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教室リーグ 〜観客席の俺は、観察スキルで下剋上を奏でる〜  作者: 京太郎
第二章:初めての標的、最初の犠牲者
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【8】その武器の名前は“情報”

8-1◆氷の勝利そして謎◆

俺の人生で、最も冷たく、そして最も熱い声。


「――その本から手を離せ。三好」

その言葉が、渡り廊下の冷たい空気に響き渡る。

俺は三好の腕を掴んでいた。

鉄の万力のような力で。

自分でも、信じられないほどの力だった。


「てめえ…!」

三好が驚愕と屈辱に、顔を歪める。


「離せ!殺すぞ!」

彼は、腕を振りほどこうと暴れる。

だが俺の手は微動だにしない。

俺のスカウターが、彼の無様なステータスを表示していた。


【Target: 三好 央馬】

筋力値:48(D)

知能指数(IQ換算):91(D+)

運動能力:52(D+)

カリスマ性:E(威圧的支配/反感誘発)

魅力度:28(F)※本人は自覚なし

社会的影響力:D(限定的:同調圧力の支配範囲に限る)

あなたとの関係性:敵意(表層)、恐怖(深層)

特記事項:自己評価と他者評価の乖離が著しい

警告:対話による説得は非推奨。短絡的反応が予測されます


(…そうか。筋力値:48(D)俺はこいつより強いのか)


プライドをズタズタにされた三好に残された最後の武器。

それは「暴力」だ。

彼は逆上し、自由な方の拳で、俺の顔面を殴りつけようとする。

周囲から、短い悲鳴が上がった。


その瞬間。

俺の視界は、無数のデータで埋め尽くされた。

世界の時間が、引き延ばされる。


〈観識〉スカウターが戦闘モードへと、瞬時に切り替わったのだ。


【Target: 三好央馬の右拳】

【速度:秒速4.5m】

【軌道予測:顔面への命中率95%】

【推奨回避行動:後方へ50cmステップ。右こぶしをかわす】


俺は思考しない。

ただスカウターが示す最適解を、完璧に実行するだけだ。

俺は殴られるそのコンマ1秒前。

寸分の狂いもなく、後方へステップした。


三好の拳は、空を切る。

その勢いで、彼の体は前のめりになる

それだけで三好は、派手な音を立てて、廊下に崩れ落ちた。


静寂。

俺は一切、拳を振るっていない。

ただ観測し、予測し、そして最適に行動しただけだ。

しかし暴力の信奉者である三好が、一度も触れることなく

無力な観測者である俺に完膚なきまでに、叩きのめされたのだ。


彼は呆然と床に座り込み、そして怒りを滲ませた顔で俺を見上げる。

取り巻きの二人である冨田と田原が慌てて、三好に駆け寄る。

しかし、その二人も俺の顔を、まともに見ることができない。


彼らは、俺をちらりと見ると、這うように立ち上がった三好を支え、逃げるようにその場を立ち去った。


「覚えていろ音無!おまえは必ずつぶす!」

敗者の遠吠えだけが、静かになった廊下に虚しく響いた。


俺はゆっくりと息を吐く。

そして俺が、守ろうとした少女へと視線を向けた。

白瀬ことり。彼女は、そこにただ立ち尽くしていた。

彼女は大事そうに、胸に抱えた本をさらに強く握りしめている。


その指先が、白くなるほど強く。


そして俺を見た。

その色素の薄い瞳。

そこに宿っていたのは、恐怖ではない。感謝でもない。


何の色も映さない、まるでガラス玉のような無機質な瞳だった。


彼女は、俺に何も言わない。

ただ俺の横を、静かに通り過ぎる。

そして、その背中が完全に俺とすれ違ったその瞬間。


彼女は一度だけ、足を止め、そして振り返ることなくこう言った。


「…ありがとう」

その声は鈴が鳴るように、美しく、そして冬の湖のように冷たかった。

彼女はそれだけを言うと、二度とこちらを見ずに旧校舎の暗闇の中へと去っていった。


俺は彼女が消えた廊下を見つめながら心の中で呟いた。

(…ありがとう?)


