表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隣の女の正体は…  作者: 笛鳴ことり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/25

謝罪の先に、、、。

何だか今の自分は以前の自分じゃないかのように感じていた。


あんなことがあったのに、、、。



もう誰も信じられないと思うくらい辛いことが沢山あったのに、、、。



きっとこの子のお陰だろう、、、。



前より大きくなったお腹にそっと優しく手を置いた。



数日間さとしとまともに会話することなく時は流れた。


そんなある日、1人で家にいているとインターフォンが突然鳴った。


(ピンポーンッ!)



「はーい。」



玄関のドアを開けるとそこにはマミさんの姿があった。



そして少し離れたところに以前も会ったことのある小川さんの付き人さんがこちらに一礼をして立っていた。



私はあの時の恐怖が一気に蘇り、とっさにドアを閉めようとした。



その時「本当にごめんなさい!許される事をしたとは思っていません!迷惑をかけて本当にすみませんでした。」



まさか謝りに来たとは思わず私は開いた口が塞がらなかった。



「本当に本当にごめんなさい!!」



マミさんはその場に泣き崩れた。



「ちょっと!困ります!人目もありますので、、、、とりあえず中に入って下さい。」



仕方なくマミさんと付き人さんに家の中へ入ってもらうことにした。



「どうぞ座って。」



「ありがとう。」



改めて今までの事への謝罪とマミさんの生い立ちや宗教団体に入った経緯、小川さんとのことや子どもの病気の事など沢山の話をした。



私たちの様子を見て安心したのか付き人さんは先に外で待っていると言って出て行ってしまった。



「マミさんとこんな風に話せる時が来るなんて本当に思いもしなかった。


私もあんなことになって、、、ショックだったし気がかりだったから、、、。


うちに来るの勇気がいったでしょう?


マミさん、来てくれてどうもありがとう。」



「私のほうこそ、、、急に来たのに謝罪を受け入れてくれて本当にありがとう。


沢山話せて本当に良かった。


かおりさん、元気な赤ちゃんを産んでね。」


「うん。ありがとう。」



ちょっと前の私が見たらこの展開にきっと驚くことだろう。



それはさとしも一緒かもしれない。



それからは以前よりも気持ち的に落ち着いて過ごせていた。



さとしも以前よりも増してわたしにとても尽くしてくれている。


さとしなりの罪滅ぼしなのだろう。




気がつけばもうだいぶ私のお腹も大きくなり、来月にはもう臨月を迎えようとしていた。



もう、、、やっとだ。



本当に妊娠してから色々あり過ぎて、、、、、



もう無理だと思った時もあったけれど、、、、、



お腹の中のこの子がいてくれたから、私は投げやりにならずにここまでやってこれたんだ。



この子だけが、、、この子だけが私の唯一の希望だったんだ。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