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掌編集

風邪

作者: 和田喬助

「浩二君ってさ、わたしと付き合い始めてからよく風邪ひいてない? わざとなの?」

「いやいや、そんなわけないだろ。彼女に自宅に来てもらっておかゆを食べさせてもらおうなんて、考えるわけないじゃないか。――あ、でも一度くらいは体験してみたいかも」

「ほら~、やっぱり考えてるじゃん。ところで浩二君、もしかしたら鼻の粘膜が弱いんじゃない?」

「弱いだと……? たしかにその通りだな。さっきから鼻水が止まらなくて困ってるぜ。おっと、また垂れてきた」

「本当に大丈夫? ちゃんと栄養のあるもの食べてる? なんだったら、明日のお弁当はわたしが作ってこようか?」

「いや。お前がいる限り、俺の鼻の粘膜は治らないだろうよ」

「はあ? 何それ? 浩二君ってば、わたしのせいにするつもり?」

「ああ、そうだ。なぜなら、暖かく甘酸っぱいきみのその匂いに、俺の粘膜は耐性がないからさ」

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― 新着の感想 ―
[良い点] 小説拝見させていただきました。 何かもう……バカップル?ですね。 というより彼氏のほうがww 傍からこのやり取りを見ていると完璧に惚気ですよね! ほほえましい作品をありがとうございま…
[一言] 凄く笑わされました!! (近所迷惑にならない程度に、ですが...) 最初、タイトルだけでは「花粉症??」なんて思いましたが...読んで納得です!! でも、こんなことを言われたら彼女さんもち…
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