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世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
天体編
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10・天体の形成、って

10・天体の形成、って


万有引力は、グラビトンという量子場が物質(この場合は水素分子)に働きかける相互作用によって生じる。


この別名「重力」って現象の根本構造は現在もまだ未解明なんだけど、一般相対性理論が記述するところによれば、それは「質量を持つものの周囲に発生するゆがんだ時空間に落ち込む加速度」みたいなことになってる。


水素分子たちは、小さいながらも素粒子に比べれば大層な質量を持ってるわけで、グラビトン場に小さなデコボコ、すなわち時空間のゆがみをつくる。


そのへこみへの落ち込みを拒んでた電磁気力の問題も、陽子と電子が同数のチームをつくることでクリアとなり、中性の水素分子たちはどんどんと大きなへこみに集まっていく。


水素分子が集団を大きくすればするほど、グラビトン場のへこみは深い谷となっていき、そこへ落ち込ませようという加速度(重力)は強大なものとなり、さらに多くの水素分子を引き寄せ、束ねていく。


こうして、集団形成は倍々ゲームで加速し、影響は広域化し、分子の固まりは巨大化かつ高密度化し、やがて熱を帯びるようになる。


物質とは、思い返せば量子の振動そのものなんで、振幅できる領域が狭まれば狭まるほど強く振動し、それはすなわち熱くなるということなんである。


今や水素分子の集団は、星雲と名乗れるほどの規模のガス塊にまで成長を果たした。


その押し合いへし合いの深層部の密度、そして温度ときたら、尋常ならざるものとなってる。


なにしろその芯には、天体一個分もの重量が集中してかかってるんだから。


そんな水素分子の大集団の奥深くで、例のプラズマ状態が発生しはじめる。


これはまるで、あの高温・高圧状態だったビッグバン直後の環境へと時間が巻き戻されたかのようだ。


せっかく原子という形で物質になった水素だけど、あっちっちになって再び電離・・・つまり水素原子から電子が剥がされていく。


水素原子核・・・つまり陽子は、以前にそうだったように、単体のむき身にされた。


密度はますます高まり、陽子たちは集団の中心の牢獄のように小さなエリアでお互いに強烈に振動し、あっちっちでむぎゅむぎゅの超緊密な裸祭をはじめた。


つづく

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