第9話 落とし穴
「おい、舞!何してるんだ!」
中では、ツヴァイとなった舞と怪人が戦っていた。
「ちょっと宝未さん!」
「戦うなら先に言ってよぉー!」
「きちゃダメです!」
「え?」
地面から砂ぼこりが立ちのぼり、その影響で砂の地面が消えていった。
「え?穴…?
うわあああぁぁ!!!」
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「いったたたた…
どこだここ…?」
宝未が立ち上がると、そこは赤い宝石があちこちに張り巡らされている、洞窟だった。
「すっげえ!売れば大儲け…じゃなくて!
早くここから出なきゃ…」
宝未は上を見上げた。パッと見、よじ登れそうな凸凹などはない。
「どうすっかねぇ…
なんだあれ」
宝未が前をもう一度見ると、そこには土の上にパソコンが置いてあった。
「電源がついてる…」
宝未は引き寄せられるように、パソコンに向かった。
するとそこには、『ファイル2』という名前のファイルが1つだけあった。
「2…」
ファイルの中には、『第2英雄 ツヴァイ』とだけ記されてあった。
宝未がそれを読み終えると、後ろにさっきまでは無かった、銀色の鉱石があった。
「なんだこれ…
プラチナか…?」
洞窟はポケ◯ンSVの最後の方に入る洞窟の中を想像してもらうと分かりやすい。