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第九話 アットホームな職場と楽しい労働と襲撃と!

一回ログインできなくて焦ったー!

続編がちゃんと書けて良かった!

今回はストーリーが進まずドタバタしてて、ダラダラ話が進みますが、そう言うことを覚悟でお読み下さい。

            1

「すみません!この仕事に応募したいんですけど!」

ポスターを手にした俺達は、職場で楽しそうに仕事をする将来の先輩に声をかけていた。顔は痩せ細り骨張っていて、目の下にはオシャレで最先端なドス黒いアイラインを引き、ヨロヨロフラフラと弾む足取りで仕事をしている。楽しすぎて寝る間も惜しいのだろう。

「ねぇ、この人なんか変よ。他の仕事を探しましょう。」

「アリアお前、そんなこと言って、そんなに働くのが嫌なのか?全く、アリアは全く…」

「ちょっと!手に入れた報酬を食い潰してずっと働いてなかったシンイチに言われたくないんだけど!」

俺達が早速喧嘩を始めると、それをみていた先輩は…


「早く逃げろ!」


「「え?」」

俺たちを庇うかのように突如覆い被さってきた。

「ねぇ、これって明らかに痴漢よね。」

「違うわ!とにかく早く…!」

「どこから逃げるって?」

「ヒッ!」

突如現れ、先輩に親しげに腕を回し微笑んだのは、支配人と思われる恰幅のいい男性だった。

「やぁ、やぁ、君たちが新人かい?歓迎するよ!彼はちょっと疲れているんだ。この仕事が好きすぎるあまり、止めても仕事をやめなくてね。」


「ほーらね思った通りだ。」


「バカッ!そんなわけないでしょ!

すみません、私達この仕事はやっぱやめて…」

「へ〜残念だなぁ…

温泉にスイーツバイキングに高級エステ完備なのに…」

「へ?」

2

俺達に任された仕事は、鍛冶場で鉄を作るというものだった。もちろん素人には難しい業務だが、先輩の丁寧な指導のおかげで、俺達は仕事をこなしていった。

労働者の朝は早い。

俺とアリアは朝早く起き、朝風呂に入り、ご飯を食べ、仕事をし、寝るという規則正しい生活をしていた。職場の横に労働者が寝泊まりできる寮が併設されていて、労働の疲れを癒すことができるようになっているのだ。

ある朝。

向かい合い朝ごはんを食べながら二人で雑談をするのが、俺達の日課になりつつあった。

「ほらね、この仕事悪くないだろ?」

「確かに悪くないかもね…ご飯美味しいし…

って、なによ、じっと見て。」

「いや、朝からよく食べるなぁと。」

「そんな言い方はやめてよ。」

顔を赤らめるアリアに、一言。

「太った?」

その日一日口を聞いてもらえなくなった。

次の日。

「ねぇシンイチ見て!全部のせ〜!」

トレーに全てのスイーツを乗せ、嬉しそうに笑うアリアの姿は、日本で見たことのあるドカ喰い系の女芸人に似ている気がしたが、それは口にせず、

「よ〜し、俺もやろ〜っと!」

楽しい生活を満喫していた。

またまた次の日。

エステとやらに行ってみた俺達は、初めての本格マッサージとやらを経験した。

「きもちぃぃぃぃ。何だこれちょーヤバイ。体とろけそう。あぁぁぁ!そこぉぉぉ!」

「ヤバイ薬入ってるみたいだからやめてよ恥ずかしい…んぉっ!きもちぃ!そこぉぉ!!」

結局俺達はそのまま爆睡し、翌日叩き起こされた。

と、こんな感じで、俺達の労働ライフは、楽しくあっという間に過ぎていった。

           3

「実は君達にとっても大事な仕事を頼みたいんだ。

もちろん給料は上げる。」

突然オーナーに呼び出された俺達は、出世のお話をもらっていた。そんなのもちろん…

「「やります!!」」

内容も聞かずに引き受けてしまった。

「君達に頼みたいのは、この溶鉱炉の火の番をすることだ。2人で交代で眠ってもいいし、火を絶やさなければ何をしていても構わない。どうだね?」

まぁ大変そうだが…この生活を手放したくはないし、やれば何とかなるだろう。

どうやら、アリアも俺と同じ考えらしかった。


その夜。

俺とアリアは溶鉱炉の前に寝袋をしき、火を交代で見張っていた。今はアリアが寝る番だが、暗闇に2人きりという状況に変に緊張しているらしく、しきりに俺に謎なことを話しかけ続けていた。

