悪役令嬢1発ネタ 鉄壁のスカート
できれば最後のオチまで忘れずにみてください!!
「公爵令嬢キャサリン、男爵家令嬢サルビアに対する数々の仕打ち
もう我慢がならぬ、今を以て婚約を破棄し、国外追放の刑に処す!」
「私はそんなことは…」
「サルビアから聞いたが、サルビアのものを隠したり、制服を破ったり
階段から突き落としたというではないか!!」
「え?制服を破る?」
「そうだサルビアの制服を引きちぎって破ったそうではないか!!」
「王子!? お話を遮り申し訳ありません、本当に制服を引きちぎったと」
王子と一緒にサルビアを取り巻いていた少年が不安そうな顔で声をあげた。
「ああ、サルビアから聞いたのだが寮においていた制服をキャサリンが
上着やスカートを引きちぎって捨てたというのだ!!」
「…」
「どうした?」
「王子、この国の奉神の御名前はご存知ですよね」
「ああ、それがどうした?」
「ジョシー・コウ・セイ・ダイ・スキー様だろ?」
「かの神の最も強力な加護は?」
「18歳までの女性への加護だろ?」
「いいえ、正確には違います。鉄壁のスカートです!!」
「鉄壁のスカート?なんだそれは?」
「王子、本当に知らないのですか?この国で女子高生のスカートは
本人と家族以外触ることも破壊することもできない。どんな姿勢に
なっても中が見えないという鉄壁の加護があるのですよ!!」
「だからそれがどうした?」
「ですので王子、女子高生のスカートは本人以外は決して破ることはできないのです。」
「それはおかしいのではないか、ほらこの通り証拠としてこの破れたスカートを含む
制服も持ってきているぞ。」
『え?…本人と家族以外が持てる?』
『破れるってことは?』
『そういえばあの子こけた時にパンツが・・・』
会場内が騒然となったその時!!
「我が来た!!」
会場の中心に飾られていた神の銅で作られた現し身が目が開けないレベルの光を
放ち神が降臨した!!
「虚偽さえ吐かず、我のお気に入りの子に迷惑をかけないならと
見逃していたがこれ30歳超えた年増だし、我が定めた制服を着る資格なし!!」
『え?30歳を超えた年増?』
「王子よ!神からの祝福(笑)を与えん!その男爵令嬢(笑)と結婚するがよい!!」
「神よありがとうございます。我らはやはり祝福されたカップルなのですね。」
「この場にいるものすべてに言い渡す!!これは神託であり違えることは許さん!!」
「神よありがとうございます!」
「それでは王子よ、男爵令嬢、そう現男爵の妹であり今年で36歳、魔法の指輪で期限付き
で18歳に若返り、来月効果が消え反動で72歳となる老婆と末長く幸せにな!」
「え?」
「なおこれは神前で行われた神婚であり、死んでも離縁や再婚は認めないからな」
「ちょっと神よ、それは一体?」
「さらばだ!!」
その後子供を産むことができない老婆と結婚し離婚すらできない王子は、
廃嫡され無実(笑)が証明された公爵令嬢は、第二王子と婚約を行い
幸せに暮らしましたとさ…
「ものを隠したり階段から突き落としたことは事実だったんだけど
うやむやになってよかったー」
めでたしめでたし
悪役令嬢怖いw