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第2話 穀潰し勇者の夜

2025/5/5 連載開始致しました。


ゆるく読んで頂ければありがたい限りです。


なにとぞよろしくお願い致します。

 太々しさを絵に描いたような顔の初老の女が足を組んでこちらを見下ろしている。


 座った目つきに咥えタバコ。痩せ型。


 歳は60手前とかそこらの、あっこのオヤジより10歳くらい上ってところか。


 何をどうやって生きてればこんな肝っ玉に手足が生えたみたいな顔つきになるんだろう。


 ◯ーラ一家のママか、あんたは。


「四ヶ月分だよ。耳揃えてとっとと払いな、ダメ勇者」


 つっても空賊じゃあねーし、この場合悪いのは俺で間違っちゃいねーが言ってることは似たようなもんだった。


 ここはこのバァさんがママ兼経営者をやってる〈隠れ家ミツバ〉。


 所謂スナック?ガールズバー?小料理屋?パブ?染みた雰囲気の呑み屋だ。


 眼の前のバァさん曰く「大人の色気漂う健全な呑み屋」とのこと。


 そんな〈ミツバ〉の裏方で俺は簀巻きにされて転がされていた。


「聞いてんのかィ?」


 バァさんの嗄れ声が降ってくる。


 アルコールの入った身体で走り回ったせいでゲーゲー吐いてたら、あの猫耳っ娘にとっ捕まってこのザマだ。


 畜生め。最近の娘は情けって言葉を知らねえ。


「財布なら渡したじゃねーか」


 俺は最後の意地で威勢良く答えた。


「バカヤロー、中身寄越せっつってんだ」

 

 が、ダメ。イラついた声が返ってきた。


「ねーんだよ、素寒貧だっつってんだろ。わっかんねーババアだな」


「ないなら腎臓なり肝臓なり心臓なり売って金にしな!勇者の内臓ならまだ高値で売れるだろが!」


「売ってたまるかァ!腎臓片っぽならともかく肝臓と心臓売ったら死んじまうわ妖怪ババア!」


「そんくらいシャカリキに働けっつってんだこのロクデナシの穀潰しがァ!」


 この妖怪ババァ、好き放題言いやがって!


「ババアてめっ!つーか仕事ねーんだよ!冒険者組合とやらに行ってみたら、どの依頼選んでも受付から待った掛けられるし!ヒソヒソ後ろ指は差されて居心地悪ィし!」


 俺は反論を試みた。

 

 働く気はあるのだ、と。


「警察ンとこで働きゃ良いじゃねーか!特技活かさんかい!」


 バァさんよ、軽く言ってくれんな。


「あっこの連中とは折り合い悪ィーんだよ!国から派遣されてっから!」


「王都でやらかすからだろーが!」


「しょうがねーだろ!『残念ですが元の世界への接続に失敗しました。ロードできません』とか抜かしやがったんだぞ!?人の人生セーブデータ扱いかコノヤロー!」


 噴飯ものだぞ、マジ。


 無理矢理召喚されてほんのひと月もしない内に戦地へ送られて、死ぬ思いで戦って帰ってきたら元の世界にゃ戻せねえときたもんだ。


 まだ数年程度なら『実はぁ、事故で入院してて~』とか言って誤魔化しも利いたろうに、「戻せません」の一点張り。


 終いにゃ「戻れません。諦めて下さい」だとよ。


 あの魔術師だか魔導師だか名乗ってた連中ホントふざけやがって。


 おまけに王族だの、他の国の重鎮共だのが端金掴ませて「我が軍へ!」だとかほざきやがる。


 王宮の連中を全員ぶっ飛ばさなかっただけマシってもんだ。


 王様はブッ飛ばしたけど。


 それから流れに流れてる内に時が経ち、気付けば召喚されて10年以上。

 

