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世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
宇宙編
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20・関数の波って

20・関数の波って


量子場の波とは、何度も言うけど、実体が小分けにされてひろがる濃淡のそよぎじゃない。


波動関数そのものの高低差であり、方程式の解の三次元グラフみたいなものだ。


素粒子は、波(純粋な数字の大小)の高いところに高確率で出現し、波の低いところでは低い確率で出現する。


この波は、インフレーション時(世界のはじまりの瞬間)には、ほとんど偏りのない・・・つまり高低差のないフラットなべた凪状態だったようだ。


なので、ほとんど・・・いや、パーフェクトと言っていいほどの均一、一様な濃度で、素粒子はばらまかれた。


「運命論」の真の意味を知ってる?


これは「運動ベクトルの初期値によって、そのゆく末は完全に予測できる」というもので、つまりビリヤードの白球を小突く方向とスピードが決まっていれば、その後に多くの色玉間にどれほど複雑な連鎖反応が起きようと、最終的なビリヤード台上の玉の配置は決定済みということだ。


このことから、世界創成時のこのフラットさは、138億年たった今の宇宙の姿にも影響してて、宇宙空間のどこを切り取ってもほぼほぼ同じ風景、ということになってる。


大きな空間における天体の配置もそうだけど、極めて小さな空間における素粒子の濃度もほぼ偏りなし!という奇跡のような測量結果になってるんだ。※1


・・・が、量子力学によると、素粒子は決定されることを決定的に嫌い、シュレディンガー方程式の確率のみに身を置いて振る舞うので、すなわち、完璧な運命論(初期値が未来を決定づける)というのはこの世界には実在しないんだった。


さて、話はそれたが、こうして宇宙空間に一様に素粒子がばらまかれた。※2


が、対称性というものはどこかで破られるものなのだ。


なにしろこの世界は、決定論を忌避する波動関数に従ってるので。


つづく


※1 「宇宙マイクロ波背景放射」というビッグバンの残渣となった電波が、宇宙空間上にほぼ均一に散りばめられてる。


※2 ばらまかれた素粒子が一様な宇宙空間をつくった、と言うべきかもしれない。

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