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隣の女の正体は…  作者: 笛鳴ことり


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夫の変化

「いただきます。」



こんな風にゆっくり2人で食事をするのは久しぶりのような気がしていた。



「かおり、これからは毎日できるだけ早く帰るようにするから。」



「え?どうして?」



「どうしてって、、、まぁ何となくだよ!そう言う事だから。」



「うん。分かった。」



何だか新婚時代に戻ったような気さえしていた。



最近悪い事もたくさんあったけれど悪い事ばかりじゃない。



私にはさとしがいる。大丈夫。



さとしが会社へ出掛けてから私は鏡の前に立ち首周りを確認した。



昨日ほどではなかったけれど、まだ少し痛みもあり赤くなっていた。



後数日したら痛みも引き赤みも消えるだろう。



暫くはステールでも巻いてやり過ごそう。



でも正直小川さんと会うのはもう怖い。



あの人はとても危険な人だ。



こんな近くにいるのに何で気づかなかったんだろう。



もう極力深く付き合うのは辞めよう。



私はその日から小川さんを避けて過ごすようになっていった。



「ただいま。」  



「おかえり。ほんとに早かったね。」



「朝早く帰るようにするって言ったろ。」



「そうだったね。」



「あのさ、、、。突然だけどここから引っ越さないか?」



「え?!何で急に?」



「会社の近くに新しいマンションが建ってさ。

内見行かないか?」



「もしかして、、、私がこの間泣いたりしたから?」



「ううん。関係ないよ。」



「そっか、、。内見、行くよ。」



「じゃあまた日程決まったら言うな。」



「うん。」



さとしはそれ以上多くは語らなかったし、私があの日泣き崩れていた理由も深くは聞いて来なかった。



私も私だ、、、。



大事なことは話さない、、、。



いつからこんな風になってしまったんだろう、、。







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