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世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
天体編
55/117

15・中性子星、って

15・中性子星、って


巨大天体の全質量は、深層部の中心一点に集中する。


その芯部にかかる強大な圧力・・・すなわち外→内のエネルギーが核融合活動をうながし、また核融合活動によって生み出される爆発力・・・すなわち内→の外のエネルギーが圧力を押し返し、双方向のカウンターバランスは一定に保たれる。


ところが、天体の中心で、ついに超安定の元素である鉄の生成がはじまってしまった。


超安定とは、要するに核融合活動をしない(それっぽっちの温度と圧力じゃ極めて困難)ってことだ。


中心から外向きの抵抗力が失われると、天体は自重によって内向きにつぶれるしかない。


体積が信じ難いほど収縮する、重力崩壊がはじまった。


その勢いは劇的で、「爆縮」と称されるほどのスペクタクルだ。


星一個が、まさしく一瞬にしてくしゅくしゅに丸められるんだ。


天体内の空間という空間に原子核が押し詰まり、その超高密度が、核融合を超えた現象を引き起こす。


陽子(つまり原子核)と陽子が触れ合えば、核融合爆発をして両者は一体化し、新しい原子核を形成するはずだった。


ところが、この爆縮の過程では、天体外層部の電離層で待機してた電子たちまでがおしくらまんじゅうに加わる。


すると、どうなるか?


陽子に電子がくっつけば、「原子ができんじゃね?」と思うでしょ。


ところがこの劇的なステージでは、核子たちのあまりの超絶的密度に、両者はひとつに混じり合ってしまうんだ。


この「陽子の電子捕獲」により、電荷をチャラにするベータ崩壊が起き、陽子は中性子に姿を変える。※1


電荷が0の中性子は、お互いに反発し合うことなく(つまり核融合を起こすことなく)、隣り合わせることができる。


こうして太陽の8倍もの巨大さだった天体は、驚くばかりの小ささ(きみの住む街くらいのコンパクトさだ)に丸め込まれ、中性子の稠密な塊である超流体の姿になるんだ。


つづく


※1 前にも書いたが、中性子とは、電子をはらんだ陽子なんだった。

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