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転生先が公爵令嬢だったのでちょっと世直しして来ます♪〜昭和世代の倫理観で勧善懲悪世直し祭り〜アベさん!カイさん!やっておしまいなさい!  作者: 石上 三歳
2章 学生編突入!騎士軍学校は敵だらけ〜高貴な者には義務が無い?〜

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20/23

5話 サクヤの思惑

セシル「4話と5話...逆の方が」

三歳「言うな。プロット追加したらこんな事もあるさ」

クレア「始まります♪」

リア「今日は早いの!?」

「報告は以上で御座います」


言い終えると当主は少し間を置き、私にいつも通りの言葉を告げる。


「引き続き任務を遂行せよ」「ハッ!」


私は跪いたまま礼をして当主の間を後にする。


このお方(フェルナンド様)はやはり...)


声には出さず私はドール家とエルフ家を(隠し通路を使って)繋ぐ地下通路を経て(自身の邸宅まで)戻った。


「リノ」


自室に入ろうとしたところで父に呼び止められた。


「何でしょうか?お父様」


部屋に入り父に用件を伺うと


ドール家当主(アレ)は何と言っていた?」「いつも通り任務を遂行せよと」「そうか」


たいして蓄えれてもいない髭を撫でながら、父は尊大な態度で頷き窓の外を観ている。


「お前はまだアレに付き従いたいと思っているのか?」


「まさか...アレはもう終わりを迎えるだけの、形骸化した家でしょう」


「分かっているなら良い。ノース家がまた力を付けたが...」


「あのような醜い政治を理解していない家柄だけの俗物など、ドール家に比べたら追い落とすことなど...」


容易(たやす)いとでも言うつもりか?」「はい。裏取りは山程ありますから」「ならば良い」


国家の趨勢など微塵も考えていない愚かな父には、ドール家はおろか偽りの主従関係であるノース家すら馬鹿にする資格など無いと腹の中で思いつつ私は父に耳障りの良い答えを示した。

納得して出ていく父の背を見送ったあと部屋に戻り私は


「バエル様」


私の呼びかけに答え姿を現す一柱...


『あの娘、使えそうか?』


しわがれた声で答えたのは、悪魔族序列第1位にして王でもあるバエル様...


「まだ分かりませんが、その知識はこの世の物とは思えないものばかりでございます」


『ソレは分かっておる。人物像はどうだ?』


あまり答えたくなかったが聞かれてしまったので正直にお調子者であることを伝えると


『フハハッ!そうであるか!ならば良い』


なぜ笑いながら機嫌が良いのか分からず怪訝な顔をしていると


『あの者の生い立ちでこの世界で生を受けたならば、あの者の父同様になるのが常...そうならぬどころか愉快な言動を取り、自身のやりたい事を行えている時点で傑物であろうよ』


「自身の才に溺れている能天気な娘の可能性も否定出来ませんが?」


私の言葉にバエル様はコチラに向き直り


『それならば始めにソナタは我にそう報告したであろう』


ニヤリと笑ったような気配を(かも)しながら告げた。


「半信半疑ではありましたが」『それは職務がそうさせたのだ。これからもそれで良い』


私の言葉にバエル様が容認してくださったのを受けて、頭を下げると


『マルバスと会ったな』「はい。人の姿から変質するところは圧巻でした」『アレはアヤツしか出来ぬ』


予め全ての悪魔族の特徴を聞いていたが、実際に見ると聞くでは大違いである。

バエル様が人の姿をとる時は誤認させるのに対し、マルバスと呼ばれた悪魔族は物理的に変化したのだ。


「セシル公女がマルバス様に同質の悪魔族を集めるよう指示していましたが、如何致しましょうか?」


『何もせんで良い。我の願いは知っておろう』


私の問いに自らの願いを想起させ、こちらを見てくるバエル様に


「はい。仰せのままに」


私は深く礼をした。



挿絵(By みてみん)



