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世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
生命編
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10・RNAワールド、って

10・RNAワールド、って


物質同士の偶然の連なりからついにDNAが形づくられてしまった・・・ってことになってるが、(デオキシリボ)核酸の単体による働きで遺伝子が下の代に移り、そっくりの形質が継承される、なんてわけじゃない。


その作業には、酵素が二重らせんをほどき、メッセンジャーRNAが駆けつけて情報をコピってトランスファーRNAに知らせ、素材をリボソームという工場に集積して設計図通りに組み立てる・・・という連綿とした規律が必要だ。


そこまで高度なやつを原形質にもまだなってないの彼に要求するのは、酷だ。


なので、とりあえずは「DNAになりきれてない情報媒体」である「RNAによる生命前駆体」ができた、としようではないか。


生命世界の最初期はRNAが支配してたという「RNAワールド」説だ。


RNAもまた、糖・リン酸・塩基による横構成ユニットを縦一列に連ねたもので、いわばDNAの二重らせんの片側だ。


この(リボ)核酸の使い勝手のよさは、遺伝情報の担い手であると同時に、エネルギーを自前でまかなうことができる点だ。


聞くひとが聞いたらびっくりするだろうが(わからないひとはぜんぜんわからないだろうが)、このRNAって子は、遺伝言語の四つの塩基のひとつであるアデニンと、身を削ったリボースを使って、アデノシンをつくるんである!


ね、ね、びっくりでしょ。


アデノシンと言えば、現世生物の細胞内にいるミトコンドリアがつくってくれる元気玉(エネルギーの素)であるATP(アデノシン三リン酸)を思い出すじゃない。


要するに、アデノシンもリン酸もあらかじめふところに持ってるRNAは、すでにチムニーの陽子勾配による電力供給を受けずともすむ、自家電力発生のメカニズムを開発しつつある、ってことなんだよ。


・・・って、今回は難しい化学知識を飛び交わせてごめん。


だけど次回、もっと奇跡みたいな分子生物学のエネルギー製造装置をお目に掛ける。


つづく

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