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世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
物質編
13/117

13・核融合って

13・核融合って


「クォーク」三つがくっついてできた陽子と中性子とで、原子核はつくられる。


だけどそのすき間には、「グルーオン」という接着剤係や「光子」という電荷係のひとがひそんでるんだね。


姿かたちは見えないけど、これらはとても重要な仕事をする「力の素粒子」たちだ。


例えば、こんな具合いだ。


陽子は、たったひとりでも水素の原子核になる。


水素は、原子核のつくりがいちばんシンプルな元素だよ。


水素原子核になる陽子は電荷が+なので、同じ+電荷の他の陽子が近づいてくるとはねのける。


電荷が同じもの同士の仲が悪いのは、磁石の同極同士が反発し合うのと同じだ。

なので、陽子と陽子とは絶対に触れ合えない。


だけど、無理矢理に・・・例えばものすごい高温と高圧とで押しつけ合ってやると、ついにすれすれにまで近づくことができる。


まさに触れ合わんばかりに、だ。


するとなにが起こるか・・・実はあなたはもう知ってるんだよ。


そう、接着剤素粒子であるグルーオンは、鼻先すれすれにまで近づくとやっと働く超近距離引力なんだった。


しかも、磁力の100倍というほどの、猛烈な!


電荷の反発力をものともせず、陽子同士はくっつき合う。


どかーん!


・・・いきなり、びっくりした?


これが核融合だよ。


こうして陽子と陽子はひとつの原子核におさまり、原子番号の階段を一段上がったりするんだ。※1


つづく


※1 厳密に言うと、このケースでは片方の陽子がベータ崩壊を起こして中性子に変身し、陽子と中性子というペアの「重水素」になる。この重水素同士が再び核融合を起こすことで、ようやく晴れて原子番号2の元素「ヘリウム」になる。

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