【29】女王を鎖に繋ぐ日~世界の罪と悪魔の取引☆
29-1◆女王が語る世界の「罪」◆
「俺の奨学金入学の裏側?…何だよ?言ってみろよ!」
俺のその虚勢に満ちた挑発。
それを、久条亜里沙は、まるで愚かな子供の駄々を諭すかのように、ただ完璧な笑みで受け止めた。
「ええ、教えてあげるわ。あなたが、その奨学生という席に座れている理由。その全てを」
彼女は、静かに語り始めた。
それは、まるで出来の悪い悲劇の脚本を、淡々と読み上げるかのように。
「物語の始まりは、今から七年前。あなたが、まだ何も知らない、無垢な子供だった頃」
「舞台は、洛北祥雲高等部バスケットボール部の夏季合宿。主役は、大槻理人と当時、準レギュラーだった、三上卓哉という一人の男子生徒」
久条の言葉は淀みない。彼女の頭の中には、どこかから集めた完璧な調査報告書が広がっているのだろう。
「バスケ部員の彼は、少しだけ正義感が強すぎた。合宿初日、彼は、ヘッドコーチである大槻理人の、非科学的な根性論だけの練習メニューに、異議を唱えてしまったの」
「『休憩も水分補給もなしでは危険です』と。…正しい意見だわ。けれど大槻という絶対的権力者の前では、正しすぎる意見は、時に反逆と見なされる」
俺は、肩をすくめて短く返す。
「…ふーん。それで?」
「ええ。大槻の逆鱗に触れた三上さんは、その日から『特別強化』という名の公開処刑の生贄となった」
「休憩なし、水分補給なしでの、連続二時間の1on1。疲労困憊の彼に、大槻は『入るまで終わらせない100本シュート』を命じ、そして次は大槻が自らディフェンス役を買って出た」
「体当たり、肘打ち、罵声。そして転倒した彼の肩や脚を踏みつける。…それは、もはや指導ではなく、ただの暴行よ」
ミラー:「…これは、もはや指導じゃない。ただのリンチだな」
奏:「ああ。めちゃくちゃだ。あいつらしいよ」
俺は、黙って彼女の言葉の続きを待った。
「そして悲劇は訪れた」
「疲労困憊、意識朦朧とした三上さんは、大槻の容赦ない体当たりにより、激しく転倒してしまった。頭と膝を強打。診断結果は、脳震盪と、左膝半月板損傷。視覚と平衡感覚に後遺症が残り、彼の選手生命は、その日、完全に絶たれたわ」
「…ひどい話だな」
俺は、他人事のように言った。
「ええ。本当に。でも物語は、ここからが本番よ」
久条の瞳が、初めて俺を射抜くように、鋭く光った。
「このまま大病院に運べば、事件が公になる。警察沙汰になる。それを恐れたバスケ部トレーナーと大槻が、何をしたか、分かるかしら?」
「彼らは、応急処置という名目で、三上さんを近隣の、ある小さな個人医院に運び込んだの。事故現場から地理的に近く、そして何より外部の目がない、完全に情報をコントロールできる場所へ」
俺の心臓が、大きく跳ねた。
だが俺はその動揺を、完璧に隠し通した。
「…それでどうなった?」
「その個人医院の院長は、優秀な整形外科医だった。彼は、運び込まれた生徒の怪我が、ただの事故ではないことに、すぐに気づいたはずよ。けれど、彼は、学園からの強い『要請』を受け入れた」
「彼は、カルテに真実とは違う言葉を書き込んだ。『暴行』ではなく、『練習中の不慮の事故』とね」
「そして、その“偽りの診断記録”と共に、三上さんを大病院へと転院させた。その後の治療やリハビリも、全て彼が、特例として担当したわ。…なぜなら彼こそが、この事件の唯一の『真実』を知る、共犯者だったから」
俺は、視線を少し逸らして、何でもないふうに返す。
「…続けろよ」
久条は、そこで一度、言葉を切った。
そして俺の魂に、最後のとどめを刺すように、その悪魔の脚本の最後の役者の名を告げた。
