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理の世界  作者: 和音
10/26

祭り

あらすじ

剣士であるコングラー・ディルメンクと魔法使いのトムファー・イルアーは、魔王を倒すために必要な鍵のパーツを集めるため、東西南北にいる四人の『理の支配者』を倒す旅をしている。

前回、そのうちの一人である『重力の支配者』を倒したことで、盛大に祭りが行われた。

うーん……日常というか平和というか、そんな場面ってどうやって書けばいいのやら。

まあ、とりあえず、本編へGO!

夜が明ける。

昨夜とは一変、静かな朝だ。

まあ当然だろう。この街を賑やかす者は、皆、昨夜酔い潰れ、寝てしまったのだから。

嵐の前の静かさとでも言おうか。

熱気はまだまだこの街に残り続ける。

きっと、今夜も、祭りは盛大に行われるだろう。

その次の夜も、またその次も……

住民の熱気が冷めるまで、撃破祭は終わらない。


「あー……もう朝か……」

「そうだね」

2人は、トムファーがコングラーの元に向かった時から、ずっと話していたようで、コングラーはともかく、トムファーはかなり眠そうだ。

目は半開きで、背中を丸め、下を向いている。

「……わりぃ……俺、寝る……」

バタンッ、とコングラーのベッドの上にうつ伏せで倒れ、眠り始める。

スースーと寝息を立てながら。

よっぽど疲れているようだ。

まあ、昨夜あれほどはしゃげば、誰だってこうなるだろうが。

「……寝ちゃった、疲れてたんだな……今夜は一緒に祭りに行こうね」

コングラーは、自身にかけられていた毛布をトムファーにかけて、トムファーの隣でまた眠る。


夜。

いつもならほとんどのお店が閉まっている時間。

しかし、今宵は例外。祭りが開催されている。

なぜなら、昨日、突如現れた冒険者、コングラー・ディルメンクとトムファー・イルアーが『重力の支配者』を倒したから。

「うわああああぁぁぁぁ!」

コングラーは、目を輝かせて祭りに参加する。

初めての祭りだからだろう。

2人が祭りの広場に足を踏み入れるや否や、昨夜のトムファーと同じく、多くの住民に囲まれる。

「ねえねえ!君が『重力の支配者』をやっつけた子?」

「剣士なんだってね!」

「スゲェじゃねぇか!」

剣士ということは、当然、ばれている。

トムファーが魔法使いだとばれていたのと同様に。

「あ、あの、えっと、その」

コングラーは急に話しかけられて、しどろもどろになる。

まあそうだろう、街で話をしていたのはいつもトムファーだったのだから。

コングラーは、トムファー以外の人と話すのが苦手なのだ。


2人は酒屋に連れて行かれる。強制的に。

そこは、外見からは想像できないほど広く、長い長い机が何本かと大量の椅子が設置されている。

この街の住民が全員入っても、満員にはならないだろう。

この街、『ガルヴァー市街地』だって、決して小さくないはずだが。

誰かの魔法の力だろうか。

「そこで!俺が『重力の支配者』の首を!この剣で斬ったのだ!」

コングラーは、すでに出来上がってしまっている。

右手で剣を高く掲げたと同時に、周りから歓声が上がる。

どうやら昨夜と同じく、その場にいたトムファーを除く全員が出来上がっているようで、夜なのに、昼のような活気がある。

外が暗いことが、昼との唯一の違いだ。

「なあおい、そこらでやめといた方が……」

「なに言ってんだトムファー!夜はまだまだだよ!」

「はあ…………」

「なあ!コングラー!もっと旅の話聞かせろよ!」

酒屋にいた誰かがコングラーに声をかける。

「おう!いいぜ!」

コングラーは声のした方へと行ってしまった。

「やれやれ……」

トムファーは呆れ果てている。

その後起きる災難を悟って。


草木も眠る丑三つ時、2人は宿舎に戻る。

トムファーがコングラーの肩を担いで。

「トムファー……辛いぃ……」

当然だ。

二、三日ほどかけて飲み干すほどの量を一晩で飲み干したのだから。

「だから言ったろ、そこらでやめとけって」

2人は現在、町長に勧められて、その街の最上の宿舎に泊まっている。

もちろん、無料で。

「うう……気持ち悪い……」

「水飲んで早く寝ろ」

「わかったぁ……」

ベッドに横たわったコングラーは、暫く唸った後、眠りに落ちる。

「ったく……相変わらず、寝つきだけはいいんだから」

外は、まだまだ賑わっている、が、2人は帰ってきた。

コングラーを理由にして。

本当は2人とも人が苦手だからなのだが。



翌朝、世界が白に輝く時間帯、2人は西門にいた。

『重力の支配者』がいるとされる地下室と、正反対の位置にある門だ。

この早い時間に、2人はいつも通り、門から外に出る。

今までの旅でそうしてきたように。

ただ、今日の様子はいつものそれと異なっている。

なぜなら、門までの道を作るかのように、住民たちが並んで、2人を送っているからだ。

「頑張れよ!」

肌の焼けた男性が言う。

「また来てね!」

宿舎の従業員である女性が言う。

「応援してる!」

小さな子供たちが口々に言う。

「神のご加護があらんことを」

年老いた男性が言う。

見送りの言葉があちらこちらで飛び交う。

「昨日の祭りより騒がしいね」

「まあ、そうだろうな」

トムファーは笑いながら言う。

2人はみんなの応援を受けながら、門の外へと出る。



2人は随分と遠くまで歩いた。

が、耳をすますと、微かに歓声が聞こえる。

もう2人の姿は見えていないはずなのに、だ。

一体、この熱気はいつ冷めるのだろうか。


きっと、この噂、2人が『重力の支配者』を倒したという噂は、瞬く間に世界中に広がるだろう。

そして、多くの未来の冒険者を駆り立てるだろう。

きっと、2人がそんな冒険者と出会う日も、そう遠くない、かもしれない。

コングラーはどうか分からないが、少なくとも、トムファーはそう直感したはずだ。

久しぶり!

いやー、こういう場面も大切ってのはわかってるんだけど、どうも書くのが面倒になってしまうんだよ。

しかも、全然上手く書けないしね。

まあ、上手く書けないのは戦闘シーンも同じだけど。

のんびり成長していくよ。

それはそれとして、読んでくれてありがとうございました!

感想とか書いてくれると泣いて喜びます!

辛辣な感想でも是非!

評価もしてくれると嬉しいな。

じゃ、またいつか!

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