第29話 誕生会
約2か月飛ぶよ
「実は俺、来週誕生日なんだ」
ハルトは従業員全員を集めてそんなことを言った。
「それ初耳です。来週ということは7月8日ですか……前回の7月8日はそんなこと言いませんでしたよね?」
「いや、前回は借金でそれどころじゃなかっただろ?」
「今は1億の借金がありますが……」
「1000万も1億も変わらんだろ。馴れた。そしたら誕生日を思い出してね。祝ってほしいなーなんて」
ハルトは少し照れ笑いをする。
「ねえ、普通借金があっても誕生日は忘れないんじゃない?」
「そうですよ。私も忘れませんでしたよ?いっそ忘れてしまった方が楽かと思ったくらいです」
ロアとアイーシャは不思議そうな顔でハルトに詰め寄った。
「いや、俺を引き取ってくれた義両親のお子さんの誕生日が俺の1日前だったからさ。ちょっとついで感があったというか……そんなに意識してなかったんだよ」
「あ……ごめん」
「い、今のは悪気はなかったんですよ!!」
「そんなに反応されると逆につらいんだぞ?」
ハルトは苦笑いする。
少し重い空気を無視してデニスが声をかける。
「なーに、僕なんてここ数年祝ってもらってないよ」
「いや、ニートなんだから当たり前だろ。お前は自分を正しく見つめなおせ」
ハルトはデニスに苦言を言う。もっとも通じないだろうが。
「じゃあわたしがプリン作ってあげるよー」
プリンが笑いながら手を上げる。
「そいつは嬉しいが……なんかややこしいな」
プリンが作ったプリンを食べる。文章にすると混乱しそうだ。
「ならば私の得意料理のラング・ド・シャを」
「では私はタルト・オ・フリュイを」
「じゃあ俺はラスクを」
ラング、タルト、ラスクは口ぐちに言った。
「もう混乱するからやめてくれ。普通にケーキでいいから」
そもそも血なまぐさい仕事である傭兵のくせに全員お菓子とは何なのか。
「うーん、誕生日か……私たち砂漠の民は誕生会とかあんまりしないんだよね。恣意と言えば成人式?私は槍を貰ったよ」
アイーシャは手に持って居る槍を振り回す。
「この槍の刃の部分は牙竜の牙でできてるんだよ。ハルトが欲しいなら今すぐ狩ってこようか?」
「いや、槍を貰っても使いようがないからな……」
「じゃあ別のものにするよ。1週間休暇を頂戴。ちょっと山に行ってくる!!」
アイーシャはそう言うとあっという間に去っていく。
「まだ許可を出してないんだが……まあ、いいか」
「うーん、誕生日プレゼントですか……私へのプレゼントは確か奴隷解放でしたからそれに負けないもの……難しいですね。いったいアイーシャさんが何を捕ってくるのか分からない以上対抗の仕様がないし……」
ロアは黙って考え込んでしまう。声を掛けづらいのでアッシュ兄弟に視線を移した。
「難しいわね……女の子だったら服とか分かりやすいんだけど……」
「そうよね……あたしたちが男だったら分かるのに……」
ハルトは敢えてツッコまなかった。
「まあ、俺の戯言だからな。そんなに真剣にならなくてもいいぞ?」
ハルトはそう締めくくった。
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「なあ、ユージェック。俺は来週誕生日なんだ。だからお前が貸してくれている店、あれをくれないか?」
ハルトがそう言うと、ユージェックは紅茶をゆっくり飲んだから言った。
「それ本気で行ってるのか?だったら叩き出すぞ?」
ユージェックがそう言うと後ろに控えている傭兵が少し動く。ハルトは身震いした。
「冗談だよ。当たり前だろ。でも欲しいのは本当だ。買い取りたい」
ハルトは毎月店の借用料として10万ドラリア支払っている。たかが10万されど10万。惜しくなるのも当然だ。
「別にかまないが……店は土地も含めて2000万、工場の方は6000万だ」
「ん?たった3倍しか変わらないのか?でも店は10万で工場は200万だよな」
土地そのものは3倍の価格なのに借用料は20倍。今考えてみるとかなり不自然だ。
「初期の段階で100万以上も払わせたら潰れかねないだろ。でもお前は成功させた。だから工場の方を値上げさせて貰った。こういうことは契約時に疑問に思え。ロア嬢は気付いていたぞ」
「いや当時は素人だったからさ……」
今思えばなかなか危ない橋を渡っている。
