表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
生命編
84/117

16・ダーウィン進化、って

16・ダーウィン進化、って


ようやく性能を得たからだだが、せっかくつくり上げたところで、あっけなく壊れ、滅形し、崩壊し、霧散し・・・何度も、何度も、何度も、生まれては消え去っていった。


それは彼ではなく、からだをつくり上げることに成功した彼の仲間たちが、だ。


その淘汰の結果、彼が残った。


最も生き残るにふさわしい、彼のからだのみが。


だからと言って、彼にはなにができるわけでもない。


ただエネルギーをつくり、そのエネルギーをまたエネルギーをつくるという作業に当てる、自転車操業だ。


ところが、投入したエネルギーは、投入した以上の仕事を決してせず、つまり等量のエネルギーをつくり出すことができない。


エネルギーに仕事をさせると、必ず再利用不能な熱のロスをつくり、これが熱力学の第一法則が言うところの、エントロピーの増大となる。


このロス分を彼は、外からのエネルギーでまかなう必要がある。


チムニーに身を寄せてる間は、周囲に満ちた電子の流れを利用すればいい。


しかし、彼はそのぬるい立場から独立をしたかった。


自分のことは自分でやる、という、これまた生命体としての根源的な突き動かしがあった。


そして彼は、やってのけた。


無限に近いほどのおびただしい実験をくり返し、役立たない方法を捨て去って、ついに最後に残った最善の方法論を採用した。


新陳代謝・・・すなわち、エネルギーの足りない分を補うだけの物質を外界から得、内部で利用可能な状態にまるめて用いる、という補完方法にたどり着いたんだ。


摂取と排泄。


が、実はこれまた彼が自覚してやったことじゃない。


自然による自律的な営みの結果として起こった、最古のダーウィン進化だ。


つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