私のエッセイ~第六十九弾:ピラニア考
皆さん、こんにちは!ご機嫌いかがですか・・・?
本日は、熱帯魚のお話です。
ピラニアのお話。
知らない方は、いないでしょうね。それぐらい有名な魚です。
「人喰い魚」とか、「水中のギャング」として知られる、この魚。日本では、カンセキの「ぺットアクアリウム」などで観賞魚として普通に売られています。
皆さんは不思議に思ったことはありませんか?「なんで、そんな危険な魚がフツーに売られてるんだ?輸入禁止の危険生物だんべよ。」と。
実は、ピラニアって、とっても臆病な魚なんです。
ちょっと水槽に近づいただけでも、おびえてバタバタ暴れることが多いんですヨ。
飼育下でのそういう性質と、先行する「獰猛な魚」のイメージの間にあまりの落差があるために、失望から手放す飼育初心者も多いらしいですね。
では、現地ではどうなのかというと、ピラニアに襲われて死ぬという事故は、ないこともないが、非常にまれなんだそうです。
実際に多い事故は、ピラニアを釣り上げた際、口から釣り針を外そうとして噛まれるケースがほとんどだそうです。
普段は、他の魚食性の魚同様、小魚を襲って食べているということで、大きな生き物は、基本的にはあまり積極的に襲わないとのこと。
ピラニアには、おおまかに見て、約30種類ほどがいるそうですが、そのうち「危険な種類」というのは、たった4種類だそうです。
カンセキなどで売っている「ピラニア・ナッテリー」、最大種の「ピラニア・ピラヤ」、全体的に黄色い 「ジャイアント・イエローピラニア」そして「ピラニア・ノタートゥス」。
皆さんがよく目にする種類は、このうちの「ピラニア・ナッテリー」という種類ですね。
これは、ピラニアの中でも、唯一「養殖」に成功している種類でもあります。
東南アジアなどで養殖された大量のナッテリーが、「観賞用の輸入魚」として、大量に入ってくるわけですね。
他の種類は、すべて「現地採取魚」で、実際に現地の川で泳いでいるところを捕まえて、空輸されます。
ナッテリーは、大量養殖できるので値段も安いんですが・・・他は、当然高額です。
中には、一匹で「ウン万円」もするものも、ザラですね。
ちなみに、後述します「P.D熱帯魚センター」で私が購入しました「ジャイアント・イエロー・ピラニア」はですね・・・なんと、一匹「6万円(!)」もしました。
先の4種類がなぜ「危険」かといいますとね・・・「群れで行動する」からなんです。
他の「ブラック・ピラニア」や「ダイヤモンド・ブラックピラニア」などは、ほぼほぼ単独で行動します。
一匹狼ってトコですかね。
集団でなくて、バラけて泳いでいるので、出くわす確率も低いし、人間なんてまず襲いません。
ちなみに、飼育下で最も危険なのが、先に挙げた「ダイヤモンド・ブラックピラニア」なんです。
「ピラニアは基本的に臆病である。」と書きましたが・・・コイツだけは例外です。
ものすごく獰猛で、水槽の前に人が立っても、まったく動じません。
むしろ、正面に顔を向けて、積極的に威嚇してきますね。
私はこいつは飼ったことないんですが、「この子は・・・ヘタすりゃあ、水替えも命がけだわな。」と感じたものです。
でかい固体だと、指なんか簡単に持っていかれますからね・・・。
それでですね・・・先に述べた「ピラニア・ナッテリー」以外の固体は、基本的に「単独飼育」になります。
種類の違う個体を、同じ水槽内で同居させたら、ケンカや、ひどいときには「共食い」もしたりします。
どうしても同じ水槽内で飼いたかったら・・・「間仕切り」で、セパレートして飼うしかないですね。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ちなみに、ピラニアって、淡白でとってもおいしいんですってね。現地では貴重な食材となっていて、フライにしてもうまいし、蒸し焼きにしても、煮てもうまいとのこと。
淡白な白身魚なので、基本、どんな料理にも合うんですね。
特に塩焼きがサイコーにうまい!とのことです。
あぁ・・・一度でいいから、食ってみてー。
ピラニアが人を襲うというのはまれである、と書きましたが、やはり例外はあるようですね。
怪我などして出血がある場合でアマゾン河などのピラニアがいる川に入ると、とても危険とのこと。
ピラニアは、普段は神経質で臆病な性質である一方、血の匂いには非常に敏感で、あっという間に群れでやってくるといいます。
そうしますと、狂ったように集団であらゆる角度から噛み千切られ、皆さんもよく知る「人喰い魚」に変身するわけですね。
水面をバシャバシャとたたくような行為も厳禁らしいです。
一番ヤバイのが、「沼ピラニア」といわれる、湿地帯や沼に生息する連中ですね。
昔、TVで観たときの「ピラニア・カタリナ」(=カタリーナ・ピラニアSP)が取り上げられていましたが・・・マジで怖かったですね。