「ということは店を買うより工場を買った方が得だな?」
「そういうことになるな。でも店の料金が安いのは工場でその分取ってたからだ。工場を買うなら店の借用料を上げるぞ。そうだな……50万だ。どうだ?」
「いきなり5倍は酷くないか?40万にしてくれ」
ハルトがそう言うとユージェックは早速契約書を取り出す。
「ほらサインしろ。契約成立だ」
ハルトは言われるままにサインをする。これで工場はハルトのものだ。改装、改築にユージェックの許可は不必要になった。
ユージェックのところに来たのは土地の話をしに来ただけではない。
「奴隷を頼めないか?ざっと100人。10歳以上13歳未満にしてくれ。まあ少しくらいなら10歳未満や13歳以上が混ざってもいいが」
ハルトがそう言うと、ユージェックは驚いた顔をする。
「100人か……大きく出たな。すぐには無理だぞ?最低4か月は欲しいな。最近戦争が目っきり減ってな。戦争起きないかな……」
不吉なことを呟くユージェック。ハルトは不吉な発言は無視して言う。
「ああ。こっちも受け入れる準備をしてないからな。宿舎も立てなきゃいけないし。6か月はかかるかな?それまでに準備してくれればいい」
ハルトはそう言ってユージェックと別れた。
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「こんにちは、ドモールさん。お久しぶりです」
「あんたはアスマさんか。儲かっているみたいじゃないか!」
ドモールはドアを開けてハルトを招いてくれた。
「それで今日は何のようだ?」
「新しい奴隷宿舎と工場の拡張を頼みたいんです」
石鹸の製造数を増やすには従業員と奴隷を増やさなくてはならない。だが従業員を増やしても工場がなくては意味がないし、奴隷を増やしても奴隷が寝泊まりする場所がなくてはあまりにも酷だ。
「どれくらいだ?」
ドモールは図面を広げて言った。
「奴隷宿舎は余裕を持って300人は入るようにしたいですね。工場は今の3倍に拡張したい」
ドモールは暫く考えてから言った。
「そうだな……全部合わせて8、7000万くらいか?でも奴隷が泊るんだよな?壁を薄くすれば5000万でも大丈夫か……工場は屋根を建てるだけでいいんだよな?」
ドモールの問いにハルトは答える。
「ああ。雨さえ防げれば問題ない。奴隷宿舎はできるだけ安く済ませて欲しいな。少し防寒が悪くても大丈夫だ。でも丈夫に作ってくれ。修理は金が掛かるからな」
「分かった。まあ5.6か月くらいでできるだろ。見積りを立てておく。明日来てくれ」
ハルトは礼を言ってからドモールと別れた。
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「バッカスさん、お久しぶりです。鍋の注文を頼めますか?」
ハルトは次にバッカスを訪ねた。バッカスは相変わらず顔が怖い。
「またか。いくつだ?今までと同じのでいいのか?」
「そうですね……10個ほどお願いします。大きさは今までよりも大きいサイズで。大人が使うので」
今までは子供が石鹸を作っていた。だからあまり鍋の大きさを大きくするわけにはいかなかった。だが今は2級市民を多く雇っている。今使っている鍋では生産効率が悪い。大きな鍋が必要だった。
「本当に10個だけでいいのか?」
バッカスは念を押すように聞いた。
「はい。足りなくなったらまた買います」
ハルトがそう答えると、バッカスは少し悩むような顔をする。
「お前はお得意さんだから言うが……実は最近金属の値段が上がってるんだ。帝国でかなりの量の金属が消費されてる。悪いことは言わん。まとめ買いしておけ」
「あなたがそう言うならまとめ買いします。じゃあ50個頼めますか?1つできるたびに教えてください。今本当に鍋が足りないんで」
ハルトがそう言うとバッカスは少し苦笑いする。
「儲けすぎるってのも問題だな。分かった。できるだけ急いで作ろう」
「それにしてもどうして金属が値上がりを?」
「分からん。景気が回復してるからかもしれん。家を建てるには釘がいるからな。でもそれだけじゃこんなに値上がりはしないだろ。噂じゃ武器を作ってるらしいぞ?あと樽」
「樽?」
ハルトは聞き返す。樽に金属が必要なのだろうか?
