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世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
天体編
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11・核融合、って

11・核融合、って


水素分子がおびただしく集まった巨大なガス塊は、今やぼんやりとひとつの天体を形づくるほどの規模だ。


その奥深くにある中心部の一点は、刻一刻と密度を増す。


ガス塊全体の質量が集中してのしかかり※1、圧力と温度がとてつもないまでに高まってる。


そんな環境で、電離してむき身にされた陽子・・・いや、ここではあえて「水素原子核」と呼ぶけど、それらは激せまのエリアを強振して飛び交い、今にも衝突し合いそうだ。


しかし、電子を手放した水素原子核たちは、本来の+電荷を帯びてるせいで、お互いにクーロン斥力によって接触を回避し、すんでのところですれ違う。


ところが、ここでまた量子の持つ波動関数、すなわち確率の問題が浮上する。


電磁気力の壁に跳ね返されるふたつの水素原子核だけど、そのエネルギー障壁を乗り越えるトンネル効果・・・つまり、ふたつが触れ合えないはずの位置にも存在確率を持ってるために、果てしない回数をすれ違ううちに、たまに触れ合うものが出てきてしまう。


たっち!


ついにふたつの水素原子核が触れ合うと、今度は例のグルーオン、つまり超近距離にしか効力を発揮しないがとてつもなく強い引力が、相手のクォークを引き寄せ、絡め取る。


重力<電磁気力<グルーオンの引力、なんだ。


するとどうだろう、触れ合ったふたつの水素原子核は、ころりとひとつにまとまってしまったではないか。


同時に・・・


どかーん!


これこそが、すさまじい爆発をともなう核融合だ。


読んで字のごとく、原子核同士が融け合い、新しい原子核をつくったわけだ。


こうして、陽子ひとつの水素(原子番号1)から、陽子ふたつのヘリウム(原子番号2)に変身!


・・・かと思いきや、ややこしい話がまだある。


つづく


※1 重力とは、質量が物質中心部へ加速するベクトルを言うのだから、その芯は、物質本体を構成するすべての質量をかついでるに等しい。

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