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世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
物質編
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9・ここからやっとはじまりって

9・ここからやっとはじまりって


いろいろと面倒な知識を吹き込んでしまったかもしれないけど、このへんまでが知っておかなきゃいけない素粒子の最低限の振る舞いだ。


そんな新しい認識をもとに「世界のつくり」を説明するというのが、このお話のテーマなんだ。


このお話は最初、石ころを砕いて小さくしていくところからはじめた。


今度は逆に、いちばん小さな単位である素粒子から、大きな石ころをつくり上げていく。


そうして、なぜ手応えスカスカの「無の震え=波」が、硬くて重量があってみっしりと密度を持ったこの物質世界を構成できるのかを説明していこうと思う。


ところで、さっきからぼくはお話の中で「素粒子」という言葉を使ってるけど、「量子」という呼び名はどこにいったんだ?と感じたかもしれない。


実は「量子」とは、波とつぶの姿の間を行き来する最小単位物質の素行や現象を総合した、言わば性格を表現するニックネームみたいなものだ。


一方の「素粒子」は、その子そのものをシンプルに表す古典的な言いまわしだ。


なので、お話をわかりやすくするためにここは、ミクロの舞台を立ちまわってくれる登場人物を「素粒子」と(主に)呼ぶことにする。


さて、お話の序盤に出てきたクォークを覚えてる?


石ころを刻んで刻んで、原子にして、原子をまたパーツに分解して、そして最後の最後に「もう分けられない!」という最小の部品が、クォーク(と電子)という素粒子なんだった。


世界を取り巻く約束ごとを知った今、やっとそこにたどり着くことができた。


正確な形で、だ。


つづく

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