「ねぇ何で時間は飛ぶように過ぎていってしまうか知ってる?それはね、時間を潰そうとする人がいっぱいいるからよ!」

「おいやめろ、そんなくだらない話を聞き続けていたら、気がへんになりそうだ。精神衛生のためにも、もう黙って寝てくれ。」

「でも…」

「寝ないとこのあときついぞ?」

「はーい。」

しばらくして

「おい、おいって。交代の時間だぞ。」

「スピー……」

「だから寝ろと言ったのに…

早く起きろ!」

「あと少し寝させて…

ちょっと、起きるからほっぺつねるのやめて…!」

抵抗するアリアを起こし寝袋についた俺は、10分も経たないうちに、アリアの悲鳴で飛び起きた。

「何だよ今度は…ゴキブリでも出たか?」

倒れ込むアリアの顔は赤くなっていて、誰かに殴られたようだった。

「困るよ、それでは。」

俺の頭上から声をかけてきたのは、支配人だった。

「あんた…」

「そこの子が寝てる間、君が火の番しないと、君もこうなっちゃうよ?」

「俺達を見張るため起きてるくらいなら絶対お前が日の番したほうがいいだろ。何でわざわざこんな…」

「……からだよ。」

「何て?

「君達の顔が苦痛に歪むのを見るのが気持ちいからだよ!

フヘヘ、フヘ。フヘヘヘヘ。」

暗闇に浮かび上がる支配人の顔には、ねっとりとした笑みがこびりついていた。

4

それから俺達の地獄の日々が始まった。

毎晩毎晩徹夜で火を見張り、寝たら殴られる。仕事をやめたいというと、殴られる。自由だったおかわりも、しようとすると、殴られる。もはやブラックであることを隠そうともしない支配人の独裁は、俺たちを文字通り支配した。

「何でフラミンゴは片足あげて眠るか知ってる?両足上げたら倒れるからよ!!どお?傑作よね?」

アリアは2人きりでなくともセンスのない冗談を言うようになってしまった。

「ハッハッハ!君達もここの仲間入りだ!そんな不安そうな顔をするなよ!働くって最高!ヒャッハー!」

先輩はとうにネジが外れてしまっていた。

そんな中で唯一正気を保ち続けていた俺も、頭がおかしい連中に毒され…

「アリア!今日の夕飯は何だ!」

「黙ってオーブンに入りなさい!」

「「ハッハッハッハッハッハ!」」

楽園の住民の仲間入りを果たした。

           5

 ドゴンッッ!ガシャーンッッッ!!

そんな日々を送っていたある日、寮に物凄い爆風と、振動が走った。

「何だ今のは!ついに天国からのお迎えか!!?」

急いで様子を見にいった俺たちが見たのは、土埃の中から姿を現した、2人の救世主だった。

「シンイチ!アリア!何日も外に出たまま連絡もしないで!その間誰が家事をしたと思ってんの!!夕飯抜きだからね!」

「一体何があったんですか?まぁ、碌なことじゃないのは大体予想がつきますが…

っていうかシンイチ!ギルドの入り口にあるマークを私の顔にするようギルドに交渉しに行く約束はどうなったんですか??あとでしっかり話を聞きますからね!」

「そーよそーよ!あとあんた!これ以上アリアとシンイチをおかしくするなら、建物にソニックブラストを毎日放っていってもいいのよ!」

「ヒィッ!誰か警察呼んでくれ!」

「ありがとうございますサクラ様にニア様。俺達ほんとに大変だったんだよ。」

「全く心配したのよ?怪しい誘い文句に釣られてあんた達がずっと帰ってこないから助けにきてあげたのよ?金に目が眩んだシンイチはともかく、アリアまで騙されるなんて!」

「言葉遣いには気をつけろよお前。」

「あんたこそ救世主に飛んだ口のききかたしてくれるわね。」

「まあまあ、みんな揃って良かったじゃないですか。家に帰ってココアでも淹れますよ。」

「あ、そうだお前ら。このおっさんな、俺達に偉いことしてくれたんだぜ!この建物一旦サクッとぶっ壊しちゃおうぜ!なぁ!」

「私も賛成!私殴られた!あー痛かったなー傷ついたなー。」

「チッ…調子に乗りやがって…」

「ウェーイ、帰ろう帰ろう!ベロベロバー!」

「帰ったら説教ですからね!全く…」

「家事はしっかりやりなさいよ、あんた。」

騒がしく帰る俺達を、支配人は恐ろしい形相で並んでいるのに気付いたものは、誰もいなかった……





アリアってドリアみたいだな。どうも、夢見る物書きです。一時アカウントがなんか凍結されてて書けなかったんですが、なんか治りました。お騒がせしてすみません。前書きで言った通り、今回はドタバタダラダラしています。ゆったり呼んでください。面白いものを書けるよう、頑張ります!呼んでくれてありがとう!

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