 元の世界で俺の面倒を見てたクズな金の亡者(親戚)共がどうなろうと知ったこっちゃねーが、花の大学ライフは始まる前に終わっちまったのさ。


 クソったれ。神様、アンタ俺のこと嫌えだろ。


 俺も(でぇ)っ嫌えだ大バカヤロー。


「ねぇママ、ちょっとい〜い?」


 そこに俺をとっ捕まえた青目の猫耳っ娘が入ってきた。


 今は冒険者みてーなナリじゃなくてうるさくない程度にフリフリした店の服を着ている。


 っておいなんだその仕草。


 ごめ~んね!みたいなジェスチャーしてんじゃねーぞ。


 ギッチギチにふん縛ってくれやがったこと忘れてねーからな。


「セリナか。何だい?」


「ママにお客さん」


「誰だい?」


「ワ・タ・シよォ~。一昨日ぶりかしらね」


 そう言ってセリナの後ろから入ってきたのは、俺より頭二つはデケぇんじゃねーかってくらいの図体をした筋骨隆々の大男だった。


 妙にクネクネした動きに似合わなすぎるメイド服。


 目に毒っつーか「目がァ!目がぁぁぁ!」になること請け合いなオカマである。


「ああ、マッチオかい。どうしたんだい?」

 

 このゴツいオカマとママ仲間なバァさんは少しも動じてない。


 ていうかなんだろう、この異種格闘技みたいな雰囲気。


 ベクトルが違う妖怪VS妖怪みたいな構図。

 

「ちょっとお店トラブちゃっててね。玖馬ちゃん探してたらここにいるって聞いたもんだから〜」


 嫌な予感がする。


 マッチオの言うお店とはこの町でもそこそこ有名なオカマバーのことだ。


 ついでに言うとママであるマッチオも無駄に有名で別名マダム・サンダーズと呼ばれていたりする。


「アホならそこに転がってるよ」


 顎でしゃくるな、ババア。


「あ、いたいた。玖馬ちゃんちょっと来てくれな〜い?お店タイヘンなのよぉ〜ん」


 しなをつけてデカいオカマがしゃがみこんだ。


 スカートが長いお陰でマジ助かった。


 つーか前々から思ってたけどなんで本格的なメイド服?


 王宮くらいでしか見たことねーんだけど。よくそんなサイズあったな。


 そして俺の答えは決まっている。


「やだ。アンタんとこ、従業員が怖えんだもん。ガチムチのオカマに囲まれる趣味なんざねーんだよ。つーかまず簀巻きにされてんのをツッコめや」


「じゃミツバ、玖馬ちゃん借りるわねぇ〜ん」


「おい聞けやァ!うんっつってねーだろーが!」


 どいつもこいつもコレだ。


 俺なら何しても良いと思ってねーか?いや思ってるだろ。


「まァまァ玖馬ちゃん。ギャラ、出すから。ね?」


 マッチオがパチッ!というよりばちゅん!と効果音が鳴りそうなウインクをかます。


 ぶっちゃけギャラと言われると少し弱い。


 こいつらの持ってくる揉め事の仲介が現在の俺の主な収入源だったりするのだ。


 勇者なら何とかなんだろ?くらいのテンションなのは気に食わねえが。


 玖馬さんだって限界はあるのよ?


 まァでも素寒貧だししょうがねえか~。


 と思いかけたときだった。


「あ、ミツバ仲介料どうするぅ~?」


「いつも通りで構わないよ」


 妖怪2匹が聞き捨てならんやり取りをしやがった。


「おおいちょっと待てやババア!てめっ、俺がここいらの面倒事片付けて貰う臨時収入から天引きしてやがったのか!」


「アンタが溜まったツケ払わないから暗黙の了解になったのさ」


 紫煙をフゥーと吐いてババァがのたまう。


「なんつー陰険なババアだ!搾取だ搾取!これが――――」


「やっかましい!ンなこたぁツケ全部払ってから言いやがれってんだこのバカ勇者!さっさと稼いでこいやァ!」


「んごぉぉぉっ!?」

 

