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白銀の英雄譚(仮)  作者: もぶいち
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王立学園 -前途多難 4-

2限目の鐘が鳴り、ドランが入室してくる。


「はい、じゃー『魔法学』について授業するぞー。まず始めに『魔法』とはなんだ?分かるやついるかー?」


「はい」


「またジゼルかー?まぁいいや。答えろ」


「はい、『魔法』とは個々に存在する『魔力』を消費して具現化させる能力のことです」


「あーん?端折りすぎだ。テストなら文句なしでバツだ!いいかー?『魔法』とは『魔力』と『魔法式』の2つで構成される術式のことだ。簡単に言うと、片方が無ければ成り立たないってことだ。んで、今から勉強する内容は『魔法式』についてだな。1年では『初歩魔法』について詳しく勉強するぞー。まずは『身体強化』だな。えー、『身体強化』は大まかに3つに分かれている。クラウン、説明できるか?」


「はい、『身体強化』は素早さ、防御力、攻撃力の3つに分かれています」


「はい、正解。まぁ、基本だな。これはどの場面でも使う頻度の高い『魔法』だ。えー、魔法式は………こんな感じだ。まぁ、『魔法式』は『刻印』するときに使うからな。詠唱の時には使う必要はないぞ…って、お前らなら知ってて当たり前か。だが、テストには記述が出るからな。しっかり覚えろよー。あ、そうそう。この中で『魔法道具』に興味ある奴いるか?」


「「「はーい!」」」


「おお、3人もいるのか。それなら説明しておかないとな。『魔法道具』についてだが、『刻印』する際には『媒体』となるものが必要だ。例えば『身体強化』の『媒体』としては腕輪なんかが一般的だ。『魔法道具』の利点としては、『無詠唱』で発動出来るということだな。『魔力』を流すだけで効果を発揮するんだ。だが、『媒体』となるものには『魔結晶』や『魔金属』、『魔鉱石』などが必要になる。純度が高ければ高いほど、より強力な『魔法』の『刻印』が出来るようになる。ま、『刻印』する側にも『熟練度』が無ければ上の『魔法』は出来ないけどな。よし、ここまでを黒板に書くからノートとれよー」


ドランは黒板に今説明した事をわかりやすくまとめて板書する。生徒達は板書されたものをノートへと記入する。各々分かりやすいように工夫を入れながら。


「はい、書き終わったかー?次に進むぞー。教科書は6ページだ。んーと、ヘレーナ読んでくれ」


「はい、『治癒魔法について。治癒魔法は各属性毎に存在する。初歩魔法ではあるが必須の魔法となっており、どの職業でも扱える事が前提となっている』」


「はい、そこまで。えー、今から『治癒魔法』の式を板書するが非常に量が多い。量が多いってことは記述問題に多用されるってことだ。しっかり覚えておけよ。えーまず根幹となる部分だが………」


ドランが黒板に複雑な術式を板書していく。生徒達は必死にノートを取る。クラウンもペンを多用しながらノートに書いていく。


「……はい。えー、これが『治癒の魔法式』だ。書くと複雑だが、これが根幹の部分だからな。これを覚えられなきゃテストでは0点だ。で、中身の部分だが『初歩の治癒』の回復量は軽度の怪我なら治せるぐらいだ。これが『中級』、『上級』と上がるにつれ回復量も変わるってことだ。『魔法道具』ではポーションや杖などが一般的だ。まぁ、ポーションなどは『魔法薬学』が専門になるがな。興味がある奴は来年の選択科目で受講してくれ。ここまではいいかー?」


ドランが見渡すと、まだ記入している生徒がいる。その生徒の最後の1人が前を向くまでドランは待つ。しばらくして生徒全員が終わった事を確認し再開する。


「はい、終わったようなので次は発展問題をしてみよう。いいかー?まず、この『身体強化の魔法式』と『治癒の魔法式』を組み合わせた場合どうなるか。『治癒の魔法式』をベースとして解いてみてくれ。ヒントは次のページに書いてあるからな。わからない奴は見てもいいぞ」


授業は答え合わせをしたところで終業の鐘がなり、ドランが午後の授業の再確認を行い退出していく。クラウンは脳がクタクタになるのを感じながら、バリー達と食堂へと向かうのであった。

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