表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
物質編
18/117

18・量子場って

18・量子場って


量子が煮えたぎってる場が「量子場」(通称で「場」)だ。


世界を量子場が支配してる・・・というよりは、世界に先駆けて量子場が存在し、世界をつくってるんだ。


場を、広々とひろがる薄布とすると、その表面は波動関数の確率の高低差で山谷ができ、波打ってる。


そして、山のピークに高確率で素粒子が発生する。


今「発生する」と言ったけど、これがほんとに「生まれ落ちる」んだ。


素粒子たちは、もうひっきりなしに生まれ、そして消える。


素粒子とは、離散的な数値を持ったエネルギー・・・つまりつぶ状に小分けにされた波だってことを思い出してほしい。


連続的につながってなくて、こま切れなんだ。


だから、生まれるときには前触れもなくぽんっと出現し、消えるときにはいきなり跡形もなくぱっと消滅する。


そのために、時間もまた小分けにされて、飛び飛びの値に刻まれる。


連続的に流れるもんだと思ってた時間もまた、つぶ状なんだ。


その時間のつぶごとに、素粒子はおびただしく生み落とされる。※1


しかも、「物質」と「反物質」という、鏡うつしのペアで。


このペアは、姿かたちも性格もそっくりなのに、電荷だけが正反対、という双子だ。


生まれるときは、必ずふたり一緒(対生成)。


そして、消えるときも必ずふたり一緒(対消滅)。


この世界とは、延々とこれを繰り返して、いわゆるひとつの定常状態を保ってるようだ。


つづく


※1 正確には、素粒子が生まれるごとに時間のつぶが発生する、という逆の順序が正しい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