 簀巻きのまま文句をつけた俺にミツババァさんの無駄に勢いをつけたドロップキックが炸裂した。



~・~・~・~



 それから15分もしない頃。


「なァおい、店トラブっちまったっつってなかったっけ?」


 簀巻き状態からなんとか解放された俺はマッチオのオカマバーに入るなり隣に立つオカマの総元締めに問い質した。


「トラブっちゃってるでしょう?」


 マッチオが平然と応える。


 そこには――――……。


「どこらへんがだよ。アンタんとこの従業員が客に群がってるだけじゃねーか」


 濃過ぎる青ヒゲや太過ぎるモミアゲのガチムチなオカマ共が、テーブルの一角に蛾の如く群れていた。


 なんだあの男臭さを濃縮した空間。剣道部の部室も真っ青だろうよ。


 行きたくねえ。つーか視界に入れたくねえ。


「なんだか王都からやってきた騎士団の方々さんらしくてねぇ。その団長さんがまたカワイイ男の子なのよぉ」


「騎士団だァ?お、ホントだ」


 お付きの女騎士みたいなのがオカマ共から離れた椅子の端っこで真っ青になっていた。


 あの鎧は王都で見たことがある。


 つーかこんな店に女連れで来るなよ。


 オカマ共に気圧されてるじゃねーか。


 まァでもぶっちゃけ気持ちはわかる。


 俺もあの食いつきっぷりにゃドン引きだよ。


「へェそー。王都からなら金持ちじゃねーか、繁盛してて良かったな。そんじゃそーゆーことで」


 こういう場合、とっとと退散するが吉だ。ていうかそれしかねえ。


 あんなの相手にしてられん。矛先がこっちに向いたらどうしてくれる。


「チョットお待ちよ。そろそろお客さん帰りたがってるし、アレどうにかしてちょうだい」


 だが、マッチオが立ち塞がった!


「ふざっけろ!あんなピラニアみてーな連中の真っ只中に飛び込めってか!?」


 思わず声を荒げた途端。


「アラぁん?玖ちゃんじゃない?」


「アラホント珍しー!」


「今日はどうしちゃったの?ママが呼んだの?」


「ホントだ玖ちゃんじゃな~い。早よ金返さかいワレゴラァ!」

 

 オカマ共の目が一斉にこちらを向いた。


 悲鳴を上げなかった俺を褒めてやりたい。


「アンタたち、そろそろその方離してあげなさぁ~い」


 マッチオが野太い声で呼びかけるも、


「ヤーよ!このコはまだアタシたちと遊ぶのよ!」


「そうよ!ママのイジワルっ!」


「このコといいコトヤっちゃう、いいえ!ヤられちゃうまで返さないワっ!」


「テメェゴラ金返せやァ」


 オカマ共は一向に引き下がらない。


「…………恐いよ~ぼくおうち帰る~」


「お待ち」


 くるりと背を向けた俺の肩をマッチオの分厚い手がガシッと掴む。


 な、動けねえ!?


「てめっ!ちょっ、HA☆NA☆SE!」


 怪力も大概にしやがれ!


「仕事してお行き」


「うるせェ!あんな人面魚の大群に突っ込めるワケねーだろが!食わせときゃいーんだよ!あいつらもハッピー、俺もハッピー、万々歳だろーが!」


 真っ当過ぎる俺の反論にマッチオが「はァ~~~」と溜め息を零し、何やら神妙な顔で語り出す。


「ウチはね、玖馬ちゃん。ちょっと刺激的過ぎるお店だけど――――」


「ちょっとじゃねーよ。店主含めて従業員が洩れなく人外だろーが。なんで頑なに一般人の肩幅超えてる連中雇うんだよ」


 だがツッコまざるを得なかった。


 従業員の中に女装男子とか一人としていねーんだもの。


 純然たるオカマしかいねーんだもの。


 あんな連中が目の前に立ち塞がったらそこいらのヤクザもんでも裸足で逃げ出すぞ。


「ちょっと刺激的過ぎるお店だけど」


「やり直してんじゃねーよ」


「ちょっと、刺激的過ぎるお店だけど」


 マッチオのアイアンクローが俺の顔面をガシィッ!と捉えた。


「アダダダダダッ!?ず、頭蓋がモゲるぅぅっ!?」


 ギチギチ鳴ってんぞおい!骨の軋む音がぁぁぁぁっ!