「ここまで言えばわかるわよね?」
「その優秀で、そして“話の分かる”整形外科医。彼の名前は――」
「――音無智明。あなたのお父様よ」
「やっぱり、もうやめてくれ…………」
「そして、その見返りとして、あなたのお父様が、学園から受け取ったもの。それが、出来のいい息子、音無奏くんの、この洛北祥雲学園への『奨学金付きの入学許可』というわけ」
「あなたの今の立場、あなたの誇り、あなたの全て。それはあなたのお父様が、一人の少年の不幸、その真実を隠蔽したことへの、報酬なのよ」
「三上さんや家族は、なぜ事件を黙っているんだ?」
「三上さんは、その学年で唯一の奨学金スポーツ特待生だった。だから家は決して裕福じゃなかったわ。そして彼と家族は悟ってしまったの。真実を叫べば、彼の未来も、家族の暮らしも、権力者に一瞬でつぶされるって。学園は、口外しないことを条件に、示談金と彼の将来の生活費を約束した。大学の学費、治療費…全てよ。彼は、正義を貫くことと、家族の将来を守ること、その二つを天秤にかけさせられ…そして後者を選ばざるを得なかった。だから、彼は何も言わなかった。ただ、選手生命を奪われたまま、静かに学園を去ったの」
「じゃあ、当時の部員たちは、何も言わなかったのか?」
「言えるはずがないわ。大槻に逆らうことなんて、誰一人できなかった。それにバスケ部はインターハイやウィンターカップに出場できる戦力があった。自分たちの夢を自ら潰すような真似、できるわけがない」
「だから、全員が見て見ぬふりをした。その沈黙が、三上さんをより深い孤独に追い込んだのよ。」
彼女は、静かに立ち上がった。
そして、凍りついたまま動かない俺の、その頭上から、慈悲深い声で、最後の審判を下した。
「さあ、脚本家さん。これで、あなたは私の命令を断れない理由が、よく分かったかしら?」
「私はあなたのアキレス腱をいつでも、世間に拡散することができる」
「もう一度、命令するわ。明日のディベートのテーマを、分析して、私に教えなさい」
俺は、何も答えられなかった。
ただ、俺自身の存在が、この世界のあまりにも醜い「罪」の上に成り立っていたという事実の重さに、打ちひしがれていた
29-2◆大逆転の一手、そして女王の屈服◆
俺の心臓は、静まり返っていた。
絶望は、一周して、冷たい「覚悟」へと変わっていた。
女王が突きつけてきた、この醜い「真実」。
しかしそれは、俺を縛る「鎖」であると同時に、彼女自身を破滅させる「爆弾」でもあることに、俺だけが気づいていた。
【Target: 久条 亜里沙】
【心理状態:スキャン中…】
【感情パターン:自信(85%)、支配欲(90%)、優越感(70%)】
【精神状態:極めて安定的。脅威対象(音無奏)を完全に支配下におけると確信】
ミラー:「…どうする?脚本家。女王様は、お前の魂に、最強の鎖をかけたぞ」
奏:「ああ。だがその鎖は、奴自身の首にも繋がっている」
ミラー:「どういうことだ?」
奏:「まあ待てよ。その前に思い出せ。ミラー。学園祭のあの夜、父さんをスキャンして知ってしまった『真実』あれと全く同じ情報だった。俺は今さら驚かないよ」
ミラー:「それにしても女王の情報収集能力は半端ないな」
奏:「ああ。でもさっき言っただろ。その鎖は、奴自身の首にも繋がっているんだ」
俺は、ゆっくりと顔を上げた。
そして目の前の女王を、初めて哀れむような目で見つめた。
「…それで?その『真実』とやらで、俺を脅すつもりか?」
俺のその、あまりにも不遜な態度に久条の眉がピクリと動く。
「…そのとおりよ」
「勝手にしろ。やれるもんなら、やってみろ」
