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理の世界  作者: 和音
3/26

カロナの街

前回の続き

読んで無い人は前回のから読んでね

……って言いたいところなんだけど、その前回まで、特に最初のやつってのが、処女作だってのもあって、まあ悲惨なことになっているわけで

ということで、ここで簡単にあらすじを

魔王を倒すため、4人いる『理の支配者』を倒す旅を始めた魔法使い:トムファー・イルアーと、剣士:コングラー・ディルメンクの2人は、自分たちの村に最も近い『カロナの街』という街についた。

あらすじ終わり!

前回何やったってこれしかやってないんだよね

気になる人は前回のから読んでね

覚悟を決めた状態で

あー、あと、今回は初登場のギルドの説明とかが長々とされるけど、今後にほとんど関与しないから読み飛ばしちゃって良いよ

じゃ、本編へGO!

コングラーとトムファーの2人はカロナの街の中に入ろうとした。

「待て」

と、門の前に立っている衛兵が2人をとめた。

「誰だ」

衛兵は2人に問う。

「ただの旅人だ」

トムファーは答える。

「何処から来た」

「南にある『ヒリカ村』ってとこからだ」

その言葉を聞いて、その衛兵は考える。

「ヒリカ村……もしや、あのヒリカ村か?」

「ああ」

コングラーは話に入ることができず、ただ2人の会話を聞いていた。

「そうか……なら、通ってよい。すまなかった、ギルド証を持っていなかったものでな」

「いや、大丈夫だ」

そう言って、2人はカロナの街に入る。

「ねえ、トムファー、ギルド証って何?」

「ギルド証ってのは、ギルドが出してるもんだ。旅人だってことを証明する」

と、トムファーは答える。

「そうだ、ついでだしギルド証を取りに行くか」

「え?取れるの?」

「そりゃ取れるだろうよ。珍しいもんじゃあるまいし」

そう言って、2人は街の中心に移動する。


「この建物がこの街のギルドだな」

そこには、大きな城のような建物があった。

「ここが、ギルド?」

「ああ、入ろうか」

2人はその建物の中に入る。

中には2、3の受付があり、数人が列をなしていた。

2人は無言のまま、列の最後尾に並んだ。


しばらくして、

「お待たせしましたー!こちらでどうぞー!」

と、大きめの声が2人を呼ぶ。

2人は、その声の出どころの前に移動する。

「本日はどうされましたか」

その人は、2人に聞く。

「ギルド証の発行をしたいんだが」

トムファーは答える。

「ギルド証の発行ですね。2人分でよろしいでしょうか」

「ああ」

「わかりました。それでは、少々お待ちください」

そう言って、その受付の人はカウンターの奥に向かう。


やがて、

「お待たせしました。こちらギルド証です」

そう言って渡されたのは、『6』と書かれたギルド証だった。

「ギルド証の発行は初めてでしょうか」

「まあ、そうだな」

「では、ギルドについて説明していきますね」

そう言って、その受付の人は紙を机の上に置く。

紙には、様々なことが書かれている。

「まず、ギルドというのは、世界中の旅人が参加している集まりで、一般人からの依頼や魔物の討伐依頼、あとは、共に旅する仲間の募集や、魔材の売買などが出来ます」

「すみません、魔材ってなんですか?」

コングラーが聞いた。

「ええっと、魔材というのは、魔物を倒した時に落とすものの総称です」

受付の人が説明する。

「ああ、わかりました。すみません、話遮っちゃって」

「いえいえ。それで、ええっと、次に、ギルドにおける階級について説明しますね。階級は6、5、4、3、2、1、0の七段階に分けられていて、数字が小さくなるほど上の階級ということになります。お2人はまだ入ったばかりなので、ギルド証には6と書かれています。依頼を達成したり、魔材を売ったりするとポイントが貰えて、ある一定の値に達すると昇格試験に参加できます。それに合格すると、階級がひとつ上がる、という仕組みになっています。階級が上がったからといって何かあるわけでも無いのですが、1つの旅の楽しみになると思いますよ。あと、依頼や仲間の募集はあちらの壁にある掲示板でできます。それと、魔材の売買は向こうの店でできます。ええっと、これで全部かな?うん。質問などはありますか?」

