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隣の女の正体は…  作者: 笛鳴ことり


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お祝いのフラワーアレンジメント

出産から3日経ったある日、入院している病院に私宛てにとても豪華な出産祝いのフラワーアレンジメントが届いた。



(コンコンッ)



「大森さん入りますねー。

体調いかがですか?大森さん宛てに小川様と言う方からとっても素敵なフラワーアレンジメントが届きましたよー!」



「え、、、、、!小川さんから、、、、。」



「本当に綺麗ですよねー!ここに置いておきますねー。」



「あ、、、はい。ありがとうございます。」



私は正直戸惑っていた。



衝撃的なあの日から小川さんとは会っていない。



以前より落ち着いたけれど、あの時の事を思い出すと恐怖で震えが止まらなくなる。



小川さんはマミさんのことをあんな事が起こるまで追い詰めた張本人でもあるんだ。



それに何より私とさとしが結婚している事を知っておきながらマミさんとの仲を容認していたような人だ。



しかも私は小川さんに何かを飲まされ眠らされ生命が脅かせられそうな恐怖を味わったんだ。



あの人はとんでもない人なんだ。



さとしの母親でもあり、この子の祖母だと言う事実は間違いないけれど、もう絶対に関わってはいけない人のように私は感じていた。



もしかしたら、、、もしかしたらマミさんの子どもは病気がちだから、、、今度は私たちの子どもを自分の跡継ぎにしようと考えているんじゃないだろうか。



いやいや、それはいくらなんでも私の考え過ぎか、、、、。



「かおり~。着替え持って来たよ!体調はどう?」



「さとしお疲れ様。いつもありがとう。お陰様で母子共に元気だよ。」



「かおり、、、これ、、、何?」



「今日病院に小川さんからお花が届いたらしくて、、、。」



「何なんだよ!こんなん見てたらかおりが色々思い出して気分悪くなるよ!あの人一体どういうつもりなんだよ!」



さとしは激怒しお花を部屋の外へと持って行ってしまった。



「大きい声出してごめんな、、。

それよりさ、、、!俺たちの子どもの名前考えたんだ。この2つで迷っててさ、、、。

かおりはどっちが良いと思う?」



以前からさとしが名前を考えてくれていることは何となく分かっていた。



ノートに沢山候補を書いてくれていた。



そしてついに、、、、!



     『まこと』  『みなと』



と言う2つの名前に産まれてきた子どもの顔を見て絞られたようだ。



私の隣ですやすやと眠る我が子を見ながら、、、



『まこと』だなと素直に直観でその時感じたのが分かった。



「今日からあなたの名前はまことだよ。よろしくね。」



「やっぱりまことだよなー!おれもそう思ったんだ。」



「この子にぴったりな名前だね。」



「そうだろー!」



さとしは少し調子良く、そして少しだけ誇らしげにそう答えた。


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