俺は静かに、そして冷たく彼女の脅迫を切り捨てた。
「いいか、久条さん。あんたがその情報を公にしたら、どうなる?あんたのその賢い頭脳で、よく考えてみろ。潰れるのは俺だけなのか?」
俺は一歩、彼女へと近づく。
「俺と同時に、バスケ部も終わる。大槻の暴行事件、そしてバスケ部及び学園ぐるみの隠蔽。来週からのウィンターカップの出場資格は、間違いなく剥奪。最悪の場合、廃部だ」
久条の表情が、僅かに強張るのを、俺は見逃さなかった。
「そして7年前の不祥事とは言え、現在の部員たちには無関係とは言え、今のバスケ部のキャプテンでエースは、誰だ?」
俺は、彼女の心の、最も柔らかな場所を、容赦なく抉る。
「そう――天宮蓮司だ。彼の輝かしい経歴にも、確実にマイナスの影響があるだろうな」
「あんたに、それができるのか?天宮蓮司を、誰よりも輝かせたいと願っている、そしてその隣で自分も輝き続けたい。そんなあんた自身の、その手で」
俺の、その問い。
それが、彼女の、最後の砦を、完全に破壊した。
「俺からもう一度聞く。あんたは俺と同時に、天宮くんも潰すのか?」
久条の、完璧な笑顔が、初めて、音を立てて崩れ落ちた。
その瞳に浮かぶのは、怒りではない。自らの放った刃が、自分自身に突き刺さったことを悟った、絶望的なまでの「矛盾」だった。
「……っ」
彼女は、何も言い返せない。
俺が正しい。女王自身が、それを誰よりも理解しているのだから。
「したがって俺があなたに従う理由は、一切ない!!!諦めろ。このまま神崎に負けてしまえ」
俺は、冷たく突き放した。
彼女の肩が、僅かに震える。
女王が、ただの無力な少女へと変わる、その瞬間を俺は観測していた。
【Target: 久条 亜里沙】
【心理状態:再スキャン中…CRITICAL】
【感情パターン:混乱(95%)、屈辱(90%)、絶望(85%)】
【精神状態:論理破綻。自己矛盾により、思考回路がフリーズ状態】
【脅威評価(対音無奏):『石ころ』→『理解不能な怪物』に更新】
ミラー:「どうする?このまま突き放すか?」
奏:「いや……このままじゃ面白くない。壊すより味方につけるほうがいい」
ミラー:「悪魔の慈悲ってやつか」
奏:「まあな。そろそろ切り出してみるか」
そして俺は、彼女に悪魔の救いの手を差し伸べた。
「…まあ、それでも協力してやるよ」
久条が、信じられない、という顔で、俺を見る。
「あなたって、本当に……全然、理解できない人ね」
「今回は、俺からの“貸し”ってことにしてやる。ただし、これは俺の特殊なアルゴリズムによって、過去の出題傾向から、テーマを分析しただけの、ただの『予測』だ。超能力でも何でもない」
俺は、斎藤に使ったのと同じ「建前」を、彼女に与えた。
「……っ、わかったわ。協力してくれるなら、何でも構わない」
「…少し、待っていろ。明日の出題テーマを、予測してきてやる」
俺は、そう言うと、彼女に背を向けた。
数秒の沈黙の後。
俺の背中に今まで、聞いたことがないほど小さく、そして弱い声が突き刺さった。
「……ありがとう」
俺は、振り返らなかった。
ただ心の中で、静かに勝利を宣言した。
女王は今、この瞬間、完全に俺の脚本の駒となったのだ。
29-3◆ゲームマスターの脳内、そして盗み出した“問い”◆
久条と別れた俺は、再び、熱狂渦巻くホールへと戻っていた。
一回戦の第六試合が、ちょうど終わろうとしている。
俺は観客席には戻らず、壁に寄りかかり、これからの算段を練っていた。
ミラー:「…さて、脚本家。女王様との、とんでもない契約が成立したわけだが。で、どうやって明日のテーマを盗み出す?」
