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理の世界  作者: 和音
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全ての人の願いを叶える者

場所は移り時は遡り、『時の支配者』とゴルヴァーの戦闘。

「時魔法『延々之渦』」

「光魔法『細波・煌々』」

小さく無限の広さを持つ部屋で、2人の攻撃が激しくぶつかり合い、魔力の粒子となって離散する。

「ふうむ、これも防がれるとは。お前さんにとって人は、皆ありの如くか弱き存在ということかのお」

にやりと笑みを浮かべ、軽い冗談を、ゴルヴァーは『時の支配者』に投げかける。

『時の支配者』はその言葉を意に介さず、再度杖を上げ、魔法を使う。

「時魔法『永遠の牢獄』」

突如ゴルヴァーを囲むように、鉄格子が現れた。

その様は、さながら牢屋に収容されている罪人のようだった。

「光魔法『両断・千』

しかし、次の瞬間には、その禍々しい監獄は跡形もなく消え去っていた。

ゴルヴァーが、その大剣で、切り刻んでしまったからだ。

「こんなもので儂を封じられるとでも思ったか!」

ニヤリと笑みを浮かべた、齢数百歳の老人は叫ぶ。

「光魔法『糸雨燦々』!」

空から無数の光が、『時の支配者』目掛けて降り注ぐ。

「時魔法『暴れ針』」

しかし、『時の支配者』の上空に現れた一本の長針が、その光を防いでしまった。

2人はニッと笑い、再度魔法を唱える。

「光魔法『百光繚乱』」

「時魔法『蛇曲の矢』」



どれほどの間、この一進一退の攻防が続けられていたのか、誰も正確に計ることはできない。

なぜなら、2人の魔法で、その部屋の時間軸は滅茶苦茶に狂ってしまったからだ。

だが、それでも、『決着』は、やがて訪れる。




ゴルヴァーの体感で、三十分近くが経過した。



「光魔法『十字光・斬爆』」

「時魔法『暫時平々』」

そこでは、未だ激しい攻防が繰り広げられていた。

「またそれかあっ!」

ゴルヴァーは声を荒げる。

ゴルヴァーは大剣を取り出し、一気に距離を詰める。

「光魔法『三日月の舞』」

しかし、




「時魔法『解』」




ザンッという刃風と、バンッという爆発がゴルヴァーを襲った。

これは、つい先ほど、ゴルヴァーが『時の支配者』に向けて放ち、『時の支配者』が先送りにした魔法である。

いや、それだけではない。

その体感三十分の間に先送りにされた、ゴルヴァーの魔法十余りが、一度にゴルヴァー自身を襲ったのだ!

「ぬうっ……!」

老体から血が流れ出す。

「これで終いじゃ。時魔法『ねじれ』」

回転を孕んだ時の渦が、ゴルヴァーの首を狙い、放たれる。

その小さな殺戮者がゴルヴァーの命を終わらせる直前、ゴルヴァーは()()()()()()()()()




「光魔法・奥義『阿弥陀』」




光から成る巨大な像が現れ、ゴルヴァーを護った。

そこから放たれる量り知れないまばゆい光は質量を持ち、『時の支配者』を喰らう。

さすがの『時の支配者』もただでは済まなかったが、それ以上に、ゴルヴァーは、先の自身の魔法の被りと、その奥義の反動が大きいように見えた。

ゴルヴァーは、もはや立ち上がるどころか意識を保つことさえ困難になってしまっていた。

現れた像も、守護以外の行動をとる気配がない。

この因縁の戦いは、『時の支配者』の勝利に終わった。

「ふん、なかなかに面白かったぞ、人間…………いや、ゴルヴァーよ」

『時の支配者』は、その言葉を最後に、その部屋から出て、魔王の元へと向かった。





場所は移り、時は進み、コングラーとトムファーの2人と魔王の戦いの場に、『時の支配者』が乱入した後。

「すまんのお魔王様や、遅れてもうて」

「いや、早ければいいわけでもない。大切なのは相手の戦意を削ぐ事。それに関しては十分過ぎるほどだ」

その2人、恐らく、魔族の中で最も高い戦闘能力を有する2人が、満身創痍のコングラーとトムファーの方へと足を進める。



最悪だ!とトムファーは思考する。

あと少しでトドメを刺せるという時に邪魔が入り、傾けた棒はこちらに向かって牙を振るう。

先程までの2人と魔王の攻防は、最終的には優位に立つ事ができていたが、それは薄氷の上の出来事。

そんなギリギリの優勢は、援軍の登場で容易く砕け散る。



2人は悟る。




おしまいだ、と




久しぶりー!

少し飽き……大変でね、うん。

まあともかく、もうすぐおしまいのはず。

多分後二、三話。

じゃあ、最後まで楽しんで♪

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