俺は咄嗟にスカウターを起動しようとする。

だが視界に映るのは相変わらずの【ERROR】の文字だけ。

俺はチャットウィンドウの別人格ミラーに、質問してみることにした。


奏:「…おい。ミラー。どういうことだ。なぜ彼女だけがスカウターで観測できない?」

俺は思考で、ミラーに問いかける。即座に画面にはテキストが入力されていく。

だが返信はない。

いつもなら、俺を嘲笑うかのように開くはずの、忌々しいチャットウィンドウ。

それがここでは完全に沈黙を保っていた


奏:「おい。ミラー見ているんだろ?答えろ」

それでもウィンドウは開かない。

まるで、その存在そのものを俺のシステムから、消去されたかのように。


(…なぜだ?なぜミラーが応答しない?)

(そして白瀬ことりの「ありがとう」あれは感謝か?軽蔑か?あるいは恐怖の裏返し、か?)

(分からない)


(彼女のことだけが、何も分からない)

俺は三好に勝利した。

だがその代償として、白瀬ことりという最大の「謎」がさらに深まり、俺の心に重くのしかかっていた。

そして、俺の唯一の「相棒ミラー」が、初めて見せたその完全な沈黙。

その意味を、俺はまだ知る由もなかった。



8-2◆道化のアキレス腱◆

翌朝の教室

その空気は、昨日までのそれとは全く違っていた。

俺が教室に足を踏み入れた瞬間、いくつかの視線が、俺に突き刺さり、そしてすぐに逸らされる。


俺は、まず三好央馬を観測した。

彼は取り巻きの冨田と田原たちに囲まれ、何か虚勢を張るように、大声で話している。

だが俺の〈観識〉スカウターは、その化けの皮を簡単にはぎ取る。


【Target: 三好 央馬】

【対あなたへの感情:殺意に近い敵対心(MAX)】


(…望むところだ)

俺は心の中で、冷たく呟く。


(俺がお前を、完全に終わらせてやる)


俺は視線を、教室全体へと向ける。

そして俺の耳が、体育会系の連中の会話を拾い上げた。


バスケ部の松川と中河だ。


「なあ昨日、一年の長峯ってマジ凄かったよな」

「ああ。あいつはマジで本物だ」


(…長峯?誰だ?)


俺は、その知らない名前に意識を集中させる。

スカウターの焦点を、中河へと合わせる。

彼の思考の表層をスキャンする。


【Target: 中河 昌彦】

【思考スキャン中…】

【思考内容:“バスケ部の新人、長峯には期待できる】

【理由:天宮くんが期待しているから】


(…なるほど。天宮に可愛がられている一年生か)

そのキーワードが俺の頭に引っかかった。

俺は、再び三好へと視線を戻す。

彼はチラチラとバスケ部の連中の会話を気にしている。

その視線に含まれる感情。

俺は三好の深層心理へと、さらに深く潜った。


(…そういえば三好は、天宮への憧れから、たまにバスケ部の練習を見学していたな。

当然、長峯とかいう1年の存在も知っているはずだ)

俺のスカウターが、三好の心理分析結果を表示する。


【Target: 三好央馬】

【深層心理分析:対“長峯昌吉”】

【感情:嫉妬(95%)、脅威(70%)】

【思考:“王の隣は俺の場所だ”“一年風情が…”】


(…なるほど。おまえ、天宮に可愛がられる1年生を恐れているのか?)

俺の口元に、僅かな笑みが浮かぶ。

(王への歪んだ崇拝。そして1年への醜い嫉妬。…


これは、三好をつぶす、何かのネタにはなるかもしれない)



