謝罪の先に、、、。
何だか今の自分は以前の自分じゃないかのように感じていた。
あんなことがあったのに、、、。
もう誰も信じられないと思うくらい辛いことが沢山あったのに、、、。
きっとこの子のお陰だろう、、、。
前より大きくなったお腹にそっと優しく手を置いた。
数日間さとしとまともに会話することなく時は流れた。
そんなある日、1人で家にいているとインターフォンが突然鳴った。
(ピンポーンッ!)
「はーい。」
玄関のドアを開けるとそこにはマミさんの姿があった。
そして少し離れたところに以前も会ったことのある小川さんの付き人さんがこちらに一礼をして立っていた。
私はあの時の恐怖が一気に蘇り、とっさにドアを閉めようとした。
その時「本当にごめんなさい!許される事をしたとは思っていません!迷惑をかけて本当にすみませんでした。」
まさか謝りに来たとは思わず私は開いた口が塞がらなかった。
「本当に本当にごめんなさい!!」
マミさんはその場に泣き崩れた。
「ちょっと!困ります!人目もありますので、、、、とりあえず中に入って下さい。」
仕方なくマミさんと付き人さんに家の中へ入ってもらうことにした。
「どうぞ座って。」
「ありがとう。」
改めて今までの事への謝罪とマミさんの生い立ちや宗教団体に入った経緯、小川さんとのことや子どもの病気の事など沢山の話をした。
私たちの様子を見て安心したのか付き人さんは先に外で待っていると言って出て行ってしまった。
「マミさんとこんな風に話せる時が来るなんて本当に思いもしなかった。
私もあんなことになって、、、ショックだったし気がかりだったから、、、。
うちに来るの勇気がいったでしょう?
マミさん、来てくれてどうもありがとう。」
「私のほうこそ、、、急に来たのに謝罪を受け入れてくれて本当にありがとう。
沢山話せて本当に良かった。
かおりさん、元気な赤ちゃんを産んでね。」
「うん。ありがとう。」
ちょっと前の私が見たらこの展開にきっと驚くことだろう。
それはさとしも一緒かもしれない。
それからは以前よりも気持ち的に落ち着いて過ごせていた。
さとしも以前よりも増してわたしにとても尽くしてくれている。
さとしなりの罪滅ぼしなのだろう。
気がつけばもうだいぶ私のお腹も大きくなり、来月にはもう臨月を迎えようとしていた。
もう、、、やっとだ。
本当に妊娠してから色々あり過ぎて、、、、、
もう無理だと思った時もあったけれど、、、、、
お腹の中のこの子がいてくれたから、私は投げやりにならずにここまでやってこれたんだ。
この子だけが、、、この子だけが私の唯一の希望だったんだ。




