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世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
天体編
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19・破壊と創造、って

19・破壊と創造、って


大質量を無限密度の点にまで煎じ詰めたブラックホールは、アインシュタインの重力マットモデルにおける谷底の存在だ。


そのモデルでは、物質の周囲の空間は質量の大きい小さいに応じてゆがみ、初期値において平面と想定した場にへこみをつくるんだった。


その意味で、ブラックホールはへこみじゃなく、果てしなく深い穴だ。


シュバルツシルト半径「ギリ」のラインでは、その勾配は緩やかだが、脱出速度の綱引きに負けてその力に引きつけられたが最後、深みに向かって限りなく加速させられ、時間ごと引き延ばされ、無限の降下らせんを片道切符で進まされる運命となる。


素粒子も、ちりも、隕石も、星も・・・運悪く周辺に位置取ってしまったすべてのものが、穴に飲み込まれる。


ひとつの星がブラックホールの重力圏に入ると、例(ニュートンの力学)によって軌道は放物線を描き、特異点に向かうらせんを遠回りに落ち込みはじめる。


さらに、その星の重力の影響下にある別の星もまた、らせん軌道に追随する。


その別の星の重力もまた、別の別の星ぼしの運動との相関関係にある。


こうしてブラックホールの支配図は広大なものとなり、宇宙空間のそのエリアに存在するあらゆる天体が、壮大なダンスホールをめぐる回転運動をはじめる。


特異点に近いものは速く、遠く離れたものはゆっくりと。


こうしてついに「銀河」が形成される。


ブラックホールは、一切を粉砕して畳む破壊活動と表裏一体で、こんなにも壮麗な創造活動をしてるんだった。


つづく

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