8-3◆影の帝王と俺の共通点◆

その日は、意外なほど平穏に過ぎていった。

三好からの報復はない。

彼は時折、俺に憎悪の視線を送ってくるだけ。


そのたびに、俺のスカウターは彼の小物っぷりを正確に表示した。

そのデータを確認するたび、俺の三好を潰す決意は、より冷たく研ぎ澄まされていった。


放課後、俺は山中と帰路についていた。

彼はずっと、昨日のホームルームでの俺の「反逆」について興奮気味に語っている。

俺はそれを右から左へと聞き流す。


俺の思考は、すでに来るべき「処刑」のシナリオ構築に費やされていた。


その時だった。

校門へと向かう道。


周りの生徒たちの空気が変わった。

彼らは、まるでモーゼの前の海のように、左右に割れ道を開ける。

その道の先から、五人の生徒たちがこちらへ歩いてきた。


このエリート校にはあまりにも不釣り合いな暴力の匂い。

着崩した制服。鋭い目つき。

その中心にいる男は特に巨大だった。熊のような体躯。

彼こそがこの学園の影の支配者「番長」轟木剛造。


「おい音無。やべえよ…」

隣で山中が震える声で囁く。


「轟木一派だ。絶対目を合わせるなよ…」


轟木の隣には一人の男が静かに歩いていた。

轟木とは対照的な涼しげな目元。

しかしその瞳の奥には、轟木剛造以上の冷たい光が宿っている。

NO2の坂元要介。


(…こいつらのことは、詳しく知っておいたほうがいい)

俺は直感的にそう判断した。

俺は〈観識〉スカウターに意識を集中させる。

もっと深く、もっと詳細なデータが欲しいと。


俺はスカウターのレベルを無理やり、一つ引き上げようとした。

その瞬間、俺の脳に軽い痛みが走った。

俺は轟木剛造へと焦点を合わせる。


機能:キャリア・ディグ

【Target: 轟木 剛造】

【役職:学園番長(非公式)】

【脅威レベル:A+(接触回避推奨)】

【部活動:元柔道部(一年時廃部)】

【出身中学:京都市立鴨川西中学校】

【特記事項:スポーツ推薦(奨学金受給者)】

視界のUIが明滅し、新しい項目が追加される。


(なんだ?新しい項目が追加されている…)

(経歴…?部活動…?こんなことまで分かるのか…?)


(…鴨川西中学)

(…元柔道部)

いくつかの興味深いデータが、俺の脳に記録される。

(…そして奨学金受給者…?)

(……俺と同じ…?)


その事実に俺の思考が一瞬、停止する。

この学園の影の王が?俺と同じ立場の人間…?


