすぎたかもしれない」
ハルトはデニスの案を採用することに決めた。
「ところでだけどエインズワースの口は封じているかい?」
デニスはハルトに聞いた。ハルトは首を傾げる。
「口って……もしかしてあいつがサマラス商会に高級石鹸の材料を話す可能性があるってことか?交わされた契約内容を他人にばらしたら信用問題だろ」
ハルトもそのことに関しては少し考えたことがある。だがブランチは大手でクラリスを代表する大商人だ。信用は金では買えない。そんなことをするとは思えないと考えたのだ。
「そうだよ。でもクラリスの商人は汚いからね。念には念を入れといた方がいいんじゃないか?手負いの獣は面倒だよ。サマラス商会が強引な手段で来る可能性がある」
ハルトは少し考えてから言う。
「分かった。あいつの口を封じておこう。今からブランチのところに向かう」
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「これはアスマさん。お久しぶりですね。いつもうちの油をご購入してくださりありがとうございます」
エインズワース商会に向かうと、ブランチはハルトを歓迎してくれた。ロアとデニスは留守番だ。
「いえ、我々も助かっています。突然申し訳ございません。実は新しく仕入れたい物がありまして」
「そうですか。立ち話もなんでしょう。どうぞお座りください」
ブランチは笑顔でハルトに対応する。依然よりもハルトへの扱いが丁寧なのはハルトがそれだけ力を得たということだ。
「いきなり商談というのも無粋ですね」
ブランチはそう言ってベルを鳴らした。扉から奴隷が2人現れて、2人にワインを配った。
「これは新商品です。どうぞ」
ハルトは勧められるままにワインを口に運ぶ。とても美味しい。だがハルトは酒を飲み始めて3年も経っていない若造だ。正直、安酒との差はあまり分からない。
「これは美味しいですね」
ハルトは辺り障りのない返事をしておく。ブランチは満足したようで、笑顔だ。
「さてこちらもお礼をしなくてはなりませんね。これをどうぞ」
ハルトは牛乳石鹸をブランチに渡す。
「これは牛乳を使って作った石鹸です。従来の石鹸よりもずっと肌にやさしい作りになっています。
美容にもいいですよ」
ハルトがそう言うとブランチは興味深そうに牛乳石鹸を手に取った。
「へー、牛乳から……で、宣伝をしに来たわけではないんでしょう?」
ブランチはにやりと笑う。
「はい。エインズワースさんはチーズも作っているそうですね?その材料である牛乳を我々に売って欲しい」
ハルトは用件を告げる。
「うーん、牛乳ですか……牛乳は商品ではないですからね。割高になりますよ?定価の2,3割増しの価格になりますが……他の商会から買った方が安いと思いますよ」
ブランチは試すような言い方でハルトに言った。
「ええ、構いません。エインズワース商会の商品は品質が良いですから。我々も安心して購入できます。その代わりと言ってはなんですが……」
ハルトは一呼吸置いてから言う。
「我々は石鹸で確固たる地位を築きたいのです。常に中立の立場でいてくださると助かります」
ハルトがそう言うとブランチはニコリと笑う。
「構いませんよ。私もそちらの業界に首を挟むつもりはありませんから」(てっきり支援を申込みに来たと思ったけど……中立ね。大した自信だわ。まあ、こいつが潰れたらサマラス商会に油を売ればいいわけだし。どっちにしろ関係ない話ね)
ブランチは元々興味がなかったのか、あっさり承諾してくれた。もしかしたら杞憂だったのではないかとハルトは思ったが、物事に絶対はない。口約束でも確認できたのだからそれで良しとした。
「じゃあ契約の成立を祝って」
ブランチはそう言ってグラスを上げた。ハルトも空気を読んでグラスを上げる。
「「乾杯」」
二人は静かにワインを飲んだ。
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「っというわけで口約束はしてきたよ。たぶん大丈夫だろ」
ハルトはロアとデニスにそう言った。
「ユージェック・マルサスは?彼は完全な味方と言うわけではないんだろう?」
デニスはハルトに聞く。ロアも続ける。
「そうですよ。あの人私を売ろうとしたんですよ?一番怪しくないですか?」
ハルトは二人の質問に答える。
「大丈夫だよ。あいつは石鹸の作り方を知らないからな。重要な秘密を知っているけれど……それについては何度も確認している。それに俺たちはあいつから3億も借りているんだ。借金という絆がある以上大丈夫だよ」
デニスの手前、ロアの秘密や加護については言えない。ハルトは少し言葉を濁しながら言った。
「そうですか?ハルトさんが確認したならいいですが……」
「まあ、会長がそう言うなら僕は言うことはないよ」
二人は納得してくれたようだ。
「根回しは済んだ。そろそろ本格的にサマラス商会には撤退していただこうか」
ハルトはにやりと笑った。
ロア「飲んどる場合かーッ」
電気分解装置ですが、詳しくはイオン交換膜法で検索してください。水銀や石綿を使う方法も考えましたが、体に悪そうなのでやめました。イオン交換膜は錬金術(魔術)で解決しました。詳しい説明をするとボロが出そうなのでやめておきます。




