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白銀の英雄譚(仮)  作者: もぶいち
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王立学園 -演習 4-

「そろそろパーティ名を決めようぜ!」


「ぼくはもう何も言わないから、バリー達で決めてね!」


「…わかったから。怒らないで?」


バリー達は各々パーティ名を考える。だが、1人で考えても中々出てこない為、話し合う事にした。


「俺思うんだけどさ、言いやすいパーティ名がいいよな?」


「そうね。長かったり、あんまり仰々しい名前だと名前負けって言われそうね」


「…あたし考えるの面倒になってきた」


「頑張って考えてミリィ。ぼくは考えないけどね?」


ミリィはクラウンの一言に口を尖らせながら、意見を出す。5分程経っただろうか。バリーが閃いたように、言葉を発する。


「そうだ!一から作ろうとするから難しいんだ!ならさ、前からある名前を使えばいいんじゃねーか?」


「前からある名前?どういう事だい?」


「ほら、神話とかさ英雄譚とかあるだろ?そこからチーム名を持ってくればいいんじゃねーか?」


「良いアイディアですわ!そこから少し弄れば大丈夫じゃない?」


「なるほど…。その手があったか!」


バリーの考えに賛同するアックス達。すると、先程よりも軽快に考えが出てくる。


「みんなは、どの話が好きなんだい?僕は『明けの明星』が好きだな」


「お、それもいいよな!俺は『円卓の騎士』が好きだぜ」


「私は『黄金の林檎』の話が好きですわ。特に『パリスの審判』がいいですね」


「うーん…あたしは『黄金の林檎』はあまり好きじゃないなぁ。クラウンはなんか好きな話無いの?」


ミリィに話を振られ、クラウンは少し考え答える。


「うーん…。ポートセルムのお話だけど『織姫と彦星』が好きだな」


「なんだそりゃ?面白いのか?」


「聞いた事ないなぁ…。どんなお話なんだい?」


「簡単に言うと、恋愛話だよ」


「なんだよ、武勇伝系かと思ってたぜ」


「恋愛話でしたら、名前にするのは難しいですね…」


「ま、好きな話を言い合ってたから別にいいんじゃない?今度あたしもそれ読んでみよーっと!」


タイミングよくミリィの言葉の後に終業の鐘がなる。ドランが生徒達を注目させてから話す。


「あー、リーダーが決まってないパーティは明後日までに報告しに来い。リーダーが決まらないと演習が受けれないからな!それと、パーティ名が決まってないのか大半だな。まー、1年の時はそこまで必要じゃないが早めに決めておけよ。パーティ名に関しては前期中に報告すること。じゃー、授業は終わり!あとは教室戻ってSHRして下校だ」


ドランはそう言って真っ先に外へと出て行く。クラウン達は談笑しながら、教室へと戻りドランの早く終わらせたいという気配を感じながらSHRを終わらせ、下校するのであった。

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