第六話 マッチポンプとお調子者達と天罰と!
FlyしてRideしたい。
夢見る物書きです。
初のブックマークに飛び上がって喜び、ご近所さんから苦情が来そうです。
前にも苦情が来たことがあったので、ご近所さんから喉元にナイフを突きつけながら、『次は無い。』と言われました。
嘘です。
作者とご近所さんの戦争を見たい人は、どんどんブックマークしてください。
見たく無い人も、できればしてください。
1
「「「「「「うぉぉぉぉ!!!」」」」」」
逮捕され収監された俺達が各自反省と惨めさを噛み締めていると、牢屋の外から沢山の人の叫び声が聞こえてきた。
そしてそれは看守にも聞こえたらしく。
「何だ今の声は!?
また何か問題でも起きたのか!?
クソッ、俺も応援に行かなければ!」
それを聞き、ボソっとあの看守イケメンですねと呟いているニアを無視し俺とサクラはニヤリと目を合わせ…
「2人共何ニヤニヤしてるの?
もしかして逮捕されてついにおかしくなっちゃったの?まあ前からだいぶおかしめだったけど。
牢屋の次は精神病院に行かなきゃなんて…
ほんと、あなた達は全く…
保護者のあたしがしっかりしなくっちゃね…」
おっと。どうやら一人、俺達の作戦を理解できていない奴がいたようだ。
っていうかそれは俺が普段お前に思っていることだ。
「違うぞバカ。
いいか聞け、今外では何かしら問題が起こっていて、看守はそこに駆けつけなければならない。
いくらお前でもここまで言えばわかるだろう?」
するとアリアはなるほどとばかりにポンと手を打ち。
「看守の手伝いをして早く釈放されるようにするのね!」
「違うわ。この隙にさっさと脱獄しておさらば…」
「すみませーん!
今外は大変なんでしょう?
私達は冒険者ですし、そこそこの力もあります!
ぜひ何かお手伝いさせてください!」
やっちまったーッッ!!!
「そこそこの力があるという自信はどこからくるんだ?それに囚人を外に出すわけにはいかないだろう。
そういえば、囚人の見張りが一人必要だな…」
クソッ。こいつの迂闊な発言のせいで一層警戒が高まった。
どうしたもんかなこれ。そんな事を俺が呆然と考えていたその時。
「もうやめて!!」
看守の言葉を聞いたニアがもう耐えきれないという表情で声を上げる。
おいやめろ、これ以上問題事を増やさないでくれ。
「これは運命…
なのに何で私を信じてくれないの?
心の声に素直になって…お願い…」
何かちょっとヤバめのスイッチが入り、ほろほろと泣き始めたニアにドン引く俺を無視し、こいつはなおも続ける。
「私達は運命で結ばれているの…
これは神からの試練よ。
私たちで協力して問題を解決するの。
そして心を通わせた2人の間には真実の恋が…
そして2人の間に生まれた子は森ですくすく育ちやがて魔王を倒し…」
「よしわかった!君と問題を解決しよう!わかった。わかったからもうやめてえ!」
俺と同じく1人で話を進めるニアに恐怖を覚えたらしい看守が涙目で牢屋の鍵を開ける。
何だかんだで目標達成。
2
外に出た俺達が目にした物とは。
暴れ回る盗賊ではなく。
大声で喚く狂信者でも無く、
全裸で踊る酔っ払いでもなかった。
そう、俺達が見た物とは。
みんなで宴を開き、楽しげに騒ぐ街の住民達だった。
どうやらあの声は悲鳴では無く歓声だったらしい。
俺は一旦あいつらを締めてこようと思う。
「なんかあたしあの中に混ざりたいんですけど。」
「そんなことしたら宴会が即効お開きになるからやめろ。」
掴みかかってくるサクラと俺がいがみ合っていると。
「みんな見て!!街の英雄よ!!」
今度こそ、憎悪と怨念の込められた視線では無く、俺達に憧れと感謝のこもった視線が突然むけられた。
どう反応したらいいかわからない俺達が気まずそうに目を逸らすと。
「いやー、この度は誠にお世話になりました。まさかあの行動が街を救う為のものだったとは。誤って逮捕した事を誠に申し訳なく思います。」
街のトップと思しき偉そうな小太りの人物が俺達の所に小走りで走ってきた。
「そちらの誠に強い力を持つ大魔法使い様が放った魔法で土砂や木が広範囲に抉られ、それを橋の復旧に用いたのです。」
なるほど。そういうことか。
橋を復旧させるには大量の資材が必要だったが、それを確保するのは難しい事だし、もし確保できたとして確保できた頃には餓死者が出ていた事だろう。
それを、サクラが魔法で土砂や木を広範囲に抉った事で、資材の確保がさっさと終わった、ということか。
完全なマッチポンプじゃないか。
橋を壊したのは俺達なのに。
自分達が生き残るために他者から奪おうとしたのに。
何より、一切他人を救おうなんて考えていなかったのに。
俺達英雄?
そんな称号受け取れるわけ…
あるだろ。
俺はこちらに熱い視線を注ぐ皆の前に立ち。
「新しい英雄の誕生を祝福する準備は出来たー??」
「「「「イェーイ!!!!!!」」」」
祝杯を上げた!
3
完全にお祭りムードで馬鹿騒ぎし、その盛り上がりが最高潮に達した頃。
隣に座るさっきまで宴会芸を披露していた魔法使いが突然騒ぎ出した。
「ねぇ、あたしなんか凄い嫌な予感っていうか、超強敵がこっちに向かってきてる予感がするんですけど。
…違うわね。
これは確実にこっちに向かってきてるわ。」
「何だお前酔っ払って遂に幻覚でも見えたのか?
ったく。流石にそろそろ帰るか…」
「違うわよ!
ホントに!ホントになんかやばいのが来てるんだってえ!」
「ハイハイわかりましたよ。
わかったからお前は一旦肝臓にいいものを…」
「何よそれ全くわかってないじゃない!」
「サクラはまたまた…
シンイチ。サクラは私が担ぐから。」
「ありがとなアリア。
ニア、お前もそろそろ…」
「2人共、サクラの言う通りです!!
私の危険センサーにビンビン来てます。
これは相当な強敵です。早く逃げなきゃ!!」
「なんだって?
おいニアまで…」
コイツに毒されるな。
そう言おうとしたその時だった。
突如周囲に閃光が走り上空から炎の柱が延び、辺りを焼き尽くした。
その衝撃の光景に上を見上げた視線の先にいたのは。
超ボス級モンスター。
ドラゴンだった。
何でだよ。
ごめんなさい。
この話で1stシーズン完結し、ハッピーエンドを迎えるはずだったんですが…‥
それは俺の中の何かが許しませんでした。
なので、まだ続きます。
しっかり考えて投稿すればよかったんですが…
ややこしいことしてすみません。
大幅変更またあるかもしれないので心して読んでください。
気をつけます。