奏:「決まっている。このゲームの、創造主から直接いただく」
ミラー:「…正気か?あの天宮澄玲から???」
奏:「…やってみるさ。最高の獲物だ」
第六試合が終わり、15分の休憩に入った。観客たちが、一斉に席を立つ。
その喧騒の中、俺は一人、流れに逆らうように、会場前方の関係者席へと向かった。
ミラー:「このタイミングだな。今なら、大会統括責任者に近づける」
奏:「ああ。女王(久条)への手土産を、直接いただきに行く」
ミラー:「お前、どんどん大胆になっていくな」
関係者席の一角。他のスタッフと談笑している黒いパンツスーツの女性。
天宮澄玲。
彼女が、ふと一人になった、その瞬間。
俺は、静かに、しかし一切の迷いなく、彼女に近づいた。
「あの、すみません。天宮澄玲さん、ですよね」
彼女は、驚くこともなく、穏やかな笑みで、俺を見返した。
「はい。そうですが、あなたは?」
「弟さんの蓮司くんと、同じクラスの、音無奏と言います」
その言葉に、彼女の瞳が、僅かに興味の色を宿す。
「そう、あなたが。弟から、話は聞いています。学園を変えられる存在だとか」
「いえ。全然、蓮司くんの足元にも及びません」
俺は、外面の仮面を完璧に貼り付け、答える。
そして最も自然でそして最も効果的な「問い」を、彼女に投げかけた。
「開会式での、あなたのスピーチ、感動しました。特に『問いとは、向き合うためにある』という言葉が、ずっと心に残っています」
「ありがとうございます。そう言ってもらえると、嬉しいわ」
「だからこそ、気になったんです。明日、準決勝や決勝に残るであろう、あの天才たちに、あなたは、一体、どんな『問い』をぶつけるおつもりなのだろう、と」
俺のその問い。
それは、彼女の思想の核心に触れる、哲学的な問い。
そして、彼女の脳内から「答え」を引き出すための、完璧なトリガーだった。
彼女は、少しだけ、楽しそうに目を細めた。
「…面白いことを聞くのね。でもそんな質問に、答えられると思う?」
彼女が、思考を巡らせたその刹那。
(…今だ)
俺は、彼女の瞳を真っ直ぐに見つめ返す。そして、意識の奥底にある最も危険なスイッチを入れた。
思考残響観測――メモリー・リーディング、強制起動。
ズキン、と脳を焼くような激痛。
視界が一瞬、ノイズで乱れる。
だが、その代償と引き換えに、俺の脳内スクリーンに、濁流のように彼女の思考が流れ込んできた。
それは、彼女がこの二日間のために用意した、恐ろしくも美しい「問い」のリストだった。
【最終日7試合テーマ:『特権階級、富裕層の存在について』】
俺は、その全てのデータを、完璧に記憶に焼き付けると、能力を解除した。
そして、何事もなかったかのように、彼女に微笑みかける。
「…すみません、変なことを聞いて。でもお姉さまと話せて嬉しかったです。ありがとうございました」
「いいえ。またいつでも、声をかけて。あなたなら大歓迎よ」
俺は、静かに一礼すると、その場を後にした。
彼女は、まだ気づいていない。
この大会の、最も重要な「神託」が、今一人の高校生によって盗み出されたという事実に。
俺は、喧騒の中を歩きながら、静かにそして冷たく笑みを浮かべていた。
最高の脚本の、最初の数行はもう書かれたのだ。
第二十九話をお読みいただきありがとうございます。
作者の京太郎です。
今回は、この物語の根幹に横たわる、最も暗い「真実」が、ついに白日の下に晒されました。
主人公・音無奏の存在そのものが、隠蔽された「罪」の対価であったという事実。
その絶望を、皆様は、どう感じられましたでしょうか。
しかし、我らが脚本家は、ただでは屈しません。
