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21話 冒険者登録申請


 ノーラと別れた後、俺は室内を見渡してみた。


 一階はホール状になっていて、正面は受付カウンターになっている、

 左側は簡単な目隠しでざっくり仕切られているが、食堂らしい造りだ。

 右側はさっきノーラが二階に上がって行った階段がある。

 それと、会議室の様な小部屋があるな。今はドアは開けっ放しになっている。


 あまり人が居ないな?

 いや、今は昼近くだから、冒険者は出払っているのか?

 それに、向こうの食堂の方には人がいる様だし、昼食時だからってのもあるか。

 もっとも、俺はあまり腹が減っていない。

 朝食の巨大ドングリは異常に腹持ちがいい。忍者の携帯食にもそんなのがあった様な気がする。


 まあ、まずは受付カウンターで登録だな。

 今、カウンターには受付嬢が一人いて、冒険者らしい男の相手をしている。


 俺がその後ろに並ぼうと思った時、食堂の方からこちらに来たガタイのいいおっさんと目が合った。

「おう、兄ちゃん。ギルドになんか用か?」

 む、冒険者ギルド登録で絡まれるイベント来るか?テンプレか?

「冒険者登録に来たんだが」

 俺は警戒しながら答えた。


「そーかそーか、よし、俺に任せろ」

 あれ?なんか普通?

 いや、服装は普通な感じだけど、体格は普通じゃない。どう見ても戦士系だ。

 赤茶色の短髪に、きさくな感じの普通のおっさん顔だが、首から下はパワータイプのゲームキャラ並みだからな。

 顔の造りが白人系?だから、全体的にはそこまでの違和感はないが。


 おっさんはギルドのカウンターの向こうに行って座った。

 ん?どゆこと?

「ほれ、こっちだ、こっち」

 俺が戸惑っていると、隣のカウンターで受け答えが終わったらしい受付嬢がおっさんに向かって言った。

「あ、ライアンさん。こちら終わりましたので、私が、」

「いや、いいって、いいって。アリサちゃん、昼飯まだだろ?俺はもう済ませたから、昼休みにしなって」

「ありがとうございます。そちらはお願いします」

 受付嬢はこちらに軽く頭を下げ、食堂の方に行ってしまった。


 残される、俺とおっさん。

 と、言うことは、、、

「ようこそ、冒険者ギルドへ。職員のライアンだ。よろしくな」

 おっさんがニヤリと笑ってそう言った。

 、、、出来れば、あっちの美人受付嬢さんがよかったです。


「まあ、そうしょぼくれた顔すんなよ。どうせ登録申請の後は、俺の出番だ。技能審査があるからな」

「審査があるの?」

 俺が聞くと、ライアンさんが答える。

「もちろんだぜ。戦闘技能や体力なんかを見るぞ。

よっぽどの虚弱体質でもなければ登録は出来るが、実際に受けられる仕事の種類は技能によって分けられる。

戦闘技能が無ければ、主に街中の雑用仕事になるな。まあ、需要は多いから、贅沢しなけりゃ食ってはいける。

とにかく、まずはこの登録用紙に必要事項を記入しろ。文字が書けないなら、代筆するぞ」

 俺は渡された登録用紙をざっと見る。文字は読めそうだ。転移特典様々だな。

「代筆の必要はない。自分で書くよ」

 俺はそう返して、用紙の内容を確認する。

 名前、年齢、職業、出身地、習得技能、備考、そんな感じか。

 さて、問題は職業と出身地だな。

 ノーラによると、俺はヤマト国人に見えた様だし、それでいこう。

 職業欄は、やっぱりステータスの職業なんだろうな。


「えーと、職業欄なんだけど」

「うん?それがどうかしたか?職業は教会でステータスを見てもらえば分かるだろ」

 あれ?ステータスは教会でチェックする物なの?まあ、今はいいか。

「いやその、職業は、、無いんだ」

 流石に「職業:魔王」は無いからな。隠すしかない。

「適正職業は技能の総合で決まるらしいからな。技能が低かったりするとそういう事もある。

まあ、高い技能を持っていても職業が不明な場合もあるそうだが。

だから、あまり気を落とすな」


 よし、職業は空欄でいいな。

 後は、技能欄には「剣術」と「魔法」と書いておく。

 まあ、こんなもんか。


 用紙をライアンさんに渡すと、上から下まで目を通してこう言った。

「技能欄に魔法とあるが、得意な属性はあるか?」

「うーん、火系魔法かな」

 俺がそう言うと、ライアンさんは、技能欄の「魔法」の後に「(火魔法)」と書き加えた。

 マジックミサイルは無属性らしいが、戦闘技能として無属性はどうかと思ったので、火系にした。

 ファイアボールは使った事あるからな。


「それにしても、お前、ヤマト国出身なのか。随分遠い国から来たんだな。旅でもしてるのか」

「まあ、そんなとこかな。ヤマト国はこの辺では有名なのか?」

「国名は、まあまあ有名かもな。強い剣士が多い国だとか」

「そうなのか」

 ノーラも知ってたしな。


「さあさあ、技能審査と行こうぜ。内容は剣術でいいな?ヤマト国人か。楽しみだぜ」

 おっさん、楽しそうやな、、、


「別にヤマト国人が、みんな剣の達人ってわけじゃないよ?」

「いーからいーから。裏の訓練場に行くぞ」

 全く聞いちゃいねえ!


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