表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
生命編
74/117

6・生命の材料、って

6・生命の材料、って


当時の地球の大気には、二酸化炭素が充満してた。


つまり、酸素がなかった。


水と二酸化炭素から光合成によって抽出してくれる植物が現れるまで、酸素が気体の形で生産されることは皆無だったんだ。


海もまた、二酸化炭素に満たされてた。


そんな地球環境の中、深海底のチムニーから硫化水素(土成分と合体した水素)が噴き出したんだった。


現代のように酸素たっぷりの水に水素が飛び込むと、両分子は安定を求めて水(H2O)になる。


ところが、当時の二酸化炭素の海に水素が飛び込むと、メタン(CH4)になる。


C!


なんとなんとこの記号・炭素は、ゆうき(有機)の証じゃないの。


きたよ、きましたよ、いよいよ有機物の合成機会が。


ただ、牛のおならとして有名なメタンだけど、炭素の四つのプラグに水素四つがきっちりとおさまる正四面体という超安定な組成のために、他の物質との反応性が低く、そこからの発展がまったく期待できない。


生命はメタンでは創造しにくく、できれば「水素と二酸化炭素の壁は化学変化で飛び越えつつも、超安定のメタンにはなりきらない中間物質」でつくっていきたい(し、実際に現生生物の体はその域の物質でできてるようだ)。


その中途半端な配合を実現するには、非常にのんびりとした時間軸と、おびただしい試行錯誤が許される秘密の空間が必要だ。


・・・まてよ、それにぴったしの実験環境があったぞ。


それが、チムニーのスポンジ状の内部構造にうがたれた、微細な孔だ。


つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