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世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
宇宙編
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15・インフレーションって

15・インフレーションって


話が寄り道をしたが、そんなこんなでビッグバンの実相をイメージしてみる。


最新理論によれば、ビッグバンの前段階に、インフレーションという現象がまずある。


ビッグバンというイベントは、物質の素が詰め込まれた特異点が爆発的に膨張して初期の宇宙空間(ひろがりと奥行き)を切り拓いていくプロセスだけど、それに先立つインフレーションは、異空間から特異点を引っ張り出して物質的な初期値を設定する過程、とでも言うべきものだ。


で、その瞬間は唐突に訪れたんだった。


どうしたわけかそのとき、世界(世界はこれからはじまるのだが)のパリティ対称性が破れた=鏡の世界のあっちとこっちの勘定合わせにずれが生じた。※1


具体的には、針先よりももっともっと小さな一点に、その後のこっちサイドの世界を構築するすべての素材が充填されたんだ。


その中身は、大雑把に言えば、おびただしいクォークとグルーオンで、両者はプラズマ状態に溶け合って、摩擦係数ゼロの超流体の形式を取ってたようだ。


ところで「原子核」ってのは、複数(あるいは単数)の核子がせま苦しい場所に寄せ集まったものだよね。


それに似て、特異点における高密度のクォーク・グルーオンプラズマは、途方もない素粒子を内包した「超絶過積載な原子核」と言っていい状態だったんだ。


要するにこいつが、とてつもない核分裂を起こすわけだ。


どっかーん!(音はしない。空気がないから)


すると、超流体の形で一体化してた素粒子たちはバラバラのパウダリーになり、四方八方に散開する。


・・・とは言え、この頃には四方も八方もなにも、空間自体がない。


とすれば、なにが起こるのか?


つづく


※1 反物質よりも物質の方が多く生み落とされ、バランスが偏ってしまったようだ。

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