轟木一派が、俺たちの横を通り過ぎていく。

その圧倒的な威圧感。

山中は、息を殺している。

俺はただ無表情に、彼らの背中を見送った。

頭の中では、先ほど手に入れたばかりデータを必死に反芻しながら。



8-4◆王の庭への潜入◆

俺はそこで〈観識〉スカウターのチャットウィンドウを起動してみた。

忌々しくも、今や、俺の唯一の相談相手である「ミラー」との対話ウィンドウを開く。


奏:「ミラー 轟木剛造はスポーツ推薦。そして奨学金受給者だったようだ」

俺は観測した事実だけを、無感情に思考で打ち込む。

すぐに返信が来た。

ミラー:「それがどうした?ただのデータだろ。お前にとって、重要なのはそれか?」

奏:「…いや。何か、ひらめきそうな気がするんだ」

ミラー:「ただ自分と同じ境遇の人間がいたことに、驚いているだけなのでは?」

奏:「…同じ境遇?」


その言葉。

それは、まるで俺自身の心の奥底を、見透かしたかのようだった。


ミラー:「奴は…同じ奨学金受給者なんだろ?」

奏:「待て。…もし、これが轟木だけの特例では、なかったとしたら?」

ミラー:「轟木は元柔道部。運動部には、他にも奨学金入学者がいるかもな…?」


俺の脳内で、一つの仮説が形作られる。

そして、その仮説を証明するための最適なターゲットが、一人だけ浮かび上がった。


奏:「そうだ。バスケ部の大物ルーキー、1年の長峯昌吉。こいつもそうかもしれない」

ミラー:「仮説か。ならやることは一つだな。証明しろ」

奏:「さきほど轟木をみたとき、俺の〈観識〉スカウターはレベルアップしたよな?」

ミラー:「ああ。その性能なら、長峯のことが、詳細に把握できるのではないか?」



その言葉。それが俺の背中を押した。

俺は隣を歩く山中の肩を叩いた。


「おい山中。この後、暇か?」

「暇だけど…なんでだよ?音無」

「体育館に行くぞ。噂のバスケ部の大物の一年生を見にだ」

俺の、その唐突な提案に、山中は一瞬、戸惑いの表情を浮かべた。


だが、すぐに彼の目は好奇心に、爛々と輝き始めた。

「おう!行く行く!長峯昌吉だろ?あいつマジでヤバいらしいぜ!」


俺たちは、連れ立って体育館へと向かう。

本館の喧騒が、嘘のように遠ざかる。

渡り廊下を抜けた先。

そこにそれはあった。

俺たちの教室がある校舎とは、まるで違う。


最新の設備と、巨大なガラス窓が、特徴の近代的な建物。

洛北祥雲学園高等部バスケ部専用の第二体育館。


通称「天宮記念アリーナ」。

もちろん正式名称ではない。

生徒たちが畏敬の念を込めて、勝手にそう呼んでいるだけだ。


俺と山中は二階の観覧席へと足を踏み入れる。

その瞬間。俺は息をのんだ。


(…なんだ、ここは)

眼下に広がるのは、高校の部活動の練習風景ではなかった。

眩いほどのLEDライトに照らされた美しいコート。

壁にはプロの試合で、使われるような巨大なデジタルスコアボード。


そして規則正しく、響き渡るボールの音とシューズのスキール音。

そこは、もはや一つの「王国」だった。


「…嘘だろ…なんだよここ…プロのチームかよ」

隣で山中が呆然と呟く。

「あのスコアボード、俺たちの教室のプロジェクターより新しいじゃねえか」


彼の言う通りだ。

異常だ。この設備。この熱気。

ここだけ、学校の中の別の国だ。


(…あの高名な“元プロ”の顧問と天宮蓮司が君臨する独立国家)

俺は初めて、この学園の本当の権力の中心地へと、足を踏み入れたことを理解した。


コートの中では、選ばれた者たちが、神業のような練習を繰り広げている。

俺はその光景を、ただ冷たい瞳で観測していた。

俺の仮説を証明するための最後のピース。

長峯昌吉の姿を探して。



8-5◆大物ルーキーへロックオン◆

俺の視線はコート全体を滑る。

その熱気と才能の奔流の中。

一人だけ、異質なオーラを放つ男がいた。

サイドラインに立つスーツ姿の大人。

腕を組み鋭い眼光で、選手たちを見つめている。


(…あいつは元プロ顧問の大槻だな。一度だけ体育の授業で世話になった奴だ)


「おい見ろよ、音無。大槻先生、あいかわらず気合入ってるな~」

隣で山中が興奮したように囁く。


「バスケ部監督で元プロ選手の大槻理人。天宮くんがまだ初等部(小学校)の頃から、その才能に目をつけてたらしいぜ。

バスケ部が、豪華な設備を与えられているのも、大槻先生の力だとか」


俺は静かに問い返す。

「…なぜ、一人の部活の顧問がそこまで力を持つ?」


俺のその問いに、山中は待ってましたとばかりに答えた。

「バスケ部って、たかが部活じゃねえんだよ。

もともと強かったバスケ部を、大槻先生が監督になってから、全国でも屈指の超強豪校に育て上げたんだ。

今じゃバスケ部は、この学園の看板だよ。だから学園の上層部も、大槻先生には頭が上がらねえのさ」


山中は、そこで一旦言葉を切る。

そして声を潜めて、続けた。

「だから天宮くんの未来は、あの人の手にかかってるってわけだ」

「まあ逆も言えるけどな。大槻先生の未来も、天宮くんにかかってる。あの二人は、もはや運命共同体なんだよ」


(…運命共同体か)


俺はその言葉を、静かに反芻した。

そしてコートの中で、繰り広げられる王と、その側近の練習を冷たい瞳で観測していた。


その時だった。

練習試合形式のゲームが終わり、選手たちが大槻コーチのもとへ集まる。

大槻は、普段の柔和な教師の顔ではなかった。

彼は勝者だけが持つ、自信に満ちた笑みで、天宮の肩を叩いた。


「ナイスプレーだ蓮司。お前のコートビジョンは、もうプロのレベルだ。お前がいれば、今年の全国は、もらったも同然だな」

その声には、天宮への絶対的な信頼と、そしてどこか歪んだ期待が込められていた。


俺は、静かに彼をスキャンする。


【Target: 大槻 理人】

【感情:天宮への強い執着、勝利への渇望】



(…なるほど)