「樽っていうか樽に見える何かだ。俺も帝国にいる知り合いから聞き出そうと思ったんだが教えてくれなかった。帝国の軍事機密なんだとさ。掴めたのはそれだけさ。内緒だぞ?おそらくこの国じゃ俺くらいしか知らない」
バッカスは声を顰めて言う。
「分かったよ。誰にも言わない。なんかヤバそうだからな」
ハルトは世間話を少ししてからバッカスと別れた。
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ハルトが家兼店に着いた時にはすでに暗くなっていた。
「今帰ったぞ。店番ありがとなデニス。そろそろ店じまいか。もう帰っていいぞ」
ハルトがそう言うとデニスはあっという間に帰ってしまう。そんなに働くのが嫌なのだろうか。
「ハルトさん!!丸一日プレゼントについて考えたんですが……名案が浮かびました!」
ロアはドアを開けて室内に入ってくる。息を切らしているところを見ると走ってきたのだろう。
「ハルトさんの故郷の料理を私が作るというのはどうでしょう!実はマルソーさんに料理を少し教えてもらったので自信があります!」
ロアは息を巻きながら言った。
「俺の故郷か……刺身とか?」
「え!?生魚の切り身って何ですか?そのゲテモノ料理……いえ何でもありません。ハルトさんのためならこれくらい……」
「いや、無理しなくていいぞ。でも俺は刺身の説明はしなかったはずだが……あ!言霊の加護か。
すっかり忘れてた」
いちいち説明しなくても勝手に意訳してくれる。とても便利な加護だ。
「刺身がダメだとなると……味噌汁とか?」
「何ですかそれ?ミソシル?」
「ああ、西方には味噌はないか……調味料だよ。味噌がダメなら醤油もないな。純粋な日本料理は無理か。純日本料理以外となると……カレーはルーの作り方が分からないな。コロッケは……イモがないな。ラーメンはいけるか?ラーメンなら小麦だし。でもスープの作り方なんて分からんぞ。ていうか俺は醤油か味噌しか食わないからそもそもダメか」
ハルトはぶつぶつ言いながら悩む。案外作れるものは少ない。
「せめて米があれば何か違ったかもしれないが……」
ハルトがぽつりと言うと、ロアが反応した。
「ライスならありますよ。帝国のバレンシア州でライスという野菜が生産されていると聞いたことがあります。確かそれを使ったパエリアという料理があったはずです。ちょっとマルソーさんに聞いてきます!」
ロアはそう叫んで飛び出ていってしまう。
「米は野菜じゃなくて穀物だけどな。それにパエリアは俺の故郷の料理じゃ……でも広域的な意味だと故郷か。炊いて食べるには適していないだろうし……まあいっか。パエリア好きだし」
ロアはとても張り切っている。それに水を差すようなことをしたら悪いだろう。ハルトはそう思い、黙って見守ることにした。
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あっという間に1週間が経った。誕生会はウンディーヌでやることになった。ハンナやマルソーも協力してくれて、貸し切りにしてくれるらしい。
「というわけで誕生日おめでとうございます!」
ロアはパエリアをハルトの前に出して言った。
「みんなありがとな。まさかここまで大規模にやってくれるとは思わなかったよ。実は半分ネタのつもりで言ったんだ。でもここまで俺を思ってくれるとは……」
ハルトは少しうるっとしながら言った。
「本当にこのせか……国に来て良かった」
ハルトは心からそう思った。
「ふふ、感謝するといい!その代り僕の給料を上げ、痛!何するんだマリア!!」
「お兄ちゃん何もしてない!」