女王が突きつけた「鎖」を、彼は、より強固な「論理の鎖」で、女王自身の首に繋ぎ変えてみせました。
そして最後には、神の脳内から、未来そのものを盗み出す。
敵の脅迫を、自らの武器へと変える、大逆転劇。
この物語の本質は、常に、弱者が強者を喰らう、知略のゲームなのです。
女王を、完全に駒として手に入れた、脚本家。
彼が、その神の「情報」を使い、女王に、どのような「勝利」をもたらすのか。
そして、その偽りの勝利は、登場人物たちの魂に、何を残すのか。
次回、物語は、全国大会のクライマックスへと、加速していきます。
面白いと思っていただけましたら
下にある【★★★★★】での評価
そして【ブックマーク】での応援
よろしくお願いします。
皆様の声が、何よりの力になります。
それでは、また次の話でお会いしましょう。
-----------------------------------------------------
☆【資料】三上卓哉暴行重症事件☆
■登場人物■
▽音無智明
主人公、音無奏の父。
元・大学病院スポーツ整形部門部長。
その後、独立して整形外科を個人開業。
事件当日、大槻の手配により偶然を装って搬送先となり、初期診断を担当する。
▽大槻理人
洛北祥雲高等部バスケットボール部 ヘッドコーチ。
「全国制覇」を掲げ、極端な根性論とフィジカル重視の指導で部員を追い込み、絶対的権力を持つ。
事件の直接的な加害者。
▽三上卓哉
事件当時、高等部バスケ部の準レギュラー。
学年唯一の奨学金スポーツ特待生で、家計は裕福ではなかった。
正義感から大槻の練習方針に異議を唱えたことで標的にされる。
■事件概要■
▽時期
本編から7年前。
奏が中等部に入学する前、智明がまだ学園と直接関わりを持っていなかった頃。
▽場所
洛北祥雲高等部バスケットボール部 夏季合宿(体育館)
■経緯■
▽きっかけ
当時、三上は準レギュラー級の実力。
合宿初日、大槻の“根性論”練習に異議を唱えた。
「休憩なし・水分補給なしは危険」「練習メニューが非効率」
この正論が大槻の逆鱗に触れ、三上は標的となる。
▽過酷な「特別強化」
翌日から、大槻は三上を休憩なし・給水なしで酷使。
連続2時間の1on1、その相手は現レギュラーばかり。
接触プレーが多く、意図的に消耗させる練習。
▽決定的瞬間
疲労で視界が揺れる三上に、大槻は命じた。
「ラスト100本シュート、入るまで終わらせない」
そのあと大槻自らディフェンス役を買って出て、異常なフィジカルコンタクトを加える。
体当たり・肘打ち・罵声。
転倒した三上の肩や脚を踏みつける暴行。
三上は頭部と膝を同時に強打。
■隠蔽の流れ■
事件現場にはバスケ部専属のトレーナーがいた。
「このまま大病院に行けば警察沙汰になる」と即座に判断。
応急処置を名目に、事故現場近くの小規模な個人医院へ搬送。
その個人医院が―――音無智明の医院だった。
▽父の医院が選ばれた理由
合宿所から近い
外部の目が少なく、情報をコントロールできる
初期診断を父が書けば、その記録を大病院が信じて動く
学園からの要望により智明は応急処置を行い、カルテには「過酷な練習による事故」と記載。
紹介状を書き、大病院へ転院。
以後の診療も、表向きは「患者・家族の強い希望」で音無智明が一貫担当。
▽隠蔽が成立した経緯
大病院スタッフは「事故」と信じたまま治療
暴行の事実を知るのは父・学園幹部・大槻・一部部員のみ
噂が出ても「根拠のない中傷」として封殺可能
■事件の結末■
診断:脳震盪+左膝半月板損傷。
視覚・平衡感覚に後遺症が残り、競技復帰は不可能となる
三上は選手生命を絶たれ、静かに学園を去った。




