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黒曜の結末

黒曜こくようは、深紅の夜空に君臨する魔王だった。漆黒の鎧に身を包み、その双眸は星々を凍てつかせるほどの冷酷さを湛えていた。彼が率いる悪の組織「DEEP」は、破壊と混沌を撒き散らし、人々を絶望の淵に突き落としていた。

しかし、黒曜の心は、深淵な孤独に蝕まれていた。幼き頃より「力こそ正義」と教え込まれ、弱者を踏みつけることで己の存在意義を確かめてきた。だが、その胸には満たされぬ渇望が渦巻いていた。

正義のヒーロー「フレイム」は、黒曜にとって宿敵であり、同時に心の奥底で求めていた光でもあった。フレイムの優しさと強さは、黒曜にとって眩しすぎた。フレイムのように、誰かのために戦いたい。そう願いながらも、黒曜は己の業に囚われていた。

宿命の対決の果て、黒曜はフレイムに敗れた。深紅の炎に焼かれながら、黒曜は初めて「正義」の意味を知った。それは、己の力を誇示するのではなく、人々を救うためにあるのだと。

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