「それでもお客さんに笑顔で帰ってもらうってのがウチの一番のモットーなの」


 真剣な顔をしたマッチオと目が合う。

 

「……ちっ。わーったよ。あいつら引っぺがしゃいーんだろ」


 このオカマともそこそこの付き合いだ。


 ここが大事な店だってことくらいよーく知ってる。


 畜生、そう言われたらやるしかねーじゃねーか。


「頼むわねぇ~」


 調子の良いオカマだぜ、まったく。


「おぉいママが困ってんだろ。とっとと客から離れろ人面魚共」


 俺が一喝すると、


「んまァ~!失礼しちゃう!」


「そうよ玖ちゃん!いくら玖ちゃんでも言って良いことと悪いことがあるわよォ!」


 途端にキャンキャン――――じゃない、ギャアギャア喚くオカマ共の反抗に遭った。


「うるせー。お客さんがお帰りなんだとよ。ほれ、警察沙汰になってママに迷惑掛けるワケにもいかねーだろ。とっとと散った散った」


 ここのオカマ共はなんやかんや全員マッチオに恩義がある連中ばかりだ。


「う……」


「……まァ、そうね」


「玖ちゃんお金返して」


 およそ一名を除いて渋々といった様子のムサい波が客から引いていく。


「つーわけでホラ、とっとと領収書なりなんなり持ってきな」


 しっしっと手を振る。


「はァ~い」


「しょうがないわねェ~」


「玖ちゃんお金」


「しつけーな。今回のギャラから差っ引いてもらえ」


 俺がウィッグを被ったオカマと話していると、


「あ、あの……助かりました。従業員に無体を働くわけにもいかず、困っておりまして」


 オカマによる押しくら饅頭の刑に処されていた不運な青年がゲッソリした様子で頭を下げてきた。


 歳は―――……いくつだコレ?二十歳くらいか?


 確かにコイツらが好きそうな鍛えちゃいるが、線は細い感じのパツキン美青年だ。


「あン?いーっていーって律儀なヤツだな。つーかソイツらはビンタくらい屁でもねーよ。むしろオメーさんみたいなのにしてもらったら喜ぶ」


「えぇ……っ!?」


 パツキン美青年が更に顔を真っ青にしてドン引きした。


 俺だって最初はドン引きしたよ、もう慣れたけど。


「……あ、いやすいません。初めてこの町に来たもので勝手がわからず、お恥ずかしい。実は人探しをしていたのです」


 お付きの女騎士が隣に戻ってきたからか、パツキン美青年はハッとした様子で述べた。


「へぇ、人探しね。ま、頑張んな。少なくともこの時間帯に開いてる店に姉ちゃん連れで来るもんじゃねーぞ」


 女騎士2人はパツキン美青年と同い年くらいだ。


 美人っちゃ美人だが、なにその目。


 なんか俺をあのオカマ共と同類に見てねえか?


 直接じゃないとはいえ助けてやったろ。


 あれか?やっぱ顔か?それとも金か?


 世知辛い世の中だよ、まったく。


「そのようで。彼女らには少々居辛い酒場を情報収集の店に選んでしまったようです」

 

 パツキン美青年が綺麗に整った眉を八の字に顰める。


 よりにもよってアクの強えっつーか、アクだけで出来てるような連中の巣窟に飛び込むなんざツイてねーな。


 軽くトラウマもんだろ。


「ところでキュウさん、と言いましたか?」


「んァ?ああ、そうだけど」


「見たところ部外者であるにも関わらず顔が利くご様子。この町にも詳しいのではないかとお見受け致します」


「まァ、それなりには」


 この町で暮らし始めてもう何年だっけ?6年くらいだっけ?