俺が新たなデータをインプットした時、大槻が休憩を告げた。

選手たちが、ベンチへと散っていく。

その中で天宮蓮司だけが、違う方向へと歩き出した。

彼は一人の一年生の前で、足を止め、その肩を優しく叩き、何かを話しかけている。

一年生は緊張した面持ちで、しかしその瞳は憧れに満ちていた。


俺の視線は、その一年生へとロックオンされる。

(…お前か)


【Target: ???】

【Analyzing...】

【氏名:長峯 昌吉】

【所属:バスケ部一年】

【対天宮蓮司への感情:純粋な尊敬(98%)】



(こいつだ…見つけた)

俺の中で、全てのピースが繋がった。


あれが長峯昌吉。

天宮が目をかける一年。

三好が嫉妬する相手。


(三好をつぶす材料にできるか?…だがまだ足りない)

俺は自分の仮説を、確信へと変えるための最後のデータを探していた。


(俺のスカウターのレベルを、もう一段階、引き上げる)


俺は意識を集中させる。

脳の奥深くにある未知の回路を、無理やりこじ開けるような感覚。


視界のUIが激しく、明滅し新しい項目が生成されようとしている。

ズキンとこめかみに鋭い痛みが走った。

俺は長峯昌吉へと、再び焦点を合わせる。


【Target: 長峯 昌吉】

【システムレベル2:詳細情報スキャン開始…】

第八話お読みいただきありがとうございます。

作者の京太郎です。

これは「集英社小説大賞6」に応募中の作品です!!!


主人公が初めて「獲物」を定め、その首を狩るための牙を研ぐ。

そんな彼の冷徹な変貌ぶりを描いたつもりです。

彼のことを少し「怖い」と感じた方がいらっしゃったら

それは作者として、最高の褒め言葉です。


全ての準備は整った。

次回第九話、ついに音無奏による三好央馬の「公開処刑」が始まります。

果たして、その手口とは。

教室の特権階級から、道化が引きずり下ろされる瞬間をお見逃しなく。


面白いと思っていただけましたら

下にある【★★★★★】での評価

そして【ブックマーク】での応援

よろしくお願いします。

皆様の声が何よりの力になります。


それでは、また次の話でお会いしましょう。

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柴田しばた 隼人はやと

年齢:17歳(高校2年生)

所属:洛北祥雲学園高等部 2年4組

立場:天宮蓮司の親友/クラスのムードメーカー/エリシオン幹部

家柄:京都を代表する老舗高級旅館「柴田屋」四代目跡取り

性格:お調子者・人懐っこい・打たれ強い

キャッチコピー:

「元サッカー部のエースにして、教室一の“笑いのブースター”」

■ 人物像

小学生からサッカーを続け、高1の春にはサッカー部のエースストライカーとして活躍

しかし、練習より遊びを優先し、SNSでの派手な言動や学園内での自由奔放な立ち回りが目立つようになる

監督から「素行不良」を理由に二年生の春に事実上の“退部勧告”を受け、チームを去る

挫折はしたが、どこか吹っ切れたようにクラスでは以前より明るく振る舞い、冗談を飛ばして場を盛り上げる存在へ

天宮蓮司とは小学校時代からの付き合いで、親友ポジションを確立

勉強はそこそこ、家柄は超一流、それでも本人はあまり偉ぶらず、意外と庶民感覚も持っている。

お笑い芸人志望で、笑いのセンスは学園中が認めている。

関西ノリ全開で、場を盛り上げる天才

授業中でも小ネタを挟むが、怒られるギリギリを見極める絶妙な空気読み

天宮蓮司の親友だが、三好央馬と違って“寄生”ではなく“対等”

喧嘩も仲裁も得意で、誰からも好かれる「クラスの潤滑油」


■ 音無奏との関係

奏が最初に心を開いた「エリシオンで最も話しやすい相手」

軽口で空気を和ませつつ、奏が浮かないようにさりげなくサポートしてくれる

一方で、柴田自身も「かつての挫折」を引きずっており、奏は彼の明るさの裏にある影を時々感じ取っている

表ではお調子者だが、親友の天宮や仲間を大切にする気持ちは本物

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