真実
マンションに帰ってから暫く深い深い沈黙の中に私とさとしはいた。
その沈黙を破ったのは私からだった。
「私、、、もう何を信じたら良いか分からない。」
「全部俺が悪いんだ。かおりとお腹の子どもを危険な目に遭わせて本当に悪かった!」
「何でなにも言ってくれなかったの?小川さんのことも、、、前結婚していたことも、、、何もかも!!」
「ごめん、、、。」
小川さんと初めて会った時から今までのことが走馬灯のように私の頭の中を駆け巡った。
「ちょっと待って。小川さん前に赤ちゃん連れてて、息子さんの子どもを預かってるって言ってたけど、、、、それって、、、まさか、、、さとしと元奥さんとの子どもじゃないよね?」
「、、、、。そうだよ。かおりの言った通りなんだ。だから前にかおりが赤ちゃんの顔を見たって聞いた時は、、、本当に焦ったよ。」
「信じられない?!私と結婚している時に子どもが出来たってことじゃない!私が子どもを欲しがってること分かってたよね?よくそんなこと平気で出来たね!ひどすぎるよ!」
「ごめん、、、。アミが心を病んでしまったのは母さんのせいなんだ。だからついつい優しくしてしまって、、。
子どもが出来た事でアミは母さんに優しく接して貰えて少しだけまた元気になっていったんだ。
僕たち夫婦には子どもが出来なかったから、その時はアミと俺の子を後継者にしようと母さんは考えていたんだと思う。でも結局子どもは病気がちで、、、。
そこからまたアミは心を病んで入退院を繰り返していたんだ。ちょうどその時くらいにアミがかおりに嫌がらせをするようになって、遂に危害まで加えるようになって、、、。もう限界だったんだ。だから俺はアミからも子どもからも、、母さんからも逃げたんだ。」
「最低だね、、、。」
今日はもう、、、何もこれ以上聞きたくなかった。
その日初めて私たちは別々の部屋で一晩を過ごした。




