祭り
あらすじ
剣士であるコングラー・ディルメンクと魔法使いのトムファー・イルアーは、魔王を倒すために必要な鍵のパーツを集めるため、東西南北にいる四人の『理の支配者』を倒す旅をしている。
前回、そのうちの一人である『重力の支配者』を倒したことで、盛大に祭りが行われた。
うーん……日常というか平和というか、そんな場面ってどうやって書けばいいのやら。
まあ、とりあえず、本編へGO!
夜が明ける。
昨夜とは一変、静かな朝だ。
まあ当然だろう。この街を賑やかす者は、皆、昨夜酔い潰れ、寝てしまったのだから。
嵐の前の静かさとでも言おうか。
熱気はまだまだこの街に残り続ける。
きっと、今夜も、祭りは盛大に行われるだろう。
その次の夜も、またその次も……
住民の熱気が冷めるまで、撃破祭は終わらない。
「あー……もう朝か……」
「そうだね」
2人は、トムファーがコングラーの元に向かった時から、ずっと話していたようで、コングラーはともかく、トムファーはかなり眠そうだ。
目は半開きで、背中を丸め、下を向いている。
「……わりぃ……俺、寝る……」
バタンッ、とコングラーのベッドの上にうつ伏せで倒れ、眠り始める。
スースーと寝息を立てながら。
よっぽど疲れているようだ。
まあ、昨夜あれほどはしゃげば、誰だってこうなるだろうが。
「……寝ちゃった、疲れてたんだな……今夜は一緒に祭りに行こうね」
コングラーは、自身にかけられていた毛布をトムファーにかけて、トムファーの隣でまた眠る。
夜。
いつもならほとんどのお店が閉まっている時間。
しかし、今宵は例外。祭りが開催されている。
なぜなら、昨日、突如現れた冒険者、コングラー・ディルメンクとトムファー・イルアーが『重力の支配者』を倒したから。
「うわああああぁぁぁぁ!」
コングラーは、目を輝かせて祭りに参加する。
初めての祭りだからだろう。
2人が祭りの広場に足を踏み入れるや否や、昨夜のトムファーと同じく、多くの住民に囲まれる。
「ねえねえ!君が『重力の支配者』をやっつけた子?」
「剣士なんだってね!」
「スゲェじゃねぇか!」
剣士ということは、当然、ばれている。
トムファーが魔法使いだとばれていたのと同様に。
「あ、あの、えっと、その」
コングラーは急に話しかけられて、しどろもどろになる。
まあそうだろう、街で話をしていたのはいつもトムファーだったのだから。
コングラーは、トムファー以外の人と話すのが苦手なのだ。
2人は酒屋に連れて行かれる。強制的に。
そこは、外見からは想像できないほど広く、長い長い机が何本かと大量の椅子が設置されている。
この街の住民が全員入っても、満員にはならないだろう。
この街、『ガルヴァー市街地』だって、決して小さくないはずだが。
誰かの魔法の力だろうか。
「そこで!俺が『重力の支配者』の首を!この剣で斬ったのだ!」
コングラーは、すでに出来上がってしまっている。
右手で剣を高く掲げたと同時に、周りから歓声が上がる。
どうやら昨夜と同じく、その場にいたトムファーを除く全員が出来上がっているようで、夜なのに、昼のような活気がある。
外が暗いことが、昼との唯一の違いだ。
「なあおい、そこらでやめといた方が……」
「なに言ってんだトムファー!夜はまだまだだよ!」
「はあ…………」
「なあ!コングラー!もっと旅の話聞かせろよ!」
酒屋にいた誰かがコングラーに声をかける。
「おう!いいぜ!」
コングラーは声のした方へと行ってしまった。
「やれやれ……」
トムファーは呆れ果てている。
その後起きる災難を悟って。
草木も眠る丑三つ時、2人は宿舎に戻る。
トムファーがコングラーの肩を担いで。
「トムファー……辛いぃ……」
当然だ。
二、三日ほどかけて飲み干すほどの量を一晩で飲み干したのだから。
「だから言ったろ、そこらでやめとけって」
2人は現在、町長に勧められて、その街の最上の宿舎に泊まっている。
もちろん、無料で。
「うう……気持ち悪い……」
「水飲んで早く寝ろ」
「わかったぁ……」
ベッドに横たわったコングラーは、暫く唸った後、眠りに落ちる。
「ったく……相変わらず、寝つきだけはいいんだから」
外は、まだまだ賑わっている、が、2人は帰ってきた。
コングラーを理由にして。
本当は2人とも人が苦手だからなのだが。
翌朝、世界が白に輝く時間帯、2人は西門にいた。
『重力の支配者』がいるとされる地下室と、正反対の位置にある門だ。
この早い時間に、2人はいつも通り、門から外に出る。
今までの旅でそうしてきたように。
ただ、今日の様子はいつものそれと異なっている。
なぜなら、門までの道を作るかのように、住民たちが並んで、2人を送っているからだ。
「頑張れよ!」
肌の焼けた男性が言う。
「また来てね!」
宿舎の従業員である女性が言う。
「応援してる!」
小さな子供たちが口々に言う。
「神のご加護があらんことを」
年老いた男性が言う。
見送りの言葉があちらこちらで飛び交う。
「昨日の祭りより騒がしいね」
「まあ、そうだろうな」
トムファーは笑いながら言う。
2人はみんなの応援を受けながら、門の外へと出る。
2人は随分と遠くまで歩いた。
が、耳をすますと、微かに歓声が聞こえる。
もう2人の姿は見えていないはずなのに、だ。
一体、この熱気はいつ冷めるのだろうか。
きっと、この噂、2人が『重力の支配者』を倒したという噂は、瞬く間に世界中に広がるだろう。
そして、多くの未来の冒険者を駆り立てるだろう。
きっと、2人がそんな冒険者と出会う日も、そう遠くない、かもしれない。
コングラーはどうか分からないが、少なくとも、トムファーはそう直感したはずだ。
久しぶり!
いやー、こういう場面も大切ってのはわかってるんだけど、どうも書くのが面倒になってしまうんだよ。
しかも、全然上手く書けないしね。
まあ、上手く書けないのは戦闘シーンも同じだけど。
のんびり成長していくよ。
それはそれとして、読んでくれてありがとうございました!
感想とか書いてくれると泣いて喜びます!
辛辣な感想でも是非!
評価もしてくれると嬉しいな。
じゃ、またいつか!




