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世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
生命編
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9・生命のエネルギー製造装置、って

9・生命のエネルギー製造装置、って


たちまちDNAまでつくれてしまったが、実際にそううまくいくものだろうか?


だけど、材料とそれに作用する自然法則がわれわれの世界に与えられた以上、後から振り返れば、実際にうまくいって当たり前だったんだ。


DNAは40塩基ばかりを並べればパーツとして役立ちはじめるようだから※1、宇宙に「環境どんぴしゃ!」の地球型を含むような惑星系が10の30乗個ばかりもあって、その地で無限に近いほどの機会を積み重ねられる安定した時間があれば、奇跡は起き得る。


その非常に小さな可能性を実現したのが、たまたま地球だった!・・・という逆見解をすれば、まったく不自然じゃなかろ?


そういうのん気な考え方で、わが説は突き進む(この読みものは、サイエンスの形をしたファンタジーなんで)。


さて、前章でさまざまな物質に化学反応を起こさせる際に、チムニー内を流れる電流をエネルギーとして用いた。


しかし、生命体の基本である「閉じた系」においては、外界からのオープンなエネルギーをこうまで無尽蔵に取り込むことは難しい。


環境から独立し、単体としてフリーな活動をはじめるには、ぜひともポータブルなエネルギー生産機構を体内にパッケージしたい。


後に発生する動物は、主にミトコンドリアという「元気玉製造装置」を細胞に内蔵してるが、これを稼働させるには酸素がいる。


ところが、太古の環境に酸素は皆無で、この活性な燃料を生産するには植物・・・とりわけ、葉緑素が必要だ。


先のことを明かしてしまえば、後の動植物は「ミトコンドリアや葉緑素という生命の先駆体」を食べ、いつの間にか体内に住まわせて飼い慣らし、エネルギー生産機構として利用するに至ったんだった。


つまり、エネルギーを消費する生命体が現れる以前に、エネルギーをつくる生命体が存在したんだ。


ということは、世界初の生命体である「彼」は、生命を駆動させる自前のエネルギー装置「そのもの!」だった可能性がある。


つづく


※1 人類が持つ塩基対は32億以上だけどね・・・

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