8話 リア=クードル...再び爆誕?
皆様お気づきですか?冒険者ギルドに登録に行った5人...
名前上がってない方...やっと出番ですw
「ファ〜ッハッハッハー♪我、ココに肉体を得たり!」
...ぅぇえっ!?開口一番ソレなの?しかも...
「大精霊にして久遠の時を司る『リア=クードル!』ここに爆誕せり!!!」
ポッカァ〜〜〜〜〜ン………
私を含めその場に居た全員が...固まった...
12月に入りやっと求める寒さがやって来た。
「寒ぅ〜い!」
私は暖炉の前で温まりながらゲビックに聞いた。
「そろそろ行けそう?」
「急かすでないわい!俺らぁ寒さにゃ強くねぇんだよ」
見た目に反して女々しい事を言うと最初は思った。が、彼いわく
「絶えず炎の前で居るような輩だぜ?俺たちゃ...暑さにゃ強いが寒いのはよぅ...」
言われてみればそうかも知れない。
そんな事を考えていると
キ゚ィ...(ブォォォー)バタン!
「寒いよー…」
やってきたのはヨーマンだった。
「車の中はどう?」
私の質問にヨーマンが答える前に
「まだ無理だろ!10分も経ってねぇよ」
ゲビックが先に答えた。
「大きさを考えな?嬢ちゃんよ」
「魔力内燃機関の出力ってそんなに低かったかしら?」
ゲビックの言葉に私が疑問を投げかけると
「嬢ちゃんの居た世界に有る内燃機関と作りが違うだろ?」
そう言われて「あっ!そうか排熱利用出来ないんだ」と呟くと
「厳密には熱の総量が違うんだよ。冬山仕様にしようとする嬢ちゃんの発想が、俺らたぁ違うんだよ!」
ゲビックの一言に皆が頷く。
そうこうしていると
キ゚ィ...(ブォォォー)
「そろそろイケるぜぇ!」
(ブォォォー)「「「寒い!寒い!寒い!」」」「さみぃぞ!小僧!!!」
文句を言ってる暇があるならさっさと車に乗り込もう...
ギュム!!!
皆考える事は同じだった。
「何してんだ?」平気な顔をしている筋肉ダルマは無視して
「ヨーマン戸締まり「うえぇぇぇぇ!!!」ヨロシク♪」
私のサービスを見る前から嫌そうな顔をしたヨーマンの声を聞きながら
...バゥ厶!!
車の扉を閉めた...が
「アヴェイル?」「ん?なんだ?」
マヌケな声で答える【脳筋】に
私とクレアは「「ドア閉めて呼びにきなさいよ!!!」」
二人の声がハモった。チラッとゲビックを見ると...(暖気口前で)置物と化している。
...計測器類のチェックをしていた(運転席と後部車両は隔離されている)カーウィンは、運転席で暖かそうだった。
「見つけた!」
双華と呼ばれる氷の精霊は、見つけようとして見つけれるような代物ではない。
正直氷華を2体入手すれば、ホムンクルスは造れるのだが
『双華以外、却下です。乱視には、なりたくありません』
精霊核にそう言われては仕方がない。私だってそうなる確率が高い...
と言われたら、同じダダをこねるだろう。
実際、精霊核が探して3日で見つけれたのだ。僥倖だろう...正直こんな探し方でなければ...
ビュオォォォォォォ
「聴け!風の精霊よ!大気を圧縮し力を顕現せよ!!」
空から私の強襲を喰らった双華は一撃で沈み、私は自ら生み出した魔術のお陰で地面に衝突せずに済んだ。が...
「寒、アヴェ、カー、捕縛...」
口が悴んで声にならない。私は
「ビャ゙ャ゙ァァァァァァァーーー……ン゙ッッ!!!」
クレアに抱きつき服の上下から手を入れた。その横でカーウィンとヨーマンが双華の捕縛をし...
ジィィィィィィ.........
隙間から見えそうな、見てはイケナイ胸を見ようとしているヤツにクレアは
「アヴェイルさん見てないで助けて下さいぃ!!!」
懇願しているのをよそに、私は右手で両胸を交互に、左手でお腹をぐるぐる弄り暖を取るのだった。
因みに見つける方法だが...魔力で作った空間を温める(気球の原理)事で空を飛び、見つけたら魔術を止めて急降下する...一瞬で済むから大丈夫と精霊核に空中での制御権を与えたが...
「二度とやらない」
と心に誓った。
「は、はやく...やりましょ...」
まだ震える私の事などお構い無しに
『否、暖を取って下さい』
と言って発熱気を念じてきた。そこには
「ん?お嬢も来るか?冷たくて気持ちいいから俺はいいぜ♪」
普段女性から「汗臭い」と言われ煙たがられているせいか、アヴェイルは嬉しそうだ。
そこには既にさっきアブナイ眼で観賞されたクレアが、変態セクハラ野郎の右手を握り自分の左手に巻き付ける形で抱えている。だが私は、手の甲が胸に当たって悦んでいるエロ猿の赤くなった顔を見逃さなかった。
それを見た私はアヴェイルにニッコリ笑顔を向けて右手をヤツの左手に恋人繋ぎで指を絡ませ腕を反らせる形で脇の下に入り、お尻を左足の太ももに乗せた。首を反らせ左上を見上げると...
「お嬢、可愛いけど(胸が自分の上椀に)当たらないなぁ♪」
グビキッ!「ウギい゙い゙っ!?」「どうしたの?私の上目遣いが可愛いんでしょ♪」
逃げようとする性犯罪者予備軍の太ももにお尻を乗せたまま、全体重を後ろに押し付ける。
ふとクレアを見ると、私と同じ事をしていた。
二人して受刑者と化したアヴェイルを、とびきりの上目遣いで見上げながら可愛く♪
「「このエロガッパ♪」」ググビキュッ♪「(ヒハアゥ!)」
締め上げた。アヴェイルの声にならない断末魔を心で聞きながら
「「成敗!!」」私の声とクレアの声が重なった...
「あぁ!そういう事か!?」
この顛末を見てカーウィンが【成敗】の意味を覚えたのは、不幸中の幸いだった。
アヴェイルを懲らしめ身体も十分温まった私は
「いけそう?ゲビック」「とっくに出来とるわい」
ゲビックに呆れられた。
私は既にヒトガタに成った透明の容器の後ろに立ち魔導式端末に手を乗せた。
「このまま魔力を込めれば良いのよね?」
私の問いにゲビックは頷いた。
「じゃあ...いくわよ!!!」
私は屋敷と同じ要領で魔力を流し込んだ!
指輪の方は既に魔導式端末に取り付けてある。
「キィゥーーーーーーーンンンンーーーー−−−−−…」
ん?いつもより余裕がある...魔導式端末の方に!!!
「キィゥーーーーーーーンンンンーーーー−−−−−…」
私も総魔力量は上がっていたがこれは...ッング!?
クレアが魔力回復薬を咥えさせた。
「飲んで下さい!」
クレアの言葉に頷きながら少し上を向き飲み干す...が
(足りない!)思う間もなく...ッング...
目で(優しくして!)と訴えるも...
...わんこそば...
クレアとヨーマンと...アヴェイルが!?
必死の形相で...魔力回復薬を開けていた。
「もう良いぞ」
ゲビックの声に安堵しながらホムンクルスを見ると
「ミノムシの中身みたい」
私がボソッと言うと見たことない筈のクレアが
「ソレって蛹の事じゃ...」
私はクレアの瞳を見ながら頷くと
「「ウッ!」」
魔力回復薬で私も嘔吐いた。
そんな私たちを余所に金髪以外私にソックリな真っ裸の耳長族が大声で......
冒頭に続く!
冒頭...私なら耐えれません




