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世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
天体編
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14・αプロセス、って

14・αプロセス、って


さて、水素→ヘリウムという核融合活動によって、熱と輝きを発しはじめたファーストスターだ。


天体中心部の超高密度の環境で、水素原子核はガンガンとぶつかり合い、どかんどかんと景気よく爆発し、天体にヘリウム原子核の芯をつくっていく。


が、いつか燃料は尽きるものだ。


いや、素材となる水素はふんだんにあるんだけど、密度が芯部に集中するほど、天体外縁部は希薄になり、中心への圧力が失われていくんだ。


現代の太陽サイズの天体だと、数十億年もたつ頃には燃料の枯渇がはじまり、ぼんやりとほどけて巨大化をはじめ、図体だけがやたらとでかいぼんぼりのような姿になってしまう。


芯部の高密度なヘリウム塊は独立して残されるものの、周囲が散り散りになって、天体の生涯はおしまいだ。


これがもっと大きな質量の天体・・・例えば太陽の8倍というチャンドラセカール限界を超えるほどのものになると、様相が違ってくる。


ヘリウムの芯ができたところで、さらに外からの圧力が掛かり、水素に代わってヘリウム原子核が核融合をはじめるんだ。


こうして炭素、酸素、ネオン、マグネシウム・・・と、要するに元素の周期表のいっこ飛ばしに(ヘリウムの陽子数が2なので)反応が進んでいく。※1


前に注釈で、ヘリウムは特別にアルファ粒子という名前を与えられてる、と書いたけど、アルファ先生が関わるこれらの核融合反応を「アルファ(α)プロセス」という。


そうしてついに、元素たちの最終目標である鉄を生成する核融合がはじまる。


天体の活動がここに至るまで、わずか数千万年。


天体は、質量が大きいほど、短命なんだ。


そして、その命の終わりは壮絶だ。


それが、最期に打ち上げる花火とも言うべき、超新星爆発だ。


つづく


※1 炭素だけは、ヘリウム原子核三個がトリプル合体して生成される。ヘリウムからいっこ飛ばしのベリリウムは不安定で、ヘリウムふたつがぶつかって生成された瞬後に崩壊するが、崩壊寸前にもうひとつのヘリウムがぶつかることで×3=原子番号6の炭素が生成される。

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