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世界のつくりを説明する試み  作者: もりを
物質編
10/117

10・光って

10・光って


波(量)が一点に収縮して位置を持つと、それは物質になる・・・というわけでもないようだ。


それは「つぶ状の現象」なのであって、厳格な意味での「つぶ」ではない。


クォークもまた、単独では物質とは言い難い。


「すべての物質は素粒子からできている」という論法を裏から読んでも、クォークは物質ではない。


素粒子にはいろんな役目があって、クォークは「人類が『物質』と認識できるタイプのマクロ構造体における最小部品」という役割りを担う。


クォークは「たくさん集まると物質をつくるが、個別の本人は物質とはいえない」のだ。


それにしても、物質でないもの(波・エネルギー量)を、どれだけたくさん集めて固めたとして、それは物質になるものなのか?


まったく、この世は直観とはかけ離れたマボロシそのものだよ。


ところで、アインシュタインさんが光量子仮説で取り上げた「光子」は、電磁気力を媒介する素粒子だ。


普段でもないが波として空間上に広くひろがって震えてるこの子は、大きく波打って電波になったり、ちょっと波長を詰めて可視光になったり、もっと短く強く震えて紫外線になったり、もっともっと小刻みに強烈に震えてX線になったりガンマ線になったり・・・といろんな波長で過ごす。


それが、最高度に短い震え方をするとき・・・それは逆に「まったく震えなくなったとき」と言っていいが、要するに一点にまとまる。


その瞬間、光子はついに素粒子に・・・別の言い方では、純粋な光となって位置を持ち、直線的に進む。


この波の収束こそが、量子の性質だ。


そこでクォークだが。


一点にまとまったこの子の役割りは、光ることでも、くっつけることでもなく、とにかく物質の素材になることだ。

具体的には、「物質を構成する原子の中心に位置を得る」ということだが、いったいどうすればいいのだろうか?


ここに、素粒子特有の「相互作用」という現象が出てくる。


つづく


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