ほかの大きな川では単独で暮らしているはずの彼らが、ここでは群れを作っていたからです。
狭いエリアに大量の個体がひしめいているので、襲われる確率が高くなるんですね・・・「共食い」も多いそうですし。
ピラニアは、大きな動物は普段は襲わないといっても、血のにおいの他に、獲物が暴れて水面をバシャバシャとやる音にも敏感で、すぐに集団で向かってくるとのこと。
ピラニア釣りは、現地ではポピュラーな観光名物の一部らしいですが、ピラニアたちのこうした性質を利用して、エサなしの釣り針でも、ただ水面を竿などでたたくだけで、手軽に、面白いように釣れるんだそうですよ。
~ ~ ~ ~ ~
この「なろうサイト」でも、熱帯魚を飼っておられる方も多いと思います。
私は今、ピラニアは飼っておりませんが、「ベタ」を一匹買っています。
ただ・・・「フルアクアリウム」で飼わず、ただのガラスの小さい「ベアタンク」で飼ってますね。
でも、毎日エサをつついて食べてくれて、とっても元気で可愛いヤツですヨ。
私は、2006年までピラニアを何種類も飼ってましてね・・・一番長生きしたのが、私が「ジャイアントちゃん」と呼んでかわいがっていた「ジャイアント・イエロー・ピラニア」でした。
この子はですね、1999年に、東京の武蔵村山市にあります「P.D熱帯魚センター」で買ってきまして・・・約7年も元気に泳いでましたよ。
ものすごく人なれしたかわいい子でしてね・・・毎朝水槽の前に立つと、「おはよう!」って感じで、ワンちゃんみたいにうれしそうにしっぽを振って私の方向いてヒラヒラしてくれるし・・・私ね、分厚い手袋越しではありましたが、マグロのお刺身を、手から直接食べさせてあげたりもしてました。
ほら、よく「餌付けショー」みたいなものがあるじゃないですか?あんな感じでね。
残念ながら、2006年に寿命で死んでしまいましたが・・・彼が死んだ朝は、マジで大泣きしました。
庭に埋めてあげて、今も敷地の片隅で、ゆっくりと眠っていますよ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
この「P.D熱帯魚センター」ですが、地元の武蔵村山に住んでる方ならよくご存知のことと思いますが、当時は、本店の南側に「ワールド館(だったかな?)」なる、でっかい建屋がありましてね・・・巨大な空間に、無数の生き物たちがひしめいておりました。
ピラニアも種類が豊富にいましてね、体長50センチはあろう、巨大な「ピラニア・ピラヤ」の悠然たるお姿を拝見したときには・・・マジでチビリましたよ(笑)。
・・・すっげー迫力だったっす。
初めてピラヤの巨大固体を見た方は・・・本当にびっくりすると思いますよ。
その子の値段見ましたら・・・なんと「12万円(!)」でした。
ピラニア自体も何種類もいましてね、中には、「ピラニア・スーパー・ノタートゥス」とか、「ウィンプル・ピラニア」なんかの超レアな種類も売られてました。
この「ウィンプル・ピラニア」なんですが、他のピラニアのように、小魚や小動物を捕食せずに、魚の「ウロコ」を剥ぎ取って、それを専門に食べています。
このように、ウロコ専門の食事をする魚を、「スケイル・イーター」というんだそうです。
この「ウィンプル・ピラニア」なんですが・・・マニアの間では、すごく人気がある、下アゴが、ドリフの「故・いかりや長介さん」みたいに前に飛び出てましてね、すごく見た目が愛嬌のある連中なんですが、一部の人たちからは、「あんなの、ピラニアじゃねえ!」って感じで、ピラニアの仲間として認められていない、ちょっと可哀相な種類でもありますね。
でも、レアな種類で、高額です。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
この「ワールド館」・・・マジで楽しかったっす!
ピラニアのほかにも、アロワナ、ハイギョ、ポリプテルス、でっかいプレコ・・・アマゾン淡水エイや、ポルカドット・スティングレイ・・・ディスカスもいっぱいいました。
魚だけじゃなくって、カメレオンや、トカゲ各種、サソリやタランチュラ、グリーン・アナコンダやコーン・スネークの可愛いヘビたち。
隣接する小さい建屋の外には、「ミニブタ」まで販売されてましたね。
「ワールド館」では、いろいろと変わった「おみやげ」といいますか、妙なグッズを売るコーナーもありました。
マリリン・モンローのリアルな「胸像」とか、変わった壷とかね。
本当は、「ネオンテトラ」「カージナルテトラ」「グローライトテトラ」なんかの話もしたいんですが・・・キリがないので、この辺にします。
あ、ひとつだけ。
「ヤマトヌマエビ」って、かわいいっすよね!
では・・・。 m(_ _)m