「いや、大丈夫だ」

トムファーは答える。

「では、行ってらっしゃいませ!」

受付の人は元気よく2人を送り出した。


「そうだ、ついでにスライムの欠片でも売っとくか」

と言って、トムファーはバッグからスライムの欠片を取り出し、さっき説明された店で売った。

その店の店主らしき男から、トムファーは、金色の硬貨を4枚受け取る。

硬貨には『1ゲーン』と彫られていた。


2人は建物の外に出た。

日はもうとっぷりと沈んでいる。

「出発はさすがに明日だな」

「そうだね……」

コングラーは疲れ口調で言った。

「あの人話長すぎ……」

「ハハハ、まあ確かに長かったな、でもどうせ聞いてなかっただろ」

トムファーはコングラーとは対照的に笑って答える。

「さて、宿はどこかな」

そう言って、トムファーとコングラーは、広く、夜でも賑やかな街の中を、寝床を探して歩く。

「お、あった」

トムファーの目線の先には、『ギルド会員無料!』と書かれた看板があった。

さきのギルドの建物に引けを取らない程大きな宿舎がそこにはあった。

「今夜はここで寝ようか、コングラー」

「そうしよう……」

コングラーは今にも寝てしまいそうだった。


「いらっしゃいませ」

深々と頭を下げたのは、その宿舎の責任者と名乗るものだった。


「お二方は旅人ですか」

その宿舎で働いている人に聞かれた。

「ああ、そうだ」

トムファーとコングラーはギルド証を見せる。

2人は、その人に最上階である五階に案内された。

「本日はこちらの部屋をお使いください」

「ああ、わかった」

「それでは、ごゆっくり」


2人が案内された部屋は、藁で作られた寝床が2つあるだけで、他には何にも無い簡素な部屋だった。

しかし、決して生活水準の高くないヒリカ村で育ち、昨夜初めての野宿を経験した2人にとっては、とても豪華に思えた。

「わあ……」

コングラーはそれだけ言い残し、藁の寝床の上に倒れこみ、夢の世界に入った。

「もう寝たのか。早いな」

トムファーは、そう言葉を溢した。

「風呂入らないのか……こいつにも『体が汚れなくなる魔法』をかけてやるか」

そう言ったトムファーの左目は、紫に光った。

「そろそろ寝るとするか」

そう言って、トムファーも同じく藁の寝床の上に横たわり、眠りについた。


翌朝、

廊下を歩く別の旅人の足音で、2人は目を覚ました。

「朝か」

「朝だね……」

コングラーは、まだ眠たそうにしていた。


2人が一階まで降りると、その宿の責任者が扉の前に立っていた。

「昨晩はよく眠れましたか?」

と、外に出ようとした2人に声をかけた。

「はい。よく眠れました」

コングラーは眠気を含んだ声で答えた。

「そうですか。それは良かった。では、行ってらっしゃいませ」


外は、昨夜よりもさらに活気で満ち溢れていた。

「そうだ、買っておきたいものがあったんだ」

そう言って、トムファーはコングラーを連れて、街の北にある市場へ向かった。


「ええっと、イノバウド草、ンジカの種、歪み蛙、この中で、4ゲーンで買えるものはあるか?」

トムファーは、雑貨屋の店主に聞いた。

「歪み蛙なら、丁度1匹4ゲーンだ」

「ならそれをくれ」

そう言って、昨日スライムの欠片と交換した硬貨4枚を、歪み蛙1匹と交換した。

「毎度あり」

「どうも」

トムファーは、受け取った歪み蛙をバッグの中に入れた。

その一連の流れを、コングラーは意味がわからないといったようにただ眺めていた。

2人は、カロナの街の北にある門へと向かって歩き始めた。


2人は門の前についた。

「さて、そろそろ旅を再開するか」

「おー」

門から外に出た2人は、また道なき道を歩き、北にいるとされる『時の支配者』のもとへと向かい始めた。

読んでくれてありがとうございます!

どうだろう、成長できてるのかな

できてたら嬉しいんだけど

じゃ、次回が楽しみになった!って人は、少し成長した続きを待っとってくだされ

じゃあまたいつか!

あー、あと、指摘も是非是非!

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