第八代目ベルゼブブ家当主による『神の次元』の言及
この日記は八代目ベルゼブブ家当主であるアウンリン・ベルゼブブ様が神の次元へ外出なされた時に記されたものを翻訳しデータ化して三次元へと持ち運んだものです。
たとえどんなことがあろうと、これの原文を読んでみたいと思ったり、この日記そのものを見てみたいと考えてはいけません。
八万二千年 八月四日
今日私は神の招待を受けて零次元へと向かうことになった。私は零次元へ招待された四人目であるから非常に光栄でありこれから向かう未知の世界へ期待と興奮を膨らませている。今まで零次元がどういったところであるかを記したものはない。私のつたない日記がその最初だと思うと夜も眠れない。どうしたものか。とりあえず、マデュリューヴでも飲んで落ち着こうと思う。
八万二千年 八月五日
今日は零次元、通称神の次元に一日中いた。神はとても気さくな方で私とこの世界について他愛のない話をしつづけた。私が「何か重要な要件があるのでしょうか?」と聞いてみたが、「寝る前の暇つぶしのようなものだ。こんな会話に意味などない」とおっしゃられた。もしかしたら、私は暇つぶしのために呼ばれたのかもしれないが、神の暇つぶしのために呼ばれることは非常に光栄であると私は思う。私はそろそろ帰る時間なので帰りますというと、最後に一言といって「兄弟が来たら起こしてくれ」といった。私にはなんなのかは理解できなかった。
そうそう、神はインテリアというものに非常に興味がないらしい。