表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
理の世界  作者: 和音
26/26

ことわりの世界

短くてごめんね。

あと、終わり方気に入らないかもしれないけど、まあ、許してね。

「否定魔法・奥義『存在消滅』」
































世界が光に包まれる。




































コングラーが次に見た景色は、辺り一面の雪景色だった。

自身の記憶を探り、やがてコングラーは、一つの結論に辿り着く。

「ここって……」

そこは2人が1人目の『理の支配者』、『重力の支配者』と戦った洞穴と『ガルヴァー市街地』の間の雪原だった。

自身の最後の記憶である、トムファーの奥義『存在消滅』の発動と、目の前に広がる銀世界が、一向に結びつかない。


結論が出ずにいるコングラーは、突如背後に足音を聞く。

それが敵だと考えたコングラーはすぐさま剣を手にとり、振り向きざまに戦闘態勢をとる。

しかし、その必要がないことに、振り向いた瞬間コングラーは気づいた。

そこに立っていたのは、()()()()()だった。

「や、久しぶり……って程でもないか」

「トムファー……?」

コングラーの脳は、次々と押し寄せる疑問の波を前に思考を止め、放心状態に陥った。

「あ……戻ってこい、一から説明してやるから」



トムファーがコングラーに説明したことは、次のようなものであった。



コングラーの記憶にある世界は、実はトムファーが作り出した虚構の世界で、今2人がいる世界が元々の世界。

この世界で、2人は最初の『理の支配者』である『重力の支配者』に挑み、そして、あっけなくコングラーは殺されてしまった。

その時、トムファーは自身の魔力を全て使い、()()()()()()()()()()()()()()()そのものを否定した。

その結果、トムファーのみが記憶を保った状態で、2人が旅に出る直前、つまり、トムファーがコングラーに誘われた直後まで時間が遡った。



「結局、あの世界は俺が現実を否定して作った世界、格好よく言えば『断りの世界』とでも言うのか?それとも、理の力で作った世界だから『理の世界』か?まあどっちでも良いが、とにかく、後はお前の経験した通り、魔王に挑んで、最後の最後に……あー……魔力切れによる俺の死亡か、奥義の暴発による世界の消滅で、俺たちは元のこの世界に戻ってきたって訳だ。理解したか?」

「えーーっと……?」

「……」

2人は、どちらからともなく笑い出した。


「それとだな、まず俺らの村に『15になるまでは村の外に出られない』なんて決まりはない」

「そうだよね!?それで馬鹿にされたのおかしくない?!」

「悪かったって。お前にゃ強くなってもらわなきゃいけなかったからさ。んで、あと一つ言わなきゃいけないことがあってな、この世界の神は面倒くさがりだからな、今回みたいな事が起きたらそれに深く関わった奴、つまり俺とお前と魔王、『理の支配者』は、多分全員死ぬ。もしかしたらゴルヴァーもな」

「そっか……まあ、そうだよね」

「安心しろ、冒険の場が天国になるだけだ。決して離れたりしねえから」

「うん、そうだね」

2人はまた笑い出した。



それから2人は、コングラーの記憶に残っている世界での思い出について、楽しそうに語り合った。

村での鍛錬の日々のこと、最初に戦った紅鳥のこと、訪れた色んな街のこと、ほとんど思い出に残ってない日常のこと、そして、『理の支配者』と魔王との戦いのこと……



そんなことをしているうちに、2人の体に異変が起きる。



「……あー、そろそろ時間切れみたいだな」

2人の体が、殺された魔物のように魔力の粒子となり始めたのだ。

「あんなこと言ったけど、俺は魔族だから地獄行きかもな」

「そんなことないでしょ、だって、俺のために戦ってくれたじゃん」

トムファーは一瞬ポカンとして、そして、笑いながら、こう言った。

「そうだな。まあ、そもそもお前1人じゃ天国ですら地獄になりそうだから、死んでも天国に行くだろうな」

「……それどういう意味?」

「冗談だ。それより、今度は約束を果たしたぞ」

「約束?……ああ!」

2人はニカッと笑って、顔だけの姿でこう言った。







「「死ぬ時は、2人一緒!!」」



































最後まで拙かったけど、読んでくれてありがとうございました!

では、これにて終了!

バイバイ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