第二話 理不尽と現実と洗礼と!
最後まで書き上げてたのが保存忘れで全部消えてモチベさんが息を引き取りました。
でもその中で頑張りました。
明日学校なのに課題全く終わってねぇ。
1
「いやぁ〜!
楽しみですね!
もしかしたら冒険の途中で添い遂げる殿方と出会えるかも!」
あの妄想ロリっ子の声。
「それはともかくとして、楽しみね!
待ち受けるたくさんの強敵達。
それに恐れをなし、腰を壊しながらも必死に逃げようとするシンイチ。
そして、そんなセコいニートをも助け、大魔法使いの名を轟かせる私!
最高のシチュエーションじゃない!」
そして、自称なんたらかんたらの痛い子の声を聞きながら、俺達は宿に向かっていた。
どうしてこうなった…
まあいい。考えたら負け、気にしたら負け、口に出したら負け、だ。
明日からはより一層疲れる日々が始まるのだろう。
今日は早く寝よう。
翌日。
やけにテンションの高いサクラに叩き起こされた俺は…
「早く起きてクソニート!
いっつも昼夜逆転の生活してるから朝起きれないのよ!
ほらはーやーく!!
はーやーく起ーきーてー!!」
「一旦黙れアンポンタン女!
おい表出ろや!
お前は一旦シメてやらねえと気が済まねえ!
あとニートじゃねえ。ちゃんと学生してたわ!」
絶賛不機嫌中だった。
「2人とも!私のために争わないで!」
どうやらこのロリっ子はまーた妙な妄想を膨らませているらしい…
「誰がお前を取り合うか!
むしろお前を擦りつけ合うところだ!
このアンポンタン女がいなければお前を即刻宿から追い出してまた天井に吊り下げるところだかんな!!」
「あ!!
またアンポンタン女って言った!
この大魔法使いに、このセコニートがまた言った!」
もう朝っぱらからカオスだ。
気づいたらギルドの前にいたが、あのあと俺達がどう和解し、どう話をまとめたのかは覚えていない。
だが、頭に大きなタンコブができていたのを見ると、俺達が武力行使をせずに和解するのは無理なことなのだろう。
2
「ねえシンイチ、あたしなんか高級ドラゴンステーキが食べたい気分なんですけど」
「わ、私は顔が超タイプの長身イケメンが食べたい気分です。」
ギルドに来たコイツらは口々にバカなことを口走っていた。
よくもまあこんなに毎日毎日アホなことを言ってて飽きないものだ。
ロリっ子に関してはもうノーコメント。
そういえば、コイツはなんと言う名前なのだろう。
まだ聞いていなかったな。
「なぁ、そういえばお前ってなんて名前なんだ?
まだ聞いてなかったが。」
「プリンセスニアです。」
食い気味に答えるニアに俺は、
「そうか、ニアか。
コレからよろしくな。」
「いえ、プリンセスニアです。」
「よし、お互いの名前もわかったところでそろそ…」
「無視しないでください!!
私はプリンセスなの!
プリンセスニアなんです!!」
いきなり掴みかかってきたお嬢様には、プリンセスらしい教養や気品のかけらもなかった。
3
「ふーん。
この私の実力に見合うクエストは無いようね。
まぁ、このパーティーには場違いなことに超貧弱弱者のシンイチがいるからこの程度にしておいてあげるわ。」
と言ってサクラがパープルドラゴンの駆除クエストを手に取る。
「むきゃー!!!!」
「あッ!」
俺は怒りに任せ、クエストの依頼書を破り捨てた。
「ちょっと何すんのよ!
いっくら自分に自信がないからって、この私がいるのよ?
あんなクエスト楽勝よ楽勝!
ちょっ!掴みかかって来ないで!
このあたしが迷えるニートを導いてあげるって言ってるのに!
ちょやめなさいって!」
「もういい!クエストは俺が選ぶ。
お前は留守番だ留守番!
肉屋のマークにでもちょっかいかけてろ!
あの兄ちゃん、お前が町中でこの肉は牛のホルバーだから食べない方がいいって言いふらしたせいで肉が売れなくなったって俺に泣きついてきたんだぞ??
お前はこうも面倒事を起こさないとダメなのか!!」
「それは事実よ!
マークがホルバーを部位を偽って売ってたから正義の名の下に天誅を下しただけよ!」
こんのババア〜〜!!!!
4
結局俺がクエストを選ぶことになり、あの馬鹿はゴネていたのだが、俺が選んだクエストを見ると途端にまぁ及第点ねと言わんばかりの視線を俺に向けゴネるのをやめたのでなんだか嫌な予感がしている。
俺が受けたクエストは洞窟に住む吸血生物の駆除だ。
大きさもせいぜいトカゲ程度で、そこそこの装備を整えた冒険者にとっては格好の的だと聞いていたのだが。
ちなみに俺はコイツらが寝ている間にバイトをし、最低限の装備は整えている。
キューラに初日の宿代を返そうとした所今のうちに貸しを作っておくと後でデカい顔できるわ!と言い俺の金を拒否したので、コイツが助けを求めてきた時には借りのことなどすっとぼけて間抜けた泣きっ面を拝ませてもらおう。
「2人とも!
着きましたよ!」
サクラへの復讐計画を立てていた俺はニアの言葉に足を止め、装備を装着する。
まぁ負けることはないだろう。
もしヤバくなったら血なんかなくてもしぶとく生き残りそうなあのアホを置き去りにして帰ればいい。
「来ました!」
ニアの緊迫したような声。
それを見て合図にするかのように一斉に飛び出してきたのは恐ろしい…
蚊だった。
まだ来て数日だが、俺は強く、切実に思った。
俺、この世界嫌いだ。
せっかくの初クエストが普通の10倍くらいの大きさの蚊の討伐ってか?
ふざけんな。
こんなのいっつも草むら走り回ってるから蚊なんかへっちゃらなガキどもにやらせればいいだろう。
ていうかそもそも駆除しなくていいだろう。
全くふざけてる。こんなクエストに15万かけるアホがいるなんて、人を馬鹿にするのも大概にしろ。
そんなことを思い俺が怒りとなんとも言えない喪失感で突っ立っていると…
「あんた何やってるの?
早く戦いなさいよ!
前からバカだバカだとは思っていたけど、シンイチって超ド級の大馬鹿なんでしょ!
あたしですらびっくりよ!!」
なんと自虐的。
「そうですよ!
早く逃げてください!
こいつらは大群で獲物に襲いかかり、吸盤と針がついたその口で体の血、尿、そして…そして…とにかく全部吸い尽くすんですよ!
そして何より恐ろしいのは、………を……し、……することです!」
ごめんよく聞こえない!!
5
一斉に襲いかかってくるふざけた虫けらどもは、ニアの言う通り、夥しい数で空を覆っていた。
蚊が群れるとか。
そしてコイツらは頭もいいのだろう。1番弱そうな俺をターゲットにし、集団で1人をリンチにかける作戦に出た。
まぁせいぜい蚊だ。
俺が住んでいたのは田舎だったから、蚊との争いなんてしょっちゅうのこと。
そんな俺にかかれば‥
かかれば…
かかれば…
えまずいコイツら速いこんなの反則だろこんなデカくて重そうなのにこんな早く動けるとかしかも大群で行動して1人をリンチにかけるほど頭もいいとか絶対おかしいだろ。
だが、
だがだ。
速さはあろうと的はかなりデカい。
しかも俺にはネトゲで鍛えられたエイムもある。
悪いな。勝つのは俺だっ!!
そうして俺が振り下ろした剣をコイツらは…
避けなかった。
でも、当たりもしなかった。
もし俺がこんな理不尽な世界に来るとわかっていたら、あんなバカなことしなかったのに。
もうホントおかしい。
無茶苦茶なことにコイツらは。
見た目クソ雑魚の虫のくせにコイツらは。
小さいくせにコイツらは。
一丁前にワープが使えたのだ。
蚊の周囲に紫色の魔法陣が大量に出現し、消え、そしてまた俺の後ろに…
「エイ!あれ?どこに…」
プワーン。プワーン。プワーン。プワーン。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ニアの話をしっかり聞いていればよかった。
6
「ん…
ここは…」
俺は気付いたら宿のベッドに寝ていた。
「ッ!!」
俺の純粋で無垢な肉体にあのバカとロリっ子にイタズラされてないだろうか。
俺は慌てて自分の体を確認し、そんな俺を訝しげに見る2人の存在に気がつく。
「ニートのくせに調子に乗って蚊の大群に突っ込んで死んだと思ったら、目が覚めると同時に体を弄り始めるとか、とうとうイカれちゃったの?
ねえ、今からでも遅くないから、あたし達パーティーを移籍するべきだと思うの。」
「そうかもしれませんね。
ちょっとこの人からは危険なオーラが漂っています。
ちょっとギルドに行ってパーティーメンバー募集を探してみましょうか。」
そんなことを真面目な顔で抜かす。
それはこっちのセリフだ。
どうやら俺は、あのあと蚊の大群に体液を吸い尽くされ、スルメのようになっていたところをこのバカに助けられたらしい。
クソッ。その時俺が意識を失っていたことが悔やまれる。
「ねえニート。この美しくも気高いこの私があなたの守る価値があるかちょっと怪しい命を救ってあげたのよ?」
コイツは何が言いたいんだ。
「今日の料理当番はあなたが変わるべきだと思の。」
クソッ…
既成事実‥.
作家に似た何か。
夢見る物書きです。
星五つくれたらセコニートが夜這いに行きます。
これから前書き、後書きも書こうかと思います。
終わり方雑だな…




