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1 入部します!

あなたと出会って三ヶ月


この思いは止まりませんッ!!

















私の名前は茅原美緒(ちはらみお)

つい3ヶ月前までは中学生だったのだが、死にものぐるいで約2倍の倍率をくぐり抜けみごとこの桜庭(さくらば)高校に合格することができた。

そもそも勉強がだいっきらいだし、わざわざ1時間以上かけて登校しなければならない進学校に入りたいと思ったのは理由がある。

桜庭には演劇部がある。

私は小さい頃から舞台を見ることが好きな父の影響でそっち系に興味を持っていた。

父は仕事が忙しく、めったに休みという休みがなかったが休みの日は決まって家族でなにかしらの舞台を見に行っていた。

幼い私には話の内容など理解できないことが多かったが、人前であんなふうに演技できる彼らに憧れを抱いていた。

だからいつか私も、演劇をしたいと思っていたのだ。

県内には5つくらいの高校に演劇部がある。

正直どこの高校でも良かったのだが、オープンスクールの時に見た桜庭の劇に感動して桜庭高校に決めたのだ。


絶対桜庭で演劇をしたい。


その時に見た、「コロボックルと小さな願い」という劇。

その劇の、主役ではないのだが「通りすがりの女旅人」の役をしていた人が頭からはなれなかった。

名前も知らない、背が高く、そんな彼女に惚れたのだ。

惚れたといっても私にそっちの趣味はないので、あくまで憧れという意味で。

そして私は桜庭に入学することを決意した。



入部届を持って部室へ向かう。


オープンスクールの時に一回来たので場所はわかっている。

あとはこれを顧問の先生に渡すだけ!

ドキドキしながら部室の前につく。

深呼吸をしてドアをノック。

「失礼します」

ガラッ

その瞬間

「いらっしゃいませえええええええええ!」

「ようこそ!一年生だよね?入部?入部?」

先輩らしき二人の人が目と鼻の先にせまっていた。

「えと、あの、私」

「おい!MIKO(みこ)!こいつ入部届持ってんぞ!」

「ホントだ、TYEI(つぇい)!入部するって入部!」

か、変わった名前…

そ、そんなことより!

「あの、入部したいです」

「うぇええええええええい!TYEI!TYEITYEITYEITEYI」

「うるさいわ!」

TYEIと呼ばれた女の人が向こうからダッシュでやってきて目の前の女の人を殴った。

「いーたーい!」

RAIO(らいお)、ちょっとは静かにしなさい」

「はぁい」

「でもよ、マジで入部するっぽいぜこいつ」

背の低い男の先輩(MIKO先輩?)が私から入部届を取り上げた。

そして私の顎に手を当てて

「ねぇ、もしかして今失礼なこと考えてない?」

「え?」

「俺、女だけど」

「(*´ω`*)」

まじですか。

「お、女の方…?」

「まぁな!しょうがねえよMIKO。お前マジ顔男だしwwwwwwwww」

MIKO先輩の拳がRAIO先輩の顔にのめり込む。

「っぎゃあああああああああああいたいいたい!TYEI!」

「くっそお気にしてることを!」


「あの二人は気にしないで、説明をしましょう」

TYEI先輩が私の入部届をいつの間にか保持しており私の手を引いて奥へ。

「いまの時点で大体は察しがついてると思うけれど…演劇部ってキャラが濃い人ばかりよ」

確かに、RAIO先輩は明るくそしてテンションがものすっごく高い。

MIKO先輩は男の人のようにイケメンだし。

演劇部ってこんな人ばかりなのかな…?

でもTYEI先輩は落ち着いているように見える。いや、実際落ち着いているのだろう。

まとも・・・なのかも。

「演劇部は現在8人で活動中。3年生はすでに引退し部員は2年生だけよ。

1年生は今のところあなたともう2人。ちなみにTYEIとかRAIOとかは部活ネームなの」

「部活ネーム?」

「部活内で呼び合う名前よ。あなたにもつけるわ」

だから珍しい名前ばかりなのか…

「あの、どういうふうに決めるんですか?」

「うーん…こちらの独断と偏見が8割ね」

多!

「あと2割は…?」

「気分」

えんげきぶっていったい


そこで一人入ってきた


「こんにちはー」

「おー!RIUB(りうぶ)!」

「その子は…入部希望の子?」

「そうだよ、こいつも俺のこと男と思いやがった」

「まぁ…仕方ないか」

RIUBと呼ばれたその先輩は

「あ、あの!」

「ん?」

「お、オープンスクールの時に旅人をやっていた…」

「あ、見ててくれたの?」

私は刻々と頷いた。

こんなに早く会えるなんて!

でもあの時より少し男っぽい気がする。

MIKO先輩のようなものだとは思うのだが、MIKO先輩と違ってRIUB先輩は背が高くガタイがいい。

改めて思う。演劇部ってすごい。

見た目は男の人なのだけど、私が見たのは女旅人。

男の人にはあれはできない。

「あぁwあのお前が女装したやつかwwwwwwwww」

「あれはすごかったわね、よく女子してた」

「そ、ソレは言うな!」

ん?

「女装?」

「だって女旅人だぜ!すごかったわぁww」

ってことは

「男の人!?」

場が一瞬凍って

すぐに笑いへと変わった

「RIUBwwwwwwwwwwwwどまいwwwwwww」

「あっははあはwwwwwwwwwwww」

「うるさあああああああああい!」



そして私の

演劇部初日が終了した。



初めて執筆したので多分めちゃくちゃです(´・ω・`)

ソレでも楽しんでいただけたなら幸いです!

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