「今日は実技の授業がありますから、魔具を忘れないようにして下さい」


「それ、私の仕事なんですケド〜」


サクヤの言葉に異を唱えるクレア


「あぁ...そういえば普通の人は魔具が無いと術式が組めないんだっけ?」


「は?何を言ってるんですか?魔具が無いと術式が()()出来ないでしょう?」


私が言った事に今度はサクヤが何を言ってるんだと言わんばかりに反論する。


「出来るわよ」


私がそう言って術式を組み上げ5秒ほど維持し続けると


・・・・・「はぁ〜〜〜〜〜?」「アハハハッ!普通はそう思いますよねぇ」


サクヤは呆気に取られ、クレアが笑った。


「セシル様...ソレ、絶対学校ではやらないで下さいね」


「分かってる...ケド」


言いながら普通の魔具を持って術式を組み上げると


・・・ピシッ・・・


「こうなるのよ」「いやぁぁぁ―――!?」「あっ!ごめん」


どうやら近くにあった魔具はクレアの物だったようだ。


「ようするに魔力が逆流する事無く、且つ安定して供給も出来る程高濃度の魔力が練れる。って事ですか」


「子どもの頃から本を読んで練習してたから、今では皆みたいに魔力を垂れ流すような事が出来ないわよ」


サクヤがやや呆れつつも納得しながら言う事に、私は少しだけ不満を言う。


「嫌味にしか聞こえません...それよりも魔具無しでどうするんですか?」


「それならゲビックに頼んであるわ。今日の授業で必要な事は知ってるから流石に持ってくると...」


私が言いながら扉の方を見ると丁度ゲビックがやって来て


「あたかも事前に伝えたみたいに言うんじゃねぇ!授業の時間割表見てからだったじゃねぇか!」


言った一言にサクヤはため息をつき、クレアは何とも言えない表情で笑った。


「仕方ないじゃない...最初は魔具無しで魔力循環を覚えるでしょ?そのまま魔力操作の練習したから無いのが当たり前になったのよ」


普通は早くても5歳を超えてから魔力を扱う指導を大人から受けるが、私は本を読み独学で学んでしまった。その時、魔具を与えられるべきタイミングで勝手に覚え始めた私には魔具は無かった為、試しに術式を組んでみたら...流石に1回で成功とはいかなかったが手応えはあったので、そのまま練習していたら出来てしまったのだ。


「なぜ魔具無しでそのまま魔力操作の練習をしちゃったのかは分かりませんが、セシル様らしいと言えばそうかもしれませんね」


「まだまだ序の口ですよ」


サクヤが私らしいと納得するのを見ながらクレアが要らない事を言い、サクヤに睨まれる。がその後サクヤが私を見ながら


「でしょうね」「ちょっと待ちなさいよ」「さっきからずっと待っておるわい!」


サクヤの切り返しに文句を言ったらゲビックにどやされた。


「ごめん。ゲビック」


そう言って受け取ろうとしたら2本有るのでゲビックに聞くと予備だと言うが


「さっきお嬢様が壊したのでコレは私が貰いますぅ?――――――何ですかコレはぁ?!」


クレアが使い勝手を試そうと簡易術式を展開しようとしたら、彼女は術式中に魔具を放り出した。


「ソレは嬢ちゃん用に(こしら)えたモンだ。通常の10倍は魔力を込めんと使えんぞ」


「って言うか(魔力を)吸われたんですけどぉ」


「差し詰め【吸魔ロッド】ってとこかしら?」


まぁ私が魔術を使う場合、普通の人より威力が大きくなる。今サクヤに吸魔ロッドと呼ばれた魔具を手にし術式を組み上げると


「普段の半分位かな?」


そう言って窓の外に今生み出した水の塊を捨てると、サクヤがさっきクレアが手にした魔具を持ちながら


「やっぱり規格外ですね」


と、つぶやきながら私に予備の魔具を渡してきた。


「そろそろ馬車の用意が出来ますよ」


サクヤの言葉に


「だからソレは私の仕事なんですぅ〜〜〜〜・・・」


クレアが律儀に突っ込みを入れながら走っていった。多分予備の魔具を取りに自室に向かったのだろう。


「相変わらず騒がしいお屋敷ですね」


サクヤの嫌味にしては明るい感じの声を聞きながら私は馬車に向かい、サクヤと共に乗り込みクレアを待った。

読んで頂きありがとうございます(╹▽╹)

☆☆☆☆☆評価…可能であれば…

リアクション……お気軽にして頂だけたら幸いです♪

感想、レビュー…ハードル高いと思いますが頂だけたら嬉しいです(≧▽≦)b"


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