「玖ちゃんの知らない店ないんじゃなぁ~い?どこでも顔出してるものォ~」


 すると領収書を持ってきたオカマがそんなことを言った。


「であれば僕の人探しを手伝って頂けないでしょうか? 報酬は約束致します。 あっ、申し遅れました。 僕の名はケント。 ケント・クロサワです。 若輩ながら王国第三騎士団の団長を拝命しております。 彼女らは副団長と団長補佐です」


 え?その見た目で純日本人なの?黒澤けんと君なの?


 ってああ、そうだった。


 召喚初日にワケのわからんヘルメットみたいなの無理矢理被せられたせいで、この世界の言語が日本語に翻訳されて聞こえるようになったんだった。


 こっちの話す言葉もあっちに問題なく通じるし、文字も読めるし、ホントワケわかんねえな。


 当時は周りの会話が急に日本語に聞こえ始めてビビったもんだ。


 ま、んなことどうでもいいか。


 閑話休題。


 仕事があるらしい。しかも楽チンそうな人探し。

 

 この世間知らずっぽい坊っちゃんなら報酬も弾んでくれそうだ。


「あー……まァ構わねーよ。誰探してんだ?」


 テキトーに了承して頷く。


「はい。我々はあの長きに渡る【人魔大戦】を終結に導いた勇者、鬼辻玖馬さんの居所を知りたいのです」


「あン?なんで今更俺?」


「はい?」


 ケントが「へ?」みたいな顔、女騎士2人が「はぁ?」みたいな顔をした。


 ケントはともかく女共、てめーらのその表情フツーに失礼だからな?


 オカマけしかけんぞコラ。


 するとそこで、オカマバーの戸がガラリと開き、頭頂部が良い具合に茹で上がったタコっぽいオッサンが入店してきた。


 ありゃ常連のオッサンだな。呑み友ってやつだ。


「おっ?玖馬の旦那じゃねーか!なんだどっかで金こさえて呑みに来たんかぁ?とっとと嫁もらって財布管理してもらいなよぉ。いっぺんも太ったことがないってんで財布が泣いてらぁ」


「うるせーな。使い手に似てシャイでスリムなあんちきしょうなんだよ。つーかアンタだって小遣い博打に注ぎ込んで嫁さんに連日叩き出されてるだろーが」


「ガハハハハ!昨日も母ちゃんにしこたま叱られたけど、オッサンはこれくらいじゃへこたれないし挫けない!今日も帰ったら説教よぉ!」


「たまにゃ嫁さんも呑みに連れてってやれや」


「おいおい俺の行く店に?それこそ一軒目でブッ殺されちまうわ!」


「違えねェや」


 だーはっはっはっは!と小粋なトークを楽しんでいると、


「あ、あの今、玖馬って」


 ふらふらと立ち上がったケントがオッサンに訊いた。


 間違いであってくれ、と顔に書いてある。


 まだまだ若えな。


 現実ってなァ、そう甘くねえもんだ。


「おん?あんだ兄ちゃん。言ったけどそれがなんでぃ?」


 オッサンが現実を突きつけ、ケントはショックを受けたような顔で俺の方を見た。


 つーか大概失礼だなコイツも。

 

 もう帰っちゃおうかな~。


 仕事は果たしたことだし、玖馬さん帰ってやろうかな~。


「なァに?勇者様を探してたの?だったら解決よぉ~?その子が勇者の鬼辻玖馬ちゃんだもぉん」


 あーあ、オカマが言っちまったよ。


 マッチオさんや、こりゃお客さん笑顔で帰れねーぜ。


「ど、は、え…………」


 ケントはたっぷり一拍、魚みてぇに口をパクパクさせ――――……。


「「「えええええええええええええっ!?」」」


 お付きの女騎士2人と揃ってデッケえ声で驚きやがった。


 あのさ、本気で俺帰っていい?

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