フライパンで殴られるデニス、感動シーンが台無しな。ハルトは苦笑した。
「デニスさん何てどうでもいいですから食べてください!私の初手料理ですよ!」
勧められるままにハルトはパエリア食べる。普通に美味しい。美味しいがそれ以外の感想が思い浮かばない。やはりパエリアは故郷の食べ物と言えないということか。
「どうですか?グットくるものものはありますか?」
ロアは目を輝かせながらハルトを見る。ロアはパエリアがハルトの故郷の食べものだと思っているのだ。ハルトは思わず笑った。
「え!?なんで笑うんですか?」
「いや、お前らしいと思って」
ハルトは笑いを堪えようとするが堪えられない。せめてパエリアが口から飛び出さないように口を押えた。
「何か私バカにされてます?」
「バカに何てしてないよ。ありがとう」
ハルトはそう言ってロアの頭を撫でた。ロアは嬉しそうにほほ笑む。相変わらず可愛らしい。
「あれ?そう言えばアイーシャはどうした?いつもならこの辺で絡んでくるはずだが……まだ山にいるのか?」
ハルトがそう言った瞬間、ドアが勢いよく開いた。
「お待たせ!!待った?ハルト!会いたかった!!」
アイーシャはロアを押しのけてハルトに抱き付いた。
「お前汚いな!泥だらけじゃないか!くっつくなら泥をせめて落とせ!というかどこに行ってたんだ?」
アイーシャはにこにこと笑いながら懐からペンダントを取り出す。銀製のチェーンの先には綺麗な宝石が付いていた。
「これ、プレゼント」
「何だ?これは?」
ハルトはペンダントを受け取り、目の前でぶら下げて観察する。見れば見るほど不思議な色をした宝石だ。
「それは鋼竜の逆鱗。大変だったよ」
「鋼竜?」
鋼竜と言われてもハルトには一体どんな生き物か分からない。想像はできるが。鋼竜が何なのか聞こうと周りを見回すと、みんな唖然としていた。
「なあ、鋼竜って強いのか?」
ハルトがそう聞くと、ロアは首を激しく縦に振った。
「そりゃもう。竜にはいろんな種類がありますが、一般的に牙竜、海竜、火竜、鋼竜、飛竜、地竜、草竜の順番で凶暴です。鋼竜は鋼鉄すらも通さないほどの固い鱗で覆われていて、下手をすれば牙竜よりも厄介です」
ロアの次にプリンが続く。
「ロアちゃんが言った通り鋼竜の鱗はどんな鉄も通さない。この鱗に傷を付けられるのは帝国の火の秘薬か、帝国のミスリルでできた宝剣竜殺し、もしくは鋼竜を捕食する牙竜の牙しかないんだよ。普通は何千人がかりで何か月もかけて追い回して、落とし穴にはめて餓死させるしか倒す方法はないよ」
なんだか鋼竜というのは相当すごい竜のようだ。そのすごい竜を倒したアイーシャとは一体何なのか。
「そんなことないよ。私にはこの槍があるからね。鋼竜の鱗だって切り裂ける。それに私一人じゃないよ?ちょうどクラリスに来てた女友達5人で倒したから楽勝だったよ」
まるでショッピングモールでショッピングしてきたと言っているような言い方だ。
「お前らが化け……すごいのはよく分かった。でも次からはあんまり危険なことはしないでくれ。心配するだろ」
ハルトがそう言うと、アイーシャは素直に頭を下げる。危険なことをしたという自覚はあるようだ。
「でもこれはありがたく貰っておくよ。ありがとう」
ハルトはアイーシャに例を言った。
______
「じゃあ私たちの番ね」
「はい。あたしたちからのプレゼント」
アッシュ兄弟はハルトに小瓶を渡す。中には透明な液体が入っている。
「これは?」
ハルトがそう聞くと、アレンは胸を張って答える。
「香水よ。ハルト君に合う匂いを探すのは苦労したわ」
ハルトは瓶のふたを開けて手で仰いで匂いを嗅いでみる。とてもいい匂いがした。
「ありがとう。機会があったら使わせてもらうよ」
ハルトはアッシュ兄弟に礼を言った。
「会長、どうぞ。帝国でベストセラーになった本だ。読めるだろう?ロマーグ語」
デニスはマリアに叩かれた頭をさすりながらハルトに本を渡す。
「ありがとう。でも会話はできるけど読み書きはできないんだよ。教えてくれるか?」
ハルトがそう言うと、デニスは胸を張った。
「ふ、そういうことなら任せたまえ。何しろ僕はインテリだからね」
「はい、はい、はーい、次は私たち傭兵からのプレゼント」
プリンが大きな声で叫んだ。
「どうぞ」
ラスクが大きなホールケーキを持ってきた。ラスクの体格とケーキがミスマッチして非常にシュールな光景だ。
「お前ら本当に菓子作りが得意だったのか……」
ハルトがそうつぶやくと、ラングが答える。
「ええ、私たち4人が出会ったのは菓子屋の護衛任務でしたから」
タルトが遠い目をする。
「懐かしいですな。あの時は菓子について菓子屋の主人と語り合ったものです」
なんだか長い話になりそうなので、ハルトはスルーすることに決めた。
「アスマさん。今夜はうちのおごりだ。どんどん飲んでくれ」
「遠慮しなくていいですよ。何しろうちのバカ息子を引きづり出してくれた恩人ですから」
そう言ってマルソーとハンナは酒を全員に配る。
「やーい、バカ息子、バカ息子!!」
「このクソガキ……」
奥でデニスとプリンが喧嘩をしている。
「じゃあ乾杯するか」
ハルトはそう言うと、全員持っていたコップを上に上げる。
「カンパーイ」
「「「カンパーイ」」」
こうしてハルトの誕生会が始まった。
_____
「ハルトしゃん、だめですそこは……」
「ハルト、そんな強引に……あ、ダメ……」
「どうして俺は最後にこんな役回りなんだ?」
ハルトはロアとアイーシャの二人を家に運びながら呟いた。
ちなみに私も今日、3月20日が誕生日です。評価点をください。
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帝国の宝剣ドラゴンキラー……エンダールス1世が最高の鋼よりも固く、いくら人を切っても切れ味が落ちない剣を作れと当時最高の鍛冶師に命じて作らせた聖剣。ミスリルと説明されているが実際はたくさん魔法がかかったステンレス鋼。要するに製作者は転移者。現在では製法は失われている。
牙竜……最強の竜。好物は鋼竜。出番はない
海竜……北の海に生息する。クジラと船乗りが好物。出番なし
火竜……砂漠に生息する。火竜の丸焼きで有名。もう出番ない
鋼竜……山や谷、洞窟に生息する。出番ない
飛竜……空を飛ぶ。出(以下略
地竜……群れで生息する。賢い。なんと出番がある
草竜……竜車で使われている竜。すでに登場している
6~7月
収入 約6700万(石鹸13万4千個)6480万(高級石鹸3万6千個)
支出 約4400万(石鹸13万4千個の材料費)+480万(石鹸改3万6千個)+6000万(工場)+200万(6月分工場)+90万(従業員の給料)+400万(2級市民50人)+400万(奴隷維持費)+180万(傭兵)+180万(鍋50)+50万(店6月10万、7月40万)+6000万(新奴隷宿舎&工場)395万(売上税)1318万(所得税)
売上-支出 -6913万
負債1億
残金2474万
実質財産-7526万
その他財産
奴隷60
従業員
会計担当兼奴隷取締役 ロア・サマラス
会計輔佐 デニス
現場指揮 アッシュ兄弟(姉妹)
傭兵 ラスク&プリン ラング・タルト
※奴隷の代金はまだ払ってない




