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世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
天体編
64/117

24・138億年前の地平、って

24・138億年前の地平、って


前段までの章は、奇妙にわかりやすい内容になってて、この複雑怪奇な読みものにしては直感で受容できたかも。


それは、文脈がニュートン力学から相対性理論あたりの古典物理学に限定されてるからなんだった。


だけどここからは徐々に量子力学と最新科学の知見を投入するんで、思考を再びオカルトチャンネルに・・・おっと、哲学チャンネルに切り替えてちょうだい(その摩訶不思議な思考反転こそが、純粋科学の帰結なのだ)。



さて、138億光年先にある138億年前の世界は、宇宙のどこにあるか?を問うたところなんだった。


実はそれって、全天のどの方向にもあるんだ。


「観測できる宇宙空間」の最も遠い端っこにあるのは、広々とひろがる宇宙空間を内包する特異点だ。


その点から見る未来の宇宙は大きなひろがりだけど、未来(現在)から過去へと時間をさかのぼれば、全天にひろがる宇宙は点へと収縮する。


その先にある点に行き着いて、そこで、宇宙はおしまい。


宇宙の広さは、半径が138億光年なんであり、果てしない無限空間なんかじゃなかった!


・・・かと思いきや!注意深いきみにはお見通しの通りに、それは宇宙空間の「観測できる」部分にすぎない、と筆者は記すことを忘れてなかった。


だとしたら、この論考が「宇宙の果て」とする138億光年の彼方の、さらにその向こうに「観測できない宇宙」はあるのか?


ある。


ビッグバンの向こう側にも・・・いや、裏側と言っていいかもしれないが、そこにも宇宙が存在する。


きみは、鏡を持った自分を鏡にうつすと、鏡の中の永遠の奥の奥の奥にまで自分の相似形が連なる・・・という経験をしたことがあるだろう。


あのパラレルは実は、無限に並んでるわけじゃない。


鏡がきみの姿をコピーしつづけるスピードは、光速で頭打ちだからだ。


また、永遠の彼方にまでつながりそうな最奥部のきみを、きみの目は光以上のスピードで捉えることができない。


光速が有限である以上、鏡はコピーを無限につくることはできず、「アキレスと亀」のパラドックス※1と同様に、「無限の先っちょを見る」というこの追いかけっこにきみが勝つことはできない。


なにが言いたいのかというと、次章へ。


つづく


※1 足の速いアキレスは、先行する足の遅い亀を追いかけるが、アキレスが亀の位置に至ったとき、亀はすでにその位置から進んでいる。また亀の位置に至っても、再び亀は進んでる。その差は無限に小さくなるが、アキレスは絶対に亀に追いつくことはできないのだ。

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