表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
物質編
12/117

12・この絶妙さって

12・この絶妙さって


とんでもなく強い力で引きつけられたクォーク三つは、「陽子」そして「中性子」という、原子核を構成する部品に格上げされる。


どの階層から上を物質と呼ぶべきかは哲学的な問題になるけど、このふたつは工学にも用いられるほどの素材だから、すでに姿かたちを持つ「もの」と呼んでいいかもしれない。※1


この陽子と中性子が、いよいよ直接的に原子核を構成するわけだ。


ところで、どちらもクォーク三つが結びついたものなのに、どうして二種類の別ものになるんだろう?


原子の構築を進める前に、この素性をはっきりさせておく。


実は、クォークには電荷の違う二種類のものがあったんだ。※2


片方の「アップクォーク」の電荷は、+2/3。


もう片方の「ダウンクォーク」の方は、−1/3だ。


陽子は、アップが2個にダウンが1個くっつくので、三つのクォークの電荷を合計すると、なんとぴったし+1になる。


中性子は、アップが1個に、ダウンが2個で、差し引きすると、こちらはなんとぴったし0。


こうなる前提でくっつくのか、くっついて偶然こうなるのかわかんないけど、こうしてこの世界に「男の子粒子」である陽子と、「おかまちゃん粒子」である中性子が発生するのだ。


だけど、これだけで世界のすべてがつくれるわけじゃないことは、あなたにも直観的にわかるはずだ。


その通り、後になってここに、電荷が−1の「女の子粒子」が現れて一大センセーションを起こすことになるので、お楽しみにね。


つづく


※1 何度も書いてるように、それは幻想だが。


※2 本当は六種類ある。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