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世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
宇宙編
30/117

11・観測問題って・・・

11・観測問題って・・・


こうして、できたての宇宙空間に「つぶとしても解釈可能な波」が満ちることになったわけだ。


満ちる、と書いたけど、実際には宇宙空間にはなにもない。


あるんだかないんだか、わからない。


なにしろ、すべては波なんだから。


そしてその波はまだ、つぶに変身させてもらってないんだから。


ただ、宇宙空間全域に波が満ち、沸き立って、出現と消失を繰り返してることは確かなようだ。


ビッグバンの際に放たれた超高エネルギーの光と熱は、宇宙がふくらむにつれて弱く、暗く、か細く薄まり、やがて心細い波長のマイクロ波の背景放射となって・・・要するに宇宙空間を文字通りに満たす舞台背景となって、あまねくゆき渡る。


そんな中に、物質の種とも言うべき陽子が、電子が、ニュートリノが散りばめられた。


これらはみんな、波動関数に従い、位置を持たないで確率だけで存在してる。


要するに、数値だけを与えられた状態で、われわれ人類の目には見えない波として展開してる。


・・・いや、今のレトリックは、永遠のジレンマを含んでる。


なぜなら、波は「われわれ人類の目に見えた瞬間に」つぶに変身するのだから。


逆説すれば、波は「何者かに見てもらえない限り、永遠に波のまま」の姿でいる。


量子のこの観測問題は、卵が先かニワトリが先か、という問い以上に奥深い謎を持つ。


観測が先か?物質が先か?


すべては生まれた。


が、その問題を解決しないことには、いかなる実在も生まれられない